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天神様は何処へ (2022年12月23日更新)

2022-12-13 09:33:33 | 福岡市政

「天神様の祟りがある」、SNS上で今、こうした声が上がっている。先週末、福岡市の再開発事業「天神ビッグバン」の一環として、天神駅の東部エリアも再開発の方向で調整が進められていることがわかった。そこには、天神の地名の由来となった「水鏡天満宮」が含まれており、神社の移設が検討されている。この報道に対し、不安や疑問の声が上がっているのだ。

「水鏡天満宮」は、天神様こと学問の神様である菅原道真が祀られている。901年、太宰府に左遷される道中、博多に着いた菅原道真が今泉辺りを流れていた四十川(現在の薬院新川)の水面に映った自身のやつれた姿を見て嘆き悲しんだ。そこで、庄村(現在の今泉)に容見(すがたみ)天神が建てられた。江戸時代(1612年)、福岡藩初代藩主・黒田長政によって水鏡天満宮として、現在の場所に移されたが、以来、「水鏡天満宮」は福岡城の鬼門除けとして福岡の地を守ってきた。このときの移転が天神の地名の由来となったのである。

西鉄などの地権者は近く、福岡市に計画概要を提出するようだが、一体、天神様を何処へ移転させるつもりなのか。それにしても、天神は市民の手から完全に離れ、後戻りできないところまで来てしまった。きちんと都市計画もされず、容積率緩和制度を活用したいがために、性急に建替えを進めようとしているから恐ろしい。このツケはいつか市民に圧し掛かってくるに違いない。本人は想像できないと思うが、高島宗一郎氏は、天神様を移転させた張本人として、歴史に残ることになるだろう。

 

 

撮影日:2022.12.01 

解体が進むイムズ(愛眼ビルは現状維持)

 

 ここは「(仮称)天神1-7計画」へ。(2023年7月着工、2026年3月竣工予定)

 

 

福ビルがあったところにクレーン

 

 ここは「(仮称)新福岡ビル」へ。(2021年12月着工、2024年12月竣工予定)

 

 

 

これまで提出された計画概要(福岡市天神ビッグバンの資料に水鏡天満宮の位置を記入)

11月30日、新天町商業協同組合や福岡パルコ、西鉄などが一体で再開発する計画概要を市に提出。12月8日には、イオン九州と日本郵便が、イオンショッパーズ福岡と福岡中央郵便局を連携して段階的に建て替える計画概要を市に提出した。これで東西南北すべてのエリアでビルの建て替えが進むことになる。まさに、大震災を彷彿させるような光景になるだろう。

ところで、5年前、樗木九大名誉教授(都市計画)は、西日本新聞の取材で天神ビッグバンについて、福岡の歴史と伝統を生かしながら街づくりを進める必要性を述べておられたが、こうした現状をどう見ておられるのだろう。一度、お聞きしてみたい。(樗木教授が福岡アジア都市研究所の理事長をされていた時、私は市民研究員だったのでお話したことはある)

 

 

東部エリアを上空からみたところ(写真:毎日新聞より)

毎日新聞によると、どうやら、天神様は毎日福岡会館(白い建物)の跡地(那珂川沿い)へ移設されるらしい

菅原道真公もまさか400年後に移転させられるとは思われなかっただろうな、、

 

 

《西鉄など計画概要書提出~天神様は那珂川沿いへ 2022.12.23更新》

西鉄など再開発準備組合は23日、天神一丁目14・15番街区の計画概要を福岡市へ提出した。報道されていたとおり、天神様(水鏡天満宮)は、方角を変えずに那珂川沿いへ再配置されるようだ。

 

天神一丁目15・16番街区の計画概要公表について(2022年12月23日)

パースどおりだとすれば、緑地部分はかなり広くなるようだけど

 

 

《関連記事》

天神ビッグバン 水鏡天満宮など一帯再開発へ 西鉄など計画概要書提出(西日本新聞 2022.12.23)

福岡市中心部で「再開発計画ラッシュ」天神駅東側でも浮上~優遇期限が迫る(RKBニュース 2022.12.12)

天神東部地区で大規模再開発へ 水鏡天満宮を移設、複合ビル建設(毎日新聞 2022.12.10)

「天神ビッグバン」 水鏡天満宮含む一帯も再開発へ(NHK福岡ニュース 2022.12.10)

 

《参考資料》

福岡市中央区・水鏡天満宮

 


番托取水場へ

2022-12-03 09:30:00 | 福岡市政

「福岡市の水道水から異臭」記事を書いた後、どうしても気になったので、番托取水場(南区塩原)へ向かった。取水場付近では護岸工事が行われており、那珂川にシルトフェンスが張られていた。橋の上から水面を見ると、水はまだ濁っていた。すぐそばに番托井堰があるので、流れが遮られているのだろうか。この様子だと、しばらく番托取水場からの取水は無理なのではないだろうか。

 

撮影日:2022.12.2

番托取水場 ここで水質検査が行われている(警備がものものしい、もしかしたら防犯カメラに映ったかも、、)

 

 

 

取水場裏に那珂川が流れる(現在、護岸工事中) 

 

 

 

目の前に排水溝が

 

 

 

高木橋より那珂川を見る(写真右に番托取水場)

 

 

 

水は緑色に濁っている

 

 こちらの写真は、この場所から約1㌔上流の那珂川の様子(鯉が泳いでいるのが見える)

 

 

 

《参考》水がとどくまで(福岡市水道局ホームページより)

 

 

《参考資料》

南区・冒険ふくおか

 


福岡市の水道水から異臭

2022-12-02 08:50:00 | 福岡市政

1週間ぶりに福岡へ戻った日、11月29日午後10時頃、福岡市水道局がツイッターでメッセージを出していた。今時分、何事?と思って見ると、福岡市の水道水から異様な臭いがするという市民からの問い合わせに対応したものだった。そこで、水道局のホームページを見ると、異臭が発生したのは27日、原因を突きとめるのに2日もかかっていた。報道によれば、市民からの問い合わせは500件に上っていたという。市は、この水を飲んでも健康への影響はないというが、あまりに後手。もちろん、高島市長からの謝罪はない。

福岡市水道局は、異臭の原因は、取水している那珂川に臭気を発生する藻類が大量に流入したことによるものとし、取水地点を変更するなど対策を行い、ほとんどの地域では11月30日午前中に、一部の地域では12月1日までに改善すると報告していた。今回、影響が出たのは、高宮浄水場配水エリアで西区を除くすべて。わが家は、浄水場から遠いこともあってか、相方に聞くと臭いはしなかったとのことだった。

なぜ大量の藻が流入したのか。それは、番托取水場近くのため池から水が放流されていたからである。市は、どこのため池かは明らかにしていないが、取水場近くで、那珂川に放流の可能性(水路)があるため池といえば、市内最大の野多目大池か老司大池(どちらも農業用)しか思い浮かばない。そこで、現地へ行ってみたが、どちらも水は緑色で藻が繁殖しているように見えた。

福岡市の11月平均気温は16.3℃(29日時点)、この時期としては異常に高い。しかも、雨が少なく水も流れない。藻が大量に繁殖する条件は整っていた。なぜこのタイミングで放流されたかは不明だが、市が採取した水からは、かび臭のもととなる「オシラトリア」が通常の100倍近く検出されていた。これが臭いのもととなっていたのである。

番托取水場では1日2回、職員1人が臭いと口に含んで違和感がないかチェックしているようだが、今回は異変に気づかなかったという。(これも不思議な話だが)そのため、今後は複数の職員がチェックに当たるらしい。にしても、事前に放流することがわかっていれば、防げたことではないのか。それとも付近の小さなため池から入ったのだろうか?大量に放流されていたというので、それも考えにくいが。

ツイッター上では、福岡市の水を飲むのが不安だ、信用できないという声が上がっている。庇うわけではないが、福岡市は国が定めた水質基準よりさらに厳しい独自の目標値を設定している。それは、245T剤問題で水質調査の説明を当局から直接受けた際に聞いていた。実際、福岡市の水は山口の田舎より良い。それゆえ、今回の件は、何とも解せない。

 

 

撮影日:2022.12.1

市内最大の野多目大池(南区)

 

 

 

水は緑色に濁っている

 

 

 

こちらは老司大池(南区)、水が減っている(もしかして、ここ?)

 

 

 

こちらの水のほうが、循環が悪いのか濃い

 

 

 

番托取水場と高宮浄水場とため池の位置関係

那珂川の東側に小さなため池がいくつかあるが、那珂川へ流れ込む水路は見当たらない

 

 

 

福岡市の水道施設系統図

番托取水場での河川からの取水をやめて、南畑取水場からの直接取水に切り替えているのだろう

 

 

というわけで、番托取水場へ

 

《関連記事》

「水道水からカビ臭」約500件の苦情~原因は取水する川に流れ込んだ大量の藻類か(RKBニュース 2022.11.30)

原因は水源に流入した“藻(も)”?「水道水が臭う」福岡市に苦情が500件相次ぐ(RKBニュース 2022.11.30)

福岡市の水道水で異臭 原因は「オシラトリア」か カビ臭さ生み出す植物プランクトン(TNCニュース 2022.11.30)

福岡市の水道水から異臭 チェックするも気づかず(KBCニュース 2022.11.30)

 

《参考資料》

福岡市水道局。水道水の臭気について(2022.11.29)

 

 


市民7割棄権で高島氏4選、福岡市の未来はどうなる?

2022-11-22 09:32:00 | 福岡市政

投票終了直後、午後8時に当確が出た。これだけはないようにと願っていたが、叶わなかった。高島市長は、過去最多だった前回の得票数28万5435票より4万4171票多い32万9606票を獲得し、過去最多更新で4選。もはや、高島に敵なしといったところか。本人もここまで得票数が伸びるとは思っていなかったようだ。一方、投票率は34.31%、過去最低だった前回(31.42%)よりわずかにアップしているが、有権者の約7割が棄権している。これで市民から信任を得たというのだから、絶望的になる。

高島氏は選挙中、市民に走り寄って握手するだけ。自身のブログでは、選挙中いかに多くの笑顔をつくるかと#をつけ、まったく具体的な政策に触れていない。選挙公報といえば、事実と異なり、良い部分だけを切り取る”高島流”。それでも、市民は高島氏を選んだ。今はただ脱力感しかない。一体、福岡の未来はどうなっていくのか?

一夜明け、さっそくパフォーマンスがはじまった。高島市長が、市営地下鉄を福岡空港国際線ターミナルまで延伸する方向で検討していることがわかったと、西日本新聞が1面トップで伝えた。福岡市長選では、交通システムも焦点の一つだった。田中氏と熊丸氏は政策を公表していたが、高島市長は具体的には述べていなかった。それがいきなりこれだ。さらに、昨日の記者会見では、子育て世帯の負担軽減を実行に移す考えを示していたが、子育て支援についても、選挙中は具体的に語らず、あっと驚くことをすると言わんばかりに市民に期待を持たせていた。市民は高島市長の掌で転がされているようなものだが、これでよいのか?

ところで、高島市長はインタビューで「山の登り方を覚えた」と自負しているが、山は登りは体力、下りは技術力ということを知っているのか。それに応えるように、西日本新聞の市政記者(塩入記者)は、高島市長を登山のベテランと表現している。一体、どこが?と言いたいが、ならば、そのベテラン登山家の登山を見ていくことにしよう。下山中に遭難しないかどうか。(というか、もう遭難しているか)

 

 

投票・開票速報(福岡市HPより)

博多区は28.15%、大丈夫か、、

 

 

 

田中しんすけ氏、10万票は超えると思っていたが、、

 

 

敗れた田中氏は、ツイッターで応援した市民にお詫びの言葉を残していた。直接お会いして激励できなかったので、立候補して頂いたことへの感謝の思いを伝えた。結果は残念だったが、少なくとも、今の福岡のまちで何が起きているのか、何が問題なのかということは市民に伝わったと思う。ただ、もう少し早く決断してほしかった。市民に広く行き渡らないうちに、タイムオーバーとなった。選挙の2ヵ月前では、相手が相手だけにどうにもならない。今後については、決めておられないようだが、できれば4年後に再チャレンジしてほしい。(もう私は福岡にはいないが)

 

 

《関連記事》

福岡市長選特集(西日本新聞)  

「山の登り方覚えた」と話す4選高島氏の課題 選挙戦で具体策語らず(朝日新聞 2022.11.20)

 


福岡のまちを良くするために、田中しんすけ氏を市長に!

2022-11-19 20:44:55 | 福岡市政

いよいよ、明日は福岡市長選。公開討論会もなく、今一盛り上がりに欠けているが、田中しんすけ氏は、市内各地で必死に市民へ訴えている。(選挙のため帰福し)昨夕、近くで街頭演説があったので激励に行こうと思ったが、介護疲れなのか、体調がよくなかったので断念。後程、録画を確認すると「このまちは壊れかけている。なぜなら皆さんの意見を聞かないから、皆さんの生活の状況がどうなっているのか知ろうとしないから悪くなっている。それを大きく変える」と渾身の演説だった。

田中氏は、今後も今の市政が継続することの何が問題なのか、facebookで述べている。

一つは、天神ビッグバンがこのまま進むことによる将来不安である。市中心部のオフィス空室率は5%を超えている。高島市長は「瞬間風速的な」という表現で、問題はないという強気の見解を示しているが、ドミノ的なオフィス賃料の値崩れ、中心部の物件の資産価値低下などを招く恐れがあり、オフィス一辺倒の建て替え促進には歯止めをかけなければならないとしている。

もう一つは、豊かにならない市民生活が続くことの不安である。福岡市の「一人当たり市民所得」は今の市政ではほぼ横ばい(1割減)になっている。中心部のビルの建て替え、コロナ禍前までのインバウンド誘致など、話題性から成果があったかに見える今の市政だが、市民の暮らしが豊かになったわけではない。コロナ禍で生活にダメージを受けた人たち、物価高に苦しむ人たち、さまざまな理由で元気が出ないでいる人たちの暮らしを底上げするところから、福岡市を「真に元気なまち」にしていきたいとしている。
 
このほか、市民の代表である議会を軽視した独断専行の市政が継続することなど、長期政権のひずみがこれから必ず生じてくると確信しているとも。実は、私もこれを一番危惧している。これまでの高島市政からして、独裁が進むのは目に見えているからである。
 
田中氏は、「報道では野党統一候補と紹介されているが、仮にこの戦いを制した後は、保守・リベラル・革新などといった色分けはない。このまちで暮らす、全ての市民のより良い明日を願って、誠心誠意、職務に励むつもりだ」とメッセージを綴っている。福岡のまちを良くするためにも、ぜひ、投票前に田中氏のfacebookを読んでほしい。

 

18日夕、大橋駅前で渾身の演説する田中しんすけ氏(写真:田中しんすけfacebookより)

 

★渾身の演説動画はこちら。(田中氏の演説は11分頃から)

★今の市政が継続することの何が問題なのかはこちら

★保守層の市民の皆さんへのメッセージはこちら

 

★高島市長の告示日の第一声に対するファクトチェックはこちら

 

 

来年、相方の実家と山がある宮崎へ移住するので、私にとっては、これが最後の福岡市長選となる。大学入学以来、長きにわたり過ごした、大好きな福岡のまち。それが、この12年間で大きく変わってしまった。今のままでは安心して宮崎へ行くこともできない。それゆえ、田中新市長が誕生し、福岡が市民にとって良いまちになるよう、心から願っている。