Inoueinterior Room Blog

報道されない福岡の危機を伝えます。気分転換は山の話題。

「小川内の杉」に異変?

2016-10-27 21:23:28 | 五ヶ山ダム

先日、五ヶ山ダム試験湛水の現場視察後、「小川内の杉」に立ち寄った。10月初旬と比べるとどことなく黄色っぽい。杉が紅葉するには早すぎるし、紅葉の色とも違う。よく見ると、子供杉の幹から肘のように伸びた枝の葉の部分が特に黄色くなっていた。今年は4月以降、天候不順が続き、異常な暑さと集中豪雨と移植後の巨木にとっては過酷な環境だったに違いない。移植から半年くらいではまだ根付いてもいないだろうし、ちょっと気がかりだ。どうにか頑張ってほしいが。

※「小川内の杉」:根元が3本くっついている。手前の小さな杉が子供杉、後ろの大きい杉が夫婦杉。別名「親子杉」ともいう。

 

 撮影日:2016年10月24日

今も樹木医によるモニタリングは行われているが 

 

 

 

 

 

 

 

子供杉 黄色い部分が目立つ 枯れはじめているのか 

 

 

 こちらは今から6年前、かつての場所で撮ったもの 3本とも生き生きしている

 

 こちらは今月6日に撮ったもの   子供杉 元気がないように見えるのは気のせい? 

 

 

 

移植(斜面移動)に使われたコンクリート土台 予算がないため撤去はしないと(現場の方から聞いた) 8億円でも足りない?

 

《余談》

五ヶ山ダム貯水池の中に点在するコンクリート部分(設備施設の基礎)は、ほとんどそのままの状態で水に沈む。普通は撤去されるところも、予算の関係でそのままとなる。(現場員談) 

 

 

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五ヶ山ダム試験湛水開始~現地報告

2016-10-26 15:06:23 | 五ヶ山ダム

先週末の「五ヶ山ダム試験湛水開始」の一報を受け、早速、現地へ向かった。現場事務所で交渉した結果、現場員同行の上、ダムサイトへ入ることができた。実際に足を踏み入れてみると、それはでかかった。尋ねると、五ヶ山ダムに使われたコンクリート量は92万5千m3 というから、それもそのはず。(この数量だとそうでもないらしいが)今回、全国で初めて巡航RCD工法が採用されたことで、今年1月にはダム本体のコンクリート打設が完了。聞けば、予定より1年も早く完成したらしく、それで試験湛水も早まったということらしい。

しかし、貯水池内にはまだ重機などの工事車両が作業を行っており、本格的に試験湛水がはじまったとは言えない状況だった。ダム直下を覗いてみると、川の形状はそのままで少し水量が増えた程度、これから降雨によって徐々に貯まっていくことになりそうだ。聞けば、満水になるには少なくとも1年半はかかるとのことだった。五ヶ山の気温は割と高いらしく、(福岡市のヒートアイランド現象の影響か、確かにここ十数年で高くなった)ダム湖になると、表面の水温はさらに高くなるため、選択取水設備を使って、適温の水を川に流すのだとか。そういえば、福岡県が行った五ヶ山ダム検討委員会では、識者から水温の上昇による生態系への影響を懸念する声が上がっていた。

今回の視察は、現場の方の案内もあって色々と貴重な話を聞くことができた。福岡県は当初11月に予定していた試験湛水を早めた。そのため現場が追いつかず、貯水池内ではまだ工事が行われていた。もしかすると、来月3日の「ウォーキングイベント」で湖底内の見学が企画されているから(形式的に)はじめたのでは。行政のやることだから、あり得ない話でもない。来月8日には新倉谷七隈線が開通すると聞いた。これでダム周回道路の通行が可能になり、五ヶ山ダムの全容を見ることができる。次回(来月中旬予定)はそこから報告したい。

 

《追記》 新倉谷七隈線は11月7日正午併用開始しました。

 

 

撮影日:2016年10月24日

 

ダム堤体から見た貯水池 まだ重機で作業を行っている 

 

 

 

 

 

ダム直下 少しだけ貯まっていた すでに川はダム湖の色に

 

 

 

 

 

選択取水設備(ブルー) これを使って適温の水を川に流す 

 

 

 

 

 

下流側 こちらもまだ工事中

 

 

 

 

 

転流用のバイパスはすでに閉塞されていた(写真中央)

 

 

 

 

 

手前の山(岩が見えているところ)は、南畑ダム(写真奥)をつくる時に使われた原石山(現場の方の話) 遠くに福岡空港が見える

 

 

 

  

 

堤頂部(全長556m、高さ102.5m) 舗装工事が行われていた  

 

 

 

 

 

立派なダム管理所だけど無人 管理はすべて南畑ダムで行われる

 

 

 こちらが南畑ダム 

 

 

 

南畑ダム入口 五ヶ山のダムの下に位置する ちなみに五ヶ山ダムの上には脊振ダムがある どれだけつくればいい?

 

 

  

 

 

 那珂川沿い ようやく紅葉がはじまる(写真右に五ヶ山ダム堤体) かつてここで子供たちが遊んでいたが、、

 

 

 

 《関連記事》

五ヶ山ダムの湖底見てみよう 11月3日にイベント(2016年10月26日 佐賀新聞) 

 

 《関連資料》

福岡県HP。五ヶ山ダム「試験湛水」を開始!(2016年10月20日)

 

 

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五ヶ山ダム試験湛水開始

2016-10-22 21:30:33 | 五ヶ山ダム

昭和54年の調査開始から37年の歳月を経て、10月21日、ついに五ヶ山ダムで「試験湛水」がはじまった。試験湛水とは、本格的なダムの運用を始める前に、実際に水を貯めて、貯水位を上下させ、ダム本体や放流施設、貯水池周辺地山などの安全性を検証するために行われるもの。具体的には、今まで那珂川の水を流していた堤内仮排水路に鋼鉄製のゲートを降ろして遮断し、水を貯める。(下写真参照)報道によれば、来年度末までに満水にするという。果たして、福岡県の予測どおり水は貯まるのか。

脊振山系の麓に位置する五ヶ山。都市近郊にありながら多くの自然を有し、20年前から親しんできた。ダム本体工事が着手されてからは、幾度も足を運んだ。それらの見慣れた風景はすべて水の中に消えてしまう。わざわざ自然を破壊してまで貯めなくとも水は足りているというのに、無念でならない。消えゆくものを見るのはつらい。が、できる限りその姿を記録しておこうと思う。後の世のために。

※現地報告はこちら。 

  

 

  

上流側からみた五ヶ山ダム(福岡県HPより)


 

 

 

10月21日午前、上流側で水を遮断するための作業(読売新聞より)

堤体一番下の部分、那珂川町の子供たちが描いた絵が見える

 

 

 

 

《関連記事》

五ヶ山ダム「試験湛水」、福岡の新たな水がめ (読売新聞 2016.10.21)

吉野ヶ里町長ら、五ヶ山ダムを視察(佐賀新聞 2016.10.20)

 

《関連資料》

福岡県HP 五ケ山ダム「試験湛水」を開始!(2016.10.20)

 

 

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福岡市議会、ついに居眠り議員監視団!

2016-10-13 19:27:23 | 市政

先月、福岡市議会の本会議中、傍聴している市民の目の前で、何人もの議員(すべて自民党)が頭を垂れて熟睡していたり、本を読んだり、別の仕事をしていたりとトンデモない実態が明らかになった。そこで、福岡市の市民団体「市民に開かれた議会を実現する会」は、ついに「居眠り議員監視団」の呼びかけをはじめた。議会ごとに市民が交代で傍聴に行き、居眠りや別の仕事をしている議員をチェックし、議会終了後、記者会見を開いて発表するというもの。監視には30名程度の市民が必要だとしている。

それにしても、税金(議員報酬)を払った上、時間と労力をかけて議員を監視しなければならないというのも情けない話だが、かといってこのまま見逃すわけにもいかない。今のままだと税金をドブに捨てるようなもの、仕事をしない議員には退場してもらわなければならない。そうでなければ、市民のための開かれた議会は実現しないし、延いては、高島市政の問題点を監視することもできない。

しかし、ここで問題になるのがメディア。福岡市議会の体たらくは今にはじまったことではない(もちろん真面目に仕事をされている議員もおられる)が、これを市政記者クラブの記者がまったく記事にしない。そのため多くの市民は、議会がこのような状態になっていることを知らない。福岡市議会が変わらない一因は、地元メディアにあると言っても過言ではない。果たして市政記者クラブは監視団の発表をきちんと報道するだろうか。。これは高島市政に関しても言えることだが、こちらは当のご本人が「広告を出しておけば、(報道を)抑えることができる」と言われるだけあって、高島市長に対する批判的な報道は見事なまでにない。

「市民に開かれた議会を実現する会」では、監視団の呼びかけと併せて、福岡市議会おばた議長に対し、これらの議員に適切な措置を求める「陳情書」を提出する。現在、そのための賛同署名を行っている。多くの市民の協力なしに議会は変わらない。もちろん高島市政も。

 

 

 

おばた議長宛陳情書》

居眠り議員監視団」及び「陳情書」についてのお問い合わせは、こちらまで。




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「小川内の杉」移植から半年~いよいよ試験湛水

2016-10-08 11:22:17 | 五ヶ山ダム

「小川内の杉」移植から間もなく半年を迎える。今年の夏の暑さに加え、度重なる台風到来に移植したばかりの巨木は持ち堪えているのか。現場へ着くといつものように「ご神木」が出迎えてくれた。すでに周辺は綺麗に整備されており、身近にその姿を拝むことができた。前回に比べると幾分元気がなさそうに見えたが、心配するほどではなく、一先ずほっとした。

そこは標高500m付近だけあって風が心地よい。耳を澄ますと川のせせらぎが聞こえる。見ると山手側に小さな滝がある。それは小川となって「小川内の杉」のそばを流れている。まるでかつての場所と同じように。ただ以前と違うのは、それが人為的に作られているというところ。それでも景観に配慮したのか小川は石積みでつくられていた。その後、水は排水管へと流れ、かつての場所(ここに滝があった)をとおり那珂川へと流れていた。反対側にもうひとつ水源がある。こちらは水量が多い。そのため直接排水坑へ流れるようになっていた。いかに五ヶ山が水の豊富な場所であるかがわかる。もともと移植された場所は山だった。そこを削ったことで水脈は否応なしに分断されてしまった。今後、何かの影響がありはしないか心配になる。「小川内の杉」がしっかり根付くまで、大きな災害がなければよいが。

一方、五ヶ山ダム周辺では、コンクリート製造設備やケーブルクレーンなどが撤去され、併用開始に向けた工事が気忙しく行われていた。新倉谷七曲線もすでに完成しているようで、来月にはここを歩く「ウォーキングイベント」(福岡県主催)なるものが開催される。帰路、那珂川町が先月末まで行っていた「湖底活用イベント」の場所(堤体下)へ行ってみることにした。しかし、案の定、関係者以外は堤体に近寄ることができなかった。ならばと現場員の方と雑談することにした。色々話を聞いているうちに、試験湛水が今月20日からはじまることがわかった。この6年間、五ヶ山が変わってゆく姿を見守ってきたが、とうとうその時がやってきた。これほど巨大なダムにどれほどの水が溜まるのか。きちんとした検証もされず進められた五ヶ山ダム建設のために移植を余儀なくされた「小川内の杉」のこれからは、、燻る思いを胸に五ヶ山通いは続く。

 

 

 撮影日:2016年10月6日

「ご神木」 お出迎え

 

 

 

 

 

近寄ってみる

 

 

 

 

 

 どれだけ大きいか

 

 

 

 

 

案内板は昔のまま 

 

かつての場所で

 

 

 

  

奥に小さな滝が見える

 

 

 

 

 

そばを流れる

 

 

 

 

 

水は排水管を通って、かつての場所へ (写真左のコンクリートは移植に使われた土台、レールは取り除かれている) 

移植(斜面移動)の様子はこちら

 

 

 

 

 

 かつての場所は虚しく くり抜かれた部分が見える(佐賀大橋から撮影)

 

 

かつては

 

  

 

 

 

もうひとつの水源は

 

 

 

 

 

勢いよく

 

 

 

 

 

 

親子一緒に

 

 

 

 

 

 

根元部分 ミスト散布用の設備

 

 

 

 

 

どんどん伸びて

 

 

 

 

 

孫たちもすくすく伸びて(写真中央の3本 右は山祗神社)

 

 

 

 

  

五ヶ山ダム現場 骨材設備の解体が終了 ここもダムの底に

 

 

 

 

 

原石山跡と完成した新倉谷七曲線

 

 

 

 

 

堤頂部のゲートが見える(許可を得て撮影)

 

 

 

 

 

現場員の方からもらった計画図(施工業者に配布されているもの) ※「小川内の杉」の場所を記入

 

 

 

 

《関連資料》

福岡県五ヶ山ダム建設事務所

 

 

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