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天神ビッグバン事故報告なし?~国家戦略特区 

2020-09-19 08:19:00 | 市政

天神ビッグバン(旧大名小跡地活用事業)のクレーン転倒事故から1週間、福岡市や現場からは何の音沙汰もない。原因究明中とは言え、死者1人という重大事故である。JVトップである清水建設から事故の報告がないというのは解せない。普通では考えられないが、ここが国家戦略特区の現場であることを考えると、そういうこともあるのかと思ってしまう。

福岡市は平成26年、安倍政権時に国家戦略特区「創業特区」に指定され、これまで規制緩和による改革を進めてきた。その象徴となっているのが「天神ビッグバン」であり、高島市長の肝いり事業である。今回、そこで死亡事故が起きた。しかも、目玉となるホテル建設現場である。福岡市としては、大ごとにしたくないというのが本音なのではないか。

そういえば、今から4年前、博多駅前で陥没事故が起きたが、高島市長の第一声は、市民への謝罪の言葉ではなく、「はらわたが煮えくり返っている」だった。最高責任者としての自覚のなさに驚いたものだが、事故現場は天神ビッグバンの延長線上にあって、国家戦略特区に指定されていた。そこに水を差されたことで本音が出た。(今回は無言を貫いているが)この時、埋め戻しの早さが賞賛され、高島市長は時の人となっていたが、結局、誰一人として責任を取ることはなかった。大成建設からは謝罪の言葉はあったが。

菅政権が誕生した16日、高島市長は記者団の取材に応じている。安倍政権を支えてきた菅新総理への期待を口にし、国家戦略特区についても語っている。どうやら、これまで以上に改革を進めていくつもりのようだ。それにしても、記者から事故についての質問はなかったのだろうか。(記事にはなっていないが)何はともあれ、国家戦略特区を推進していくというのなら、事故についてもきちんと報告すべきと思うが。

 

 

16日午後、記者団の質問に答える高島市長  (写真:産経新聞より)

 

 

 

《余談》

15日、「天神ビッグバンでクレーン転倒事故」が人気ランキング6位(5719人訪問)になっていてびっくり。ブログ開設以来、初めてのことで、反響の大きさに驚いたが、これも世間の関心の高さの表れではないかと思ったりしている。

 

 

 

《関連記事》

九州・山口の政財界、菅新政権を歓迎 政令市を熟知、地方再活性化期待(産経新聞 2020.9.17)

 

 

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天神ビッグバンでクレーン転倒事故(9月15日更新)

2020-09-14 19:02:00 | 市政

先週末、2年前のブログ「天神ビッグバンで刺殺事件」へのアクセスが集中していたので、どうしたのかと思っていたら、旧大名小跡地(中央区大名2丁目)の再開発現場でクレーンの転倒事故が発生していた。報道によると、隣接するオンワード樫山の建物の一部が破損、クレーンを運転していた作業員の男性が意識不明の重体だという。これほどの重大事故でありながら、週が明けても、福岡市や現場関係者からのコメントはない。もちろん、市民への謝罪もない。

昨年(19年)7月、積⽔ハウス、⻄⽇本鉄道、⻄部ガス、⻄⽇本新聞社、福岡商事の5社は「⼤名プロジェクト特定⽬的会社」を設⽴し、高島市長肝入りの天神ビッグバン(西のゲート門)として、「旧⼤名⼩学校跡地活⽤事業」(下図参照)に着手。現在、九州初の「ザ・リッツ・カールトン ホテル」など複合施設を建設中(19年12月着工)で、22 年12 ⽉の竣⼯を⽬指している。施工は、清水建設JV(鴻池組、積和建設九州)である。今のところ、清水建設のホームページに事故報告はされていない。

そういえば、7月末、岩国市でクレーン事故があった。市発注の下水道工事現場で作業中のクレーン車がアームを延ばした状態で倒れ、アームの先端が近くの路上にいたトラックの運転席を直撃し、運転席にいた男性の方が亡くなっている。作業にあたっていたのは鴻池組で、同社はホームページで謝罪をしている。

事故現場では、今朝から警察と労働基準監督署が入り、実況見分を行っているという。これから原因究明がなされると思うが、福岡市は、市民に対して説明責任があるだろう。一歩間違えれば、市民が巻き込まれていたかもしれないのだから。それにしても、天神ビッグバンの現場では事故が相次いでいる。昨年8月には、福ビル解体中に漏水が発生し、天神地下街が浸水したことがあったが、施工主である西鉄は原因を明らかにしていない。こんなことで大丈夫なのか。

 

※下のほうに更新しています。

 

 

12日の事故現場 正面左側に旧大名小南校舎  (写真:9月13日付西日本新聞より)

 

 

 

 

旧⼤名⼩学校跡地活⽤事業概要

 

 

     (福岡市資料より) 

 

 

 

 

《重体の作業員が死亡 2020.9.15更新》 

福岡中央署は15日、クレーンを運転していた佐賀県小城市小城町の建設作業員井上明さん(62)が死亡したと発表した。この事故では、警察と労働基準監督署がクレーンが倒れた経緯を調べ、業務上過失致死容疑を視野に安全管理に問題がなかったか捜査している。とうとう天神ビッグバン関連工事で死亡事故が起きてしまった。しかし、清水建設から未だコメントはない。

(お亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします)

 

 

《関連記事》

重体の建設作業員が死亡 大名小跡地クレーン事故(西日本新聞 2020.9.15)

クレーン車落下1人重体 「天神ビッグバン」工事現場(西日本新聞 2020.9.13)

クレーン車転倒しトラック直撃、1人死亡 岩国(中国新聞 2020.7.31)

福岡・天神地下街で浸水 ビル解体現場付近から流入か(西日本新聞 2019.8.9)

 

《参考資料》

清水建設HP

鴻池組HP

 

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福岡市独自支援第2弾、市予算わずか10億円

2020-05-06 18:20:36 | 市政

緊急事態宣言の延長を受けて、昨日(5日)、高島市長は、福岡市独自支援策の第2弾を公表した。記者会見が生配信されていたので、一部始終を見ていたが、4日の安倍首相の(聞くに堪えられない)記者会見に比べれば、まだよかった。しかし、追加支援はたったの10億円というケチぶりだった。

今回の追加支援には、国の臨時交付金35億円とコロナのために中止となった事業などから捻出した10億円のあわせて45億円が充てられる。つまり、市の手出しは、わずか10億円である。前回の支援策では、財政調整用基金(市の貯金)100億円が使われた。しかし、今回は使わない。会見で、高島市長は基金について、2010年は68億円だったが、自分が市長になって250億円まで貯めたと誇らしげに語っていた。前回の支援では、ここから100億円を取り崩したので、現在の残金は150億円だと説明していた。そこで、さらなる取り崩しについて、記者から質問があったが、これ以上は厳しい、ぎりぎりだと答えていた。果たして、そうなのか。

4月14日付の西日本新聞記事で、財政調整用基金の残高は3月末時点で約400億円と報じていた。この場合、支援金100億円を引くと、残高は約300億円ということになる。しかし、高島市長は150億円と言っていた。そこで、市の資料をいろいろと調べてみると、5月1日に公表された「ふくおかしの家計簿」があった。その中に基金の残高が表示されていた。みると、昨年度の残高(決算見込み額)は約400億円(西日本新聞と同じ)、令和2年度の残高(当初予算額)は約350億円となっていた。高島市長が説明していた250億円とは100億円の差がある。はて、この差額は何なのか。(議会で追及してもらいたい)

4月14日、高島市長は最初の支援策を発表した際、緊急事態が延期された場合、同じ規模での経済的支援を続けることは無理だと明言していた。続けて100億円を出すのは無理だとしても、10億円とはあまりに少ないだろう。国の交付金が少ないと不満を漏らしていたが、ならば市が負担するしかないだろう。こういう時のための基金だ。基金は市民の税金だ。今後、税収が落ちるからと出し渋っているようだが、アイランド事業やWF開発などでは100億単位で税金をつぎ込んでいるではないか。そこを削れば、いくらでも捻出できる。これから新型コロナの第2波、第3波が襲来する可能性も指摘されている。ぜひ、市民のためにそうしたお金を使ってほしい。市民の生活、いや、命がかかっているのだから。

 

 

高島市長、追加支援策発表 45億円のうち市予算は10億円 (5月5日午後1時~KBC動画中継より)

 

 

 

 

約100億円の行方は、、 (ふくおかの家計簿より)

 

 

 

《関連記事》

「大事な店をなくしたくない」 福岡市の高島市長、追加支援策発表 (西日本新聞 2020.5.6)

サービス業、小売業も支援対象に 福岡市が45億円の追加支援策(西日本新聞 2020.5.6)

 

《関連資料》

福岡市HP。緊急事態宣言延長を受けての福岡市独自の追加支援策(5月5日発表)

 

 

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福岡市独自支援表明~高島市長絶賛の声に一言(最終更新4月15日)

2020-04-14 18:08:40 | 市政

本日(14日)午前、高島市長は臨時の記者会見を開いた。新型コロナウイルス感染防止のため福岡県が休業要請したことを受け、市独自の支援策を表明した。ツイッターでは、その決断に絶賛の声が飛び交っている。「高島市長」がトレンドに入るほどで、中には総理になってほしいとの声もあった。(それは無理、というか勘弁してほしい)

支援内容を見ると、まず、休業した市内の中小企業・小規模事業者の店舗賃料の8割(上限50万円)を支給。ライブハウスや演劇場などの施設には、無観客での映像配信設備等にかかる経費として50万円を上限に支援。ホテルなどの宿泊事業者には、施設内の消毒・除菌などの安全対策強化にかかる費用として50万円を上限に支援。また、医療関係者の支援策として、医療機関の規模に応じて40万~600万円を給付。さらに、新型コロナ感染者の入院を受け入れた場合、1人当たり30万円を給付。また、民間保育園や障害児福祉サービス事業者、高齢者・障害者施設にも、15万~150万円の特別給付金を出すという。財政規模はおよそ100億円。市の貯蓄に当たる財政調整用基金(3月末時点の残高約400億円)を取り崩すなど、税金が投入される。

高島市政になって9年、税金の使い道といえば、アイランド企業誘致のための立地交付金(4年間で250億)やWF開発(約100億)、天神ビッグバンといった都市開発などの事業費に充てられ、市民生活は置き去りにされてきた。高島市長はブログ「福岡市独自の緊急経済支援で県の休業要請をサポートします」の中で、こうした事業には一切税金を使っていないと言っているが、事実ではない。(よく書けたものだと呆れる)そうした中、有事という状況下でようやく市民生活のために税金(もともと市民のお金)が使われることになったのだ。今後、4月30日開会予定の市議会臨時会で提案が可決され次第、実施される。ただし、支援期間は、緊急事態宣言が出された4月8日から5月6日までの1ヵ月足らず。高島市長は昨日、緊急事態が延期された場合は、同じ規模での経済的支援を続けることは無理だと明言している。つまり、支援は一度だけと念を押しているのだ。(これで絶賛する価値があるのか)

ネット上では、高島市長が褒めたたえられているが、これらの支援策は、大変な状況にある市民のためにと、市議会議員の方々(共産党や緑とネットなど)が、市長に申し入れを行うなど、強い働きかけがあって実現したもの。(報道はされていないが)決して高島市長一人で決められたものではない、ということだけは言っておきたい。

 

 

14日午前、支援策を表明する高島市長  アイランド事業費に比べれば微々たるもの、、(写真:西日本新聞より)

 

 

《関連記事》

「補助助かる」「支援は当然」福岡市支援策 市外からは格差不満も (西日本新聞 2020.4.15)

福岡市が100億円規模の独自支援策 50万円上限に店舗賃料の8割補助(西日本新聞 2020.4.14)

 

《関連資料》

福岡市。緊急事態宣言中の福岡市独自の緊急経済支援策(4月14日更新)

日本共産党福岡市議団。緊急事態宣言を受けての新型コロナウイルス問題での申入れ

 

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福岡市主導の”拍手”に違和感~Friday Ovation(最終更新4月14日)

2020-04-13 20:00:00 | 市政

福岡市の感染拡大が止まらない中、先週金曜日、福岡市役所の職員が一斉にベランダから拍手をしている姿がテレビで映し出されていた。これは医療現場で奮闘する人たちに感謝の意を表現しようと、高島市長が「フライデー・オベーション」と銘打ち、職員に指示して行われたものである。この映像を見た瞬間、何とも言えない感情がこみ上げてきた。

そもそも、”感謝の拍手”は、新型コロナウイルスと闘う医療従事者らにエールを送ろうと、フランス(パリ)市民の中から自然に発生したもので、その後、イギリスなど欧米各国へと広がっていった。イギリスでは、市民の呼びかけにジョージ王子、シャーロット王女など王族やボリス・ジョンソン首相が応えて参加し、大きな話題となった。これに目をつけた高島市長が、市長の権限でもって職員に拍手することを強要した。もちろん、拍手を望んでいた職員もいただろう。しかし、こういうことを行政トップが指揮することなのか。

今、福岡市は感染者の急激な増大により、患者に対応するためのマスクや防護服が足りず、医療現場は悲鳴を上げている。報道によれば、医療従事者は「武器を持たずに戦うのと同じで怖い」と吐露している。そういう武器も持たずに戦場にいる方々に、今、拍手をすることに違和感を禁じ得ない。(拍手を否定しているわけではない)まして、他国のように市民が率先して行っているのとわけが違う。それゆえ、拍手を送られた人たちの心中はいかばかりかと、本音も言えないような風潮になりはしないかと危惧している。

そもそも、医療従事者の方々に感謝をしていない市民は一人もいないだろう。皆、感謝をしている。しかし(福岡市に限ったことではないが)、PCR検査は十分に行われておらず、患者の半数以上が感染経路不明という最悪な状況で、市民の不安は日々増している。だから今、市がすべきは感謝の押し売りではなく、市民の不安を少しでも減らすことではないのか。医療従事者には、一つでも多くのマスクや防護服が届けられるよう、あらゆる手段を尽くす時ではないのか。そういうことをしないで”拍手”をするから、多くの市民からパフォーマンスだと言われるのだろう。高島市長の本質を見ようとしない性格は、何年経っても変わらない。もう諦めてはいるが。

 

 

4月10日金曜日正午、職員約250人が拍手  (写真:デイリースポーツより)

 

 

 

《福岡市が休業支援 2020.4.14.9:30更新》

文句を言っていたら、動き出した。福岡市は13日、休業や営業時間を短縮する市内の事業者を対象に独自の財政支援に乗り出す方針を固めた。店舗や施設の賃料補助を軸に検討しているという。支援期間は当面、緊急事態宣言の期限となる5月6日までとし、宣言が発効した4月8日までさかのぼって補助することを検討。また最前線で戦っている医療や福祉関係者などへの経済的な支援も検討しているという。それにしても、福岡県は何をしているのか。小川知事の行動力のなさもかなり問題だ。

福岡市が独自の休業支援へ 政令市で異例、賃料補助を検討(西日本新聞 2020.4.14) 

 

 

《関連記事》

奮闘の医療従事者に感謝の拍手を 福岡市が金曜正午に呼び掛け(西日本新聞 2020.4.11) 

コロナ最前線「防護服足りない」「院内感染怖い」 未知の闘いに緊迫(西日本新聞 2020.4.9)

 

《関連資料》

福岡市HP。Friday Ovation | 新型コロナウイルス対策のため最前線で働く方々に感謝の拍手を

 

 

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