yamanba's blog

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九州北部、梅雨明け早々大雨~来週は台風到来⁉(8月3日更新)

2023-07-26 21:06:00 | 災害

ようやく九州北部地方(山口県含む)の梅雨が明けた。と、ホッとしたのも束の間、25日午後、福岡県や大分県などで大雨に見舞われた。大分県では、25日午後3時25分、中津市、宇佐市、由布市、九重町、玖珠町に土砂災害警戒情報が出た。気象台によると、午後3時半までの1時間に九重町付近で90ミリの猛烈な雨、大分市でも午後4時前までの1時間に46.5ミリの激しい雨を観測している。また、由布市では増水した川(花合野川)に砂防ダムの改修工事をしていた作業員が流され、1人が死亡、1人が行方不明となっている。梅雨が明けても不安定な天候が続いているので、油断はできない。(というか、油断しないで)

厄介なことに、来週は台風がやってくるかもしれない。tenki.jpによると、日本の南の海上の雲がまとまりつつあり、28日までに熱帯低気圧(台風のたまご)が発生する見込みで、31日から8月1日頃、この熱帯低気圧が台風になって、沖縄付近に近づく可能性があるという。今、太平洋高気圧の勢力が強いので、台風は大陸へ追いやられ、九州へ近づく可能性は低いという解説を目にしたが、どうなるかわからない。九州北部や山口県は6月末から7月10日の記録的大雨で大きな被害を受けたばかり。台風が直撃するとそれこそ大変なことになる。

山口の実家では、6月末の豪雨で屋根がやられ、雨漏りがひどい状態になっている。秋の台風シーズン前までに工事を終えればよいだろうと思っていたけれど、これは急いで段取りしないといけない。それにしても、今年は雨に翻弄され続けて、気を抜く間がない。

 

 

7月25日午後2時から3時時頃にかけて福岡市内も大雨に、雷がすごかった (写真:tenki.jpより)

 

 

 

由布市では30分で52.5ミリの大雨に、災害が起きてもおかしくないレベル(26日朝のNHK福岡ニュースより)

 

 

 

7月25日午後3時25分、大分県に土砂災害警戒情報が出た際にツイートした画像(気象庁HPよりキャプチャー)

 

 

 

早くも台風シーズン到来!

8月から9月は要注意

 

それしても、台風シーズンがずいぶん早くなった。台風といえば秋だったが、今は8月がピーク。今年は秋にかけてエルニーニョ現象が続くらしく、7〜9月は台風の発生数は少なめで、台風の発生位置は南東にずれる予想のよう。とにかく急いで備えないと。

 

 

《台風6号発生 2023.7.28更新》

28日午前3時、台風6号(カーヌン)発生。予想進路は、太平洋高気圧の勢力が強いためか、西へ追いやられ大陸へ。九州直撃コースはなさそうだが、その分、暑さは災害レベル。地獄の日々が続きそう。

台風6号「カーヌン」発生 発達しながら北上 沖縄に接近の恐れ(tnki.jp 2023.7.28)

 

大陸へ、、

 

と思ったら、、

 

《台風6号、Uターン! 2023.8.3更新》

明日(4日)、Uターンするのか、、

 

 

 

海水温が高いからか、勢力が衰えそうもない

 

台風ゆっくりUターン 沖縄や奄美は長期間大荒れ 来週は強い勢力で九州や四国接近か(tenki.jp 2023.8.3)

 

 

《関連記事》

26日 新たな「熱帯低気圧」発生へ 来週は沖縄付近に接近か 台風シーズン到来(tenki.jp 2023.7.25)

大分県に土砂災害警戒情報 梅雨明け早々に大雨 安全な場所に避難を 災害に厳重警戒(tenki.jp 2023.7.25)

大分 由布 増水した川で作業員2人流される 下流で1人死亡確認(NHKニュース 2023.7.25)

 

 


五ケ山ダム、平常時最高貯水位超~九州北部記録的大雨

2023-07-18 12:09:09 | 五ケ山ダム

先日の記録的な大雨で、五ケ山ダムが平常時最高貯水位を超えた。遡ってみると、梅雨入りした5月29日の水位は393m、1ヵ月後の6月30日の水位は394mで、ほとんど変わっていない。ところが、7月に入ってから雨量が増え、水位が上昇している。7月7日399m、7月8日400m、7月9日402m、大雨当日の7月10日は406mで前日より4m上昇して、11日午前7時に平常時最高貯水位(407.1m)を超えた。その後も水位は上昇し、16日午前2時に最高408.09mを記録している。洪水時満水位(413.40m)まで5.31mのところだった。結局、7月7日から16日までで約9m上昇していることになる。ちなみに、西日本豪雨では1日に7.6m上昇している。

17日午前、現地の状況を確かめるため(時間がなかったので超特急で)五ケ山へ向かった。途中、那珂川市後野を流れる那珂川(カーブ)で護岸が崩れていた。山はまだ水をたくさん含んでいるのか、385号線沿いでは、あちこちで山の斜面から水が溢れだし、道路上に流れ出していた。慎重に運転しながら現地へ。南畑ダムから五ケ山ダム付近にかけて、大きな被害は見られなかったが、ダム駐車場から少し下ったところで、小規模な土砂崩れが発生していた。現在は片側交互通行になっている。

 

 

撮影日:2023.7.17

満水状態

 

 

 

風が心地よい

 

 

 

1年ぶりの定点観測 カモメがお出迎え

 

 

 

クレストゲートから放流中

 

 

 

副ダムからも放流されている

 

 

 

ダム堤体から定点観測地点を見る

 

 

 

407mくらい(いつもここを撮る時は緊張する、意外と恐ろしい)

 

 

 

福岡県ダム情報より

7月11日7時に平常時最高水位を超えた

 

 

 

18日午前9時現在407.68m、徐々に水位は下がっている

 

 

 

福岡県内のダム、まだ警戒レベルが多い

 

 

土砂崩れ現場

五ケ山ダム駐車場から少し下ったところ

 

 

《参考資料》

福岡県総合防災情報

気象庁。過去天気

 


福岡市は引き潮に救われた⁉~九州北部記録的大雨

2023-07-17 20:47:00 | 災害

福岡市も危なかった。五ケ山ダムと南畑ダムがある五ケ山では、今月7日の降り始めから11日までの雨量が500ミリを超えていた。そのうちの約半分244ミリが、10日2時から8時までの6時間で降っていた。この時点で、五ケ山ダムは脊振ダムからの流入量を増やすとともに、南畑ダムへの放流量を抑え、治水能力を発揮していた。ところが、10日6時頃、南畑ダムで満水位を超えたため、南畑ダムから那珂川へ一気に放流しはじめた。(五ケ山ダムについては次項で詳しく)

その頃、那珂川上流の那珂川市内の一部で浸水がはじまっていた。その時の様子をツイッターで確認したが、ダム放流量の増加と降雨量のピークが重なったことで、どこかで越水が発生したのではないだろうか。浸水範囲は限定的だったようだ。一方、那珂川下流の福岡市南区では、氾濫危険水位を超えていたが、どうにか持ちこたえていた。(その時の緊迫した動画がアップされていた)宇美川や樋井川でも氾濫危険水位を超えていたが、氾濫は起きていない。この日、博多湾の満潮時刻は午前3時。雨がピークを迎えた頃は、引き潮に向かっていた。もしも満潮時刻に重なっていたら、おそらく氾濫していただろう。紙一重のところで救われた。

ところで、高島市長は何をしていたのか?数年前、ツイッターを突然やめて、今はブログfacebookのみ。(内容は同じ)覗いてみると、被害場所と被害状況の報告はしているが、事前に市民に避難等の呼びかけはしていない。あの日、北九州市武内市長は、ツイッターで頻繁に市民に呼びかけていた。福岡市は広報戦略室のツイッターが緊急情報を出していたが、市長は梨のつぶて。「そういうことは担当部署がやればよい」と高島市長の答えが返ってきそうだが、これで九州市長会防災部会長というから、信じられない。

 

 

撮影日:2023.7.13 大雨から3日後

那珂川沿いの公園 大雨の痕跡が生々しい

 

 

 

いつもより流れが速い

 

 

 

護岸が損壊していた

 

 

 

当時の様子(ぬさんのツイッターより)

死なずにすんでよかった、、

 

 

 

上の動画に映っている橋はこの先

 

 

 

氾濫危険水位超 危なかった、、

 

 

博多湾の潮位

10日、満潮は3時06分で干潮は9時03分

 

 

 

引き潮に助けられた、、

 

 

当日、山口にいたので冷や冷やしていたが、何事もなく無事でよかった。

 

《参考資料》

福岡市防災気象情報

福岡県総合防災情報

気象庁。潮位表

 

 


九州北部記録的大雨~九州北部豪雨から6年

2023-07-16 10:36:30 | 災害

ふたたび九州北部が大雨に見舞われた。気象庁は、先週、7日から活発な梅雨前線が九州を北上し、10日にかけて九州付近に停滞するため、警報級の大雨になる恐れがあると警告していた。結果はそのとおりとなった。いや、それ以上。雨量は気象庁の予想を遥かに超えていた。特に、福岡県筑後地方は被害が大きく、6年前の九州北部豪雨で甚大な被害を受けた東峰村や朝倉もやられてしまった。

 

〈7月9日〉

大雨で高速が通行止めになる可能性があったので、予定を1日早め、8日、山口へ移動した。山口では、9日朝から大雨になり、午前9時頃、土砂災害警戒情報が出た。その直後、中国道と山陽道の一部が通行止めになった。一方、福岡では、この日、殆ど雨が降っていなかった。予想は外れたかと思っていた。ところが、日付が変わって事態は急変した。

〈7月10日〉

10日午前3時頃、雷の激しい音で目が覚めた。レーダーを見ると×が凄かった。この時、うっかり九州地方のレーダーを見ていなかったが、福岡県で線状降水帯が発生していた。午前6時40分に福岡県筑後地方(久留米、八女、うきは、朝倉、東峰村)に大雨特別警報が発令され、午前8時に筑豊地方と大分県が追加された。中津市を流れる山国川では、午前7時前に氾濫がはじまっていた。(ようこそ九重連山の永松さんのツイートで確認)その後、日田市花月川や久留米市巨瀬川など筑後川水系が次々氾濫した。九州地方整備局の資料を見ると、九州20の一級水系のうち、4水系で氾濫が発生、6観測所で観測史上1位の水位を記録している。2級河川を含めると氾濫は30河川に上る。半端ない。福岡市内でも那珂川や御笠川などが氾濫危険水位を超え、那珂川上流で氾濫が発生している。(福岡市については次項で詳しく)

10日午前9時半頃、久留米市田主丸竹野で土石流が発生し、1人が亡くなっている。耳納山では、6時間で300ミリを超える大雨となっていた。耳納山地の麓は扇状地で、いくつも沢がある。これほどの雨量になると、いつ土石流が起きてもおかしくないと九大塚原教授(工学部)。こういう地形のところは避難が生き残る唯一の方法だと、13日のNHK福岡緊急番組で訴えておられた。このメッセ―ジは重要だ。

10日午前9時50分、ダム流入量が増えて決壊のおそれがあるとして、寺内ダム(朝倉市)が緊急放流をはじめた。緊急放流は1978年以来。放流量は248㌧/sで上限の2倍超。これで大雨が続けば、筑後川下流域が大変なことになる。情報はSNSで承知していたので、どうなることかと思っていたが、幸い、午前10時以降、雨は弱まって、さらなる被害は免れた。結局、線状降水帯は7時間にわたり九州北部を覆い続けた。これほど長い時間は、過去に例がない。

朝倉市と東峰村でも被害が出ている。東峰村では大肥川が氾濫し、道路が崩壊するなど大きな被害が出ている。ただ人的被害はなかった。九州北部豪雨後、九大三谷教授の支援のもと、住民自らが防災マップやタイムラインを作成するなど、防災意識は高い。今回、それが生かされのではないだろうか。朝倉市杷木町では、5月に赤谷川の砂防ダムが完成したばかりのところに土砂が流れ込んでいた。現地調査をした九州地方整備局の担当者は効果があったと述べている。しかし、復旧途中の場所では、土砂が崩れたり、浸水被害が出ている。自然は容赦ない。6年前の豪雨で多くの人が亡くなった場所で人的被害がなかったのは、せめてもの救いである。

高速道路もやられてしまった。長崎道は応急措置が完了し、通行止めは解除されているが、大分道は通行止めが続いている。杷木IC手前、高山トンネル上部の山(堂所の尾根)が崩落し、トンネル坑口に大量の土砂が流入している。高速道は災害支援に欠かせないこともあり、作業は急ピッチに進んでいる。(15日22時02分、通行止めは解除されました)

 

当日、入院中の姉を別の病院に連れていったり、介護に追われたりで、ほとんどテレビを見る余裕がなかった。それで詳しいことはわからなかったが、13日帰福後、被害状況を見て驚いた。筑後桜めぐりで見慣れた風景が一変していた。6年前の九州北部豪雨は局所的だったが、今回は被害が広範囲に及んでいる。おそらく、報道されていないところもあるに違いない。うきは市や田主丸町はフルーツの里。耳納山麓ではぶどう畑やもも畑が広がっている。そこがごっそりやられてしまった。今朝、落胆されている農家の方の姿を目をして、やりきれない気持ちになった。何かできることがあれば、、と思っている。

 

久留米市田主丸竹野土石流現場(NHK緊急報告  令和5年7月記録的大雨より)※NHK+で7月20日まで配信中

いつも通っているところが、、

 

 

九州北部豪雨と比較してみると

今回は雨雲が広範囲だった

 

 

7月10日午前3時前

雷の凄まじい音で目が覚めた

 

 

10日午前6時前

福岡県に線状降水帯が発生していた、この頃、耳納山地で大量の雨が降っていた

 

 

 

10日、キャプチャーできた画像(川の防災情報及び福岡県河川防災情報より)

【山国川】

 

【花月川】

 

【巨瀬川】

この時、氾濫はしていなかった(誰?危険すぎる)

 

 

2時間後、すでに氾濫していた

 

 

【大肥川】

瞬間、声を上げた 「東峰村が、、」

 

 

九州地方整備局資料より

浸水面積は約4700ha(ペイペイドーム590個分)、想像を絶する

 

 

 

 

九州北部豪雨を抜いてしまっている

 

 

 

国土地理院資料より

久留米市善導寺町島で浸水深最大約3.8m(一番青い部分)

洪水対策のため河川工事が完了しているところは浸水が少ないように見える

 

 

高速道路被害(NHKニュースより)

 

 

 

 

7月10日6時05分通行止め(NEXCO西日本より)

西坑口で推定約3000㎥、東坑口で約4000㎥の土砂が流入 

 

 

7月15日午後10時02分通行止め解除

作業された方々に感謝(それにしても早かったな)

 

 

《関連記事》

コーナー「福岡記録的大雨」(西日本新聞 2023.7.15)

九州地方の気象予報士のポイント解説記事(随時更新)

筑後川 中・下流域の広範囲で浸水被害か 国土地理院が分析(NHKニュース 2023.7.12)

“東西5000キロ余にわたる大量の水蒸気”が九州北部大雨の要因(NHKニュース 2023.7.11)

九州 7日~10日にかけて繰り返し激しい雨 災害級の大雨のおそれ 早めの避難を(tenki.jp 2023.7.7)

 

《参考資料》

国交省九州地方整備局。令和5年7月9日から7月10日の梅雨前線に伴う 出水概要・速報版(2023.7.24)※7月25日更新

アジア航測。九州での記録的大雨被害状況(2023.7.11更新)※航空写真多数(複写不可)

国土地理院。6月29日からの大雨に関する情報

気象庁・過去の気象データ検索

 

 


厚狭川氾濫~厚狭大橋で氾濫危険水位超え

2023-07-07 09:59:49 | 災害

6月30日深夜から7月1日未明にかけて、山口県は警報級の大雨となった。厚狭川上流が氾濫し、美祢市四郎ケ原付近では、美祢線の線路と橋が流出した。また、トラック7台が冠水した道路に浸水し、1人が行方不明となっている。それで、3日、厚狭川流域の上空をヘリコプターが行ったり来たりしていた。報道によれば、下流域(厚狭大橋付近)まで範囲を広げて捜索しているとのことだった。

 

30日午後11時40分頃、ものすごい雨の音で目が覚めた。只事ではないと感じ、すぐに気象庁のレーダーを確認した。すると巨大な雲の塊が山口県西部を覆っていた。これは大変なことになるなと思っていたら、午前0時前、緊急速報メール警戒レベル4が入った。自分のいる場所が避難対象になっていた。そこで、近くの厚狭大橋の水位を見ると、まだ警戒水位以下だった。その後、さらに雨が酷くなった。

午前1時すぎ、ふたたび緊急速報メールが入った。今度は警戒レベル5、随光川と桜川で氾濫が起きたというもの。昨年と同じだ。厚狭川の水位が上昇したため、支流の桜川へ排水したことで、氾濫が起きているのではないか。そもそも桜川は小さい川なので氾濫が起きやすい。数年前に改良工事が行われていたが、さらに改良する必要があるのではないか。そんなことを考えながら、うとうとしてしまった。

はっと目が覚め、午前2時すぎ、ふたたび厚狭大橋の水位を見ると、なんと氾濫危険水位を超えていた。2010年以来、初めてのことだ。美祢市東厚保では、降り始めからの雨量が200ミリを超え、氾濫危険水位を3m超えていた。すでに災害が起きていてもおかしくない状況だった。暫くすると、また緊急速報メールが入った。厚狭大橋付近で氾濫危険水位を超え、氾濫の危険性があるというものだった。氾濫するのか。不安になったが、実家は少し高い場所にあるので、浸水の心配はないと思った。もしもの場合は、2階に避難できる。

幸い、午前3時すぎ、雨は小康状態になり、水位は少しずつ下がっていった。ほっとして、午前4時前に寝てしまったが、もしあのまま雨が降り続いていたら、どうなっていたかわからない。

 

 

厚狭大橋河川カメラ画像(山陽小野田市防災気象情報より)

7月1日午前2時頃の水位は4.55m、氾濫危険水位を超えていた(厚狭大橋の氾濫危険水位は4.5m)

 

 

 

7月1日午前3時頃の水位は4.71m、橋桁直下まで上昇していた(この後、水位は徐々に下がっていった)

 

 

 

7月1日午前8時30分頃の水位は2.8m、警戒水位を下回っていた(起きたら午前8時前だった、、)

 

 

 

30日午後11時半頃、気象レーダーを見ると、、

線状降水帯の発表は、これから1時間半後だった(遅すぎる)

 

 

 

厚狭大橋の水位(山口県土木防災情報システムより)

7月1日午前3時頃がピークで、午前4時以降に水位は下がった

 

 

 と安心していたら、1日夕方午後4時頃、1時間55ミリの大雨に。6月30日の降り始めからの雨量は267ミリに上った。

 

 

美祢市東厚保の水位

東厚保も7月1日午前3時頃がピーク、この時点で堤防を約2.5m越えていた

以上の観測データから、美祢市と山陽小野田市、いずれも午前0時から午前2時までに猛烈な雨が降ったことがわかる。

 

 

美祢線、流出した線路と橋(この付近の厚狭川は狭い)

流水の威力は計り知れない(写真は中国新聞より)

 

 現場位置図

 

 

上写真の場所からおよそ9Km下流にある厚狭川寝太郎堰(7月3日撮影)

大雨の痕跡が見られた

 

 

 

厚狭大橋へ

 

 

それぞれの場所を地図に記入してみると、、

 

厚狭川は厚保の南側で大きく蛇行している。そのため水の流れが堰き止められ、氾濫が起きやすくなっているのではないだろうか。 

 

 

今から13年前、2010年厚狭豪雨では大水害が発生した。そのため厚狭川大橋付近では、河道掘削や拡幅工事、堤防を高くするなど浸水対策が取られた。それ以降、氾濫が起きることはなかった。しかし、今回は氾濫危険水位を超えてしまった。昨年7月にも線状降水帯が発生して大雨になったが、氾濫危険水位を超えることはなかった。この差は大きい。おそらく温暖化が急速に進んでいる証だろう、油断できない。と言っていたら、今週末、また警報級の大雨になるとのこと。一難去ってまた一難、、

7~10日 西日本など警報級大雨 災害リスク急激に高まる 大雨に備えて今できる事(tenki.jp 2023.7.6)

 

《関連記事》

記録的な大雨 1人死亡 1人行方不明 約400棟が浸水被害(NHK山口ニュース 2023.7.4)

JR美祢線流出の厚狭川 水位は1時間で最大2m超の急上昇 堤防を約2.5m越える氾濫(KRY山口放送 202.7.1)

山口県西部 中部 北部で線状降水帯が発生 災害の危険度高まる (NHKニュース 2023.7.1)

 

《参考資料》

気象庁。令和5年6月29日から7月1日にかけての山口県の大雨について