今月28日、山口県で初めて変異株が確認された。県は、これまで公表した新型コロナウイルス感染者のうち県内在住の1人が変異株に感染していたと発表。検体は国立感染症研究所(東京)に送り、ゲノム解析をして10日ほどで型が判明するという。感染予防に繋がらないとして、感染者の性別や年代、居住地は公表していない。
山口県村岡知事は28日の会見で、変異株の感染拡大を食い止めるため、陽性者全員の検査を行うと発表。また、高齢者施設の感染防止対策を4月から実施する。希望する従業員を対象に無料でPCR検査を行う。特に感染者が多い、宇部、山陽小野田、山口など6市に呼び掛ける。さすが村岡知事、対応が早い。それに比べて、福岡県。小川知事の辞任で選挙がはじまったせいか、県からの呼びかけは皆無。今月24日、県内で初めて変異株が確認されてからも(代行)知事の会見はない。変異株の感染者は現在6人だが、福岡県の抽出率(陽性者に対する変異株検査の割合)は約50%(2月までは11%)なので、実際にはもっと多いのではないか。
山口県が陽性者全員に変異株検査をはじめて、毎日、変異株の感染者が確認されている。昨日(30日)は3人、本日(31日)は3人。これで山口県内の変異株陽性者は7人となった。感染力が従来のウイルスより70%程度強いと言われる変異株だけに、いかに早く見つけるかが重要になってくる。第4波を起こさないためにも、福岡県は検査率を上げる必要があると思うのだが。
28日、村岡知事会見 (写真:宇部日報より)
山口県知事会見録より
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こちらは、厚労省公表の変異株検査の流れ
《全国の変異株感染者800人超 2021.4.1更新》
昨日(31日)公表された全国の変異株数は801人(国内678人、検疫123人)で、前週から152人増えている。最多は兵庫県の181人、次いで大阪府の130人。感染者がダントツの東京都はなぜか18人。ゲノム解析が終わっていない(型が確定していない)からなのか、山口県の7人はカウントされていない。つまり、実際にはもっと多くの変異株感染者がいることになる。
全国変異株数(3月30日時点)
資料:厚労省・都道府県別の変異株(ゲノム解析)確認数についてより
(さて、これから山口へ)
《関連記事》
・県内初、変異株の感染確認 新型コロナ【山口】(宇部日報 2021.3.29)
・【速報】山口県で変異株に3人感染判明 新規は6人、30日の新型コロナ(中国新聞 2021.3.30)
・【速報】山口県で新型コロナ変異株に3人、判明済みの感染者から(中国新聞 2021.3.31)
《参考資料》
・福岡県内における新型コロナウイルス感染症(変異株)の発生状況について