Inoueinterior Room Blog

報道されない福岡の危機を伝えます。気分転換は山の話題。

安倍政権に酷似する高島市政〜こども病院問題

2018-03-18 09:09:59 | 人工島

連日、森友公文書改ざん報道が流れる中、ふと思い出したことがある。それは福岡市のこども病院問題である。早いもので、こども病院が人工島へ移転して今年11月で4年になる。こども病院の移転問題をめぐっては、売れない土地を埋めるためにどうしても人工島へ移転させたい福岡市とそれに反対する市民との間で長年にわたり争いが続いた。結局、こども病院は人工島へ移転してしまったが、その決定過程において森友問題を彷彿させるような出来事があった。そこで、当時をふりかえってみる。

今から7年前、高島市長就任直後(1期目)の平成23年1月、高島市長は人工島移転の妥当性について検証を行うといい、専門家による「こども病院移転計画調査委員会」(委員長は北川正恭早稲田大学教授)を設置した。委員会は透明性が必要だとして市民に公開された。東日本大震災を教訓に、人工島は立地不適との宮城県立こども病院林院長の意見など、最終報告書では様々な課題が指摘された。しかし、高島市長は人工島への移転を強行した。そこで問題となったのが、現地建て替え水増し問題、いわゆる、こども病院裁判である。

この裁判は、こども病院を現地で建て替えた場合、人工島で新築するより1.5倍の費用がかかるとした福岡市の意思決定の是非(信憑性)を問うものだった。しかし、その根拠となるゼネコンへのヒヤリングを福岡市が行っていなかったことが、裁判所の嘱託調査(ゼネコンへの聞き取り調査)でわかった。(ゼネコン3社のうち、大成と清水は調査に来ていない、竹中は調査に来たが1.5倍が適当とは言っていない)ここに福岡市の嘘が明らかになった。ところが、福岡地裁は嘱託調査を信用性に乏しいとして退け、ヒアリングメモがあったという当時の担当課長(現・中村総務企画長)の証言を信用できるものとした。まさに青天の霹靂、何らかの圧力があったとしか思えない判決だった。

実際に裁判を傍聴したので克明に覚えているが、中村氏は、ヒヤリングは紛れもない事実だが、ゼネコン担当者の名前も行った日も記憶にない、メモはパソコンに貼っていたがヒヤリングが終わったあと破棄した、どうやって行って帰ったかも覚えていないなど、証言は唖然とするものだった。一体、どこが信用できるのか全く理解できないが、はっきり言えるのは、福岡市が職員に嘘をつかせてまでも人工島移転を成し遂げたかったということ。ちなみに、その中村総務企画長は今月退任する。

福岡市は今もなお、試算の1.5倍に見積もった根拠はゼネコン3社へのヒアリング結果だと主張している。しかし、それを記録した公文書は存在しない。あるのは偽造された資料だけだ。このような重要案件で公文書が作成されていないこと自体が異常なことであり、これまでの福岡市ではなかったことだ。森友公文書報道を目にして、こども病院問題を思い出したのは、根底が同じだと感じたから。

安倍政権を後ろ盾にしている高島市政。森友問題で安倍政権の支持率は急落しており、自民党総裁選への影響も囁かれている。果たして、これが11月の福岡市長選にどう影響するのか。今のところ自民党福岡市議団に新たな候補者を擁立するような動きはないようだが。

 

2015年11月、人工島へ移転したこども病院 すぐそばにコンテナターミナル うしろに博多湾(撮影日:2016.9.16) 

 

 

《関連記事》

こども病院移転費用~福岡地裁が請求棄却、原告ら「不当判決」(NETIB-NEWS 2015.3.9)

調査嘱託結果を否定!!裁判所による「捏造の勧め」(NETIB-NEWS 2015.3.10)

市長選まで9か月 福岡市政の現状は…… (HUNTER 2018.3.2)

内閣支持率急落で囁かれる福岡市政への影響(NETIB-NEWS 2018.3.19) ※自民党市議団に新たな動きか?(3.19更新)


《参考資料》

こども病院人工島移転問題 ~裁判で福岡市のウソが明らかに~ (福岡市議会議員 荒木龍昇氏HPより)

 

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「小川内の杉」移植からまもなく2年、ついに根付く

2018-03-15 17:46:46 | 五ヶ山ダム

五ヶ山ダム視察後、久しぶりに「小川内の杉」に会いに行った。するといつもと違う光景が。ご神木の前はいつの間にか整備され、公園が出来ていた。この日、数人の業者の方が仕事をされていたが、殆ど工事は終了していた。聞くと、昨年末に着手されたそうで、施工管理は佐賀県吉野ヶ里町。そこには、今はダム湖に沈んでしまった「小川内地区」の歴史が紹介されていた。福岡市の水不足を理由に進められた五ヶ山ダム建設によって失われてしまったもの、移転を余儀なくされた「小川内地区」の人々の思いなど、いつまでも忘れずに語り継いでいくと書かれていた。思わず熱いものがこみ上げてきた。

実は、ここで環境調査員の方から五ヶ山ダムの最新状況を聞くことができたのだが、「小川内の杉」については、ようやく根が伸びてきたとのことだった。移植から来月で2年になるが、ついにご神木は根付いたのだ。冬場は葉が赤くなっていたが、それは健康な証拠だった。心配していた子供杉も異常なく、3本とも元気とのことだった。もう心配はないだろう、このまま根が順調に伸びてくれれば。

ところで、那珂川町は今年10月の市制施行記念として、「小川内の杉」の前の道路に桜を植えて、桜通りにするという。それで、現在、植樹オーナーを募集している。オーナーになった人の名前は看板に刻まれる。今月11日に竣工した五ケ山ダムに多くの人が訪れるきっかけになればと、実施されたものである。

ここ五ヶ山は、春になると山桜が美しい。かつて「小川内の杉」が鎮座していたすぐそばに、それは立派な桜の木があった。残念ながら、すでに水の底に沈んでしまったが。桜通りにするというのなら、あの桜も「小川内の杉」と一緒に移植してほしかった。本当に。

 

撮影日:2018.3.10

ついに根付いた

 

 

 

 

よく頑張ったね

 

 

 

 

公園完成   

 

 

 

 

五ヶ山ダムで水没した「小川内地区」の歴史が紹介されている 

 

 

看板の画像を切り抜いて拡大

 小川内集落  涙が出るほど懐かしい、、写真左端(道路沿い)にうどんやさんがあった

 

 

 

 大野集落 写真左が坂本峠 よく通った道

 

 

 

水没した「小川内地区」(左が小川内集落、右が東小河内集落)

 

 

 

 

 

この道路(写真右)が桜通りに

 

 

 

 

今から2年前の春

山桜が咲き誇る中、斜面移動が行われた

 

 

 

 

 

私も一緒に連れて行って、、(桜) 

 

 

 《関連資料》

那珂川町HP。市政施行記念 五ヶ山ダム周辺記念植樹事業【オーナー募集】

 

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五ヶ山ダム現地報告~併用開始1年遅れ

2018-03-10 17:22:33 | 五ヶ山ダム

五ヶ山ダムの試験湛水がはじまってまもなく1年5か月になる。昨年からの少雨傾向は今年も続いており、福岡県が50センチ以上の水位変動時に更新している「五ケ山ダムの進捗状況」を見ても殆ど動きがない。水は思うように溜まっていないな、と思っていたら、今朝、「五ケ山ダム供用開始遅れ」(西日本新聞)という報道を目にした。そこで、久しぶりに五ヶ山へ行ってみることにした。

現地訪問は約4か月半ぶりだが、殆ど水位は変わっていないように見えた。福岡県の資料を見ると、この5か月で1.5mほど上昇しているが、目標水位まで24mも足りない。予想以上に雨は少なかったようだ。偶々、現場関係者(環境調査員)の方に遭遇したので伺うと、(報道では明確にされていなかったが)雨不足のため、併用開始は1年くらい遅れるだろうとのことだった。

一方、ダム周辺の環境は回復しているのか、生物も少しずつ戻ってきているとのことだった。ダム湖の水質については失念してしまったが、生物が戻っているところからして、そう悪くはないのだろう。ただこれから気温が上昇するとどうなるか。調査は続けられるようだ。

帰路、堤体の近くで竣工式の準備が行われていた。今から2年前、平成28年1月に堤体が完成し、同年10月に試験湛水がはじまった。そして、明日(3月11日)が竣工式。ダム着工(平成24年6月)からおよそ6年、五ヶ山ダム事業の計画から実に40年。途方もない時間である。”本当にダムは必要だったのか”、この思いは今も変わらない。 

 

撮影日:2018.3.10

午前9時半頃の気温は4℃ 背振山頂も白い ダム湖に大きな変化はない

 

 

 

 

 

変わったといえば、原石山の上に原石が ここは展望台となる

 

 

 

 

ここのビオトープにはまだ生き物がいないとのことだった(最初からどうかとは思っていたが)

 

 

 

 

定点観察 目視ではほぼ変化なし 

 

 

 

 

痛々しい姿のまま 

 

 

 

 

オートキャンプ場予定地(桑河内ふれあい公園) 工事はあまり進んでいない 

 

 

 

《関連記事》(3月16日更新) 

五ケ山ダム供用開始遅れ 雨不足で試験貯水完了せず(西日本新聞 2018.3.10)

・五ケ山ダム供用開始遅れ 試験湛水に貯水量不足(佐賀新聞 2018.3.13)   ※佐賀新聞は1年遅れを報じている。

五ケ山ダム竣工 県内最大貯水量4020万立方メートル 現地で式典(西日本新聞 2018.3.12) 

 

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シンポジウム「前議長と新人女性議員に聞く~福岡市の議会改革”最前線”」

2018-03-09 09:40:40 | 市政

福岡市議会改革市民検証委員会主催のシンポジウム「前議長と新人女性議員に聞く~福岡市の議会改革”最前線”」のチラシができたようなので、ご案内まで。

シンポジウムでは、福岡市の議会改革はどこまで進んでいるのかなど、先日公表された「議会改革に関する議員公開アンケートの結果」をもとに、自民党(らしくない)おばた前議長と緑ネットの森議員から話を聞くというもの。もしかすると、市民が知らない福岡市の裏話も聞けるかも。お時間のある方は、ぜひご参加を。 

 

 

 

《余談話》

おばた議員によると、現在、自民党市議団の半数以上が反高島派だと。ちなみに、おばた議員は反高島派。

 

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議会改革に関する議員アンケート結果~福岡市議会

2018-03-07 10:27:37 | 市政

福岡市の市民団体「福岡市議会改革市民検証委員会」は、昨年末から福岡市議会全議員(62名)に対して、議会改革に関するアンケートを実施。今月2日、議員や会派の姿勢を市民の前に明らかにするため、記者会見を開いてアンケート結果を公表した。検証委員会事務局によると、記者会見にはNHK、西日本、朝日、毎日、読売、共同の6社が参加したようで、関心の高さを窺わせている。(下記事参照)

アンケートには1人(無所属川口議員)を除き、61名が回答。現在、福岡市議会の特別委員会で議論している「議会基本条例」の必要性に関する質問では、公明・市民クラブ・緑とネット・共産2人・無所属3人が「必要」、みらい福岡と維新は「必要でない」と言い切り、自民党は「会派内には必要とする意見と必要ではないという意見があり、現在までに一致をみていない」、自民新福岡は「中身が伴わないと意味がない」と結論は出さず、「その他」と回答している。(下表参照)

アンケート結果を見ると、全ての会派が議会改革は必要としながら、議会基本条例については各会派で賛否が分かれており、今後の行方が気がかりな状況となっている。そのため市民検証委員会は、福岡市議会に対し、①議会改革の議論(調査・審議)を加速させ、②議会基本条例の暫定案を早期に作成し、③公聴会を開くなど市民の意見を聴取するよう申し入れた。閉鎖的な福岡市議会だからこそ、議会基本条例は必要不可欠であり、市民に開かれた議会を実現するためにも、早期に制定されることを望むものである。

ところで、市民検証委員会は今月31日、シンポジウム「前議長と新人女性議員に聞く 福岡市の議会改革最前線」を開催する。ゲストはおばた前議長と緑とネットの森議員。おばた前議長は自民党でありながら、意外にも気さくな方で(以前、看板で人を見てない?と笑って言い返されたことがあるが)、議会改革には前向きである。福岡市の知られざる実態(目から鱗のような話)も聞けるかもしれないので、お時間のある方は参加されてみては。 

 

 

 

 福岡市議会議員 公開アンケート結果 一覧表(市民検証委員会作成資料)

※みらいの三角議員は2月中旬、急逝されたため、現在、市議会は61名となっています。 

 

 

 

西日本新聞朝刊記事(2018年3月3日)

 

    

 

《関連記事》

議会基本条例の回答分かれる 福岡市議に必要性アンケ 市民団体(西日本新聞 2018.3.3)

《関連サイト》

市民に開かれた議会を実現する会ブログ 

 

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