Inoueinterior Room Blog

報道されない福岡の危機を伝えます。気分転換は山の話題。

変貌する脊振山麓

2017-05-25 18:10:30 | 五ヶ山ダム

今月21日、背振尾根を散策した後、脊振山山頂(1055m)へ向かった。眼下には脊振ダム、そのすぐそばには昨年完成したばかりの五ヶ山ダムが広がっていた。山頂からは見えないが、五ヶ山ダム直下には南畑ダムがある。これほど数珠なりにダムがつくられたところもない。(五ヶ山ダム現場員談話)

五ヶ山ダムの試験湛水がはじまって早7ヶ月。福岡県の五ヶ山ダム進捗状況を見てみると、5月22日現在の水位はEL383.5mで、目標水位にあと29.9mのところまで迫っている。実際に、水はかつての小川内集落をのみこむ勢いで増えており、脊振山を源流として流れる那珂川は不自然な形で上流へと押し戻されていた。さらに、脊振キャンプ場あたりでは道路の拡張工事が行われており、川は消えかかっていた。この先、脊振山麓はどこまで変貌してゆくのか。このツケはいつか我々にかえって来るのではないかと思うのだが。

 

撮影日:2017.5.21

脊振山山頂から 脊振ダム 

 

 

 

五ヶ山ダム  金網が張ってあるためこれ以上は撮れなかったが、その大きさは歴然

 

 

 

 

 山頂下にある航空自衛隊春日基地の分屯基地

 

 

 

 

県道136号線拡張工事 

 

 

 

 

川とダム湖のせめぎ合い 白波が立っている(写真中央) 上を走っているのが県道136号線

 

 

 

  

小川内地区 とうとうダム湖に

 

 

 

こちらは昨年4月10日、「小川内の杉」を移植しているところ 桜も沈んでしまった、、

 

 

《関連資料》

福岡県HP。五ヶ山ダム建設事務所 

 

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背振尾根散策

2017-05-23 18:18:34 | 

脊振といえば、コバノミツバツツジ(小葉の三つ葉ツツジ)。4月末から5月上旬にかけて脊振縦走路を彩る。毎年、この時期は宮崎で茶摘みがあるため(今年はその後、すぐに山口へ帰省したので)、なかなかその姿を見ることができない。先日、「脊振の自然を愛する会」代表の池田さんから、今年は開花が遅かったとお聞きしたので、一縷の望みをかけて脊振へ向かった。

やはり終焉。脊振尾根ではすでにミツバツツジの花は落ち、かわりに青々とした”三つ葉”が登山道を彩っていた。その中を歩いていると、三俣山や大船山でよく見るツクシドウダンやシロドウダンが目に飛び込んできた。くじゅうに比べ標高が低いからだろうか、開花が早い。いや、そもそも脊振山系で見れるとは思っていなかったので、これには嬉しくなった。

ところで、脊振山縦走路に道標を立てるなど脊振の自然保護活動に取り組んでいる「背振の自然を愛する会」代表池田さんの話によると、ミツバツツジの数は年々減っているらしく、今後が心配になる。脊振の麓では、5、6年前から五ヶ山ダム建設のために尽く山が削られ、周辺の環境は大きく変わった。植生の変化は標高の高いところほど顕著だといわれているので、そうしたことも影響しているのではないだろうか。背振山系は貴重な植物が多く見られる場所だけに、いつまでも変わらずにいてほしいと思うのだが。

 

 

撮影日:2017.5.21

終焉(太鼓岩付近) 

 

 

 

 

縦走路へ 

 

 

 

 

やっぱり遅かった、、 

 

 

 

 

”三つ葉”のトンネル 

 

 

 

 

「唐人の舞」から金山(写真左ピーク、右に福岡市) 

 

 

 

 

「鬼ヶ鼻岩」まで散策 

 

 

 

 

 脊振尾根を歩く

 

 

 

 

コデマリ(バラ科)最盛期 

 

 

 

 

椎原峠ルート

 

 

 

 

 絶滅が危惧されているキンランを発見!  

 

 

 

 

数十年に一度咲くと言われる クマザサ(イネ科)の花が咲いていた

 

 

 

 

ここから入る 

 

 

 

 

「鬼ヶ鼻岩」から背振山頂 

 

 

 

 

博多湾に浮かぶ能古島 背後に志賀島

 

 

 

 

 至福のひととき

 

 

 

ふたたび登山道へ

コツクバネウツギ(スイカズラ科) 満開

 

 

ガク片に注目 5枚だとツクバネウツギ 

 

 

 

ちらっと 

 

 

 

 

見上げるとシロドウダン(ツツジ科) 

 

 

 

 

ツクシドウダンも

 

 

 

 

 

真下から

 

 

 

 

 

毛虫のような ウワミズザクラ(バラ科)

 

 

 

 

天山を望む

 

 

 

 

佐賀平野 遠くにうっすらと普賢岳(写真中央)

 

 

 

 

~今回、登山道で出会った花や生き物たち~

 タンポポの綿毛(キク科) 

 

 

 

 

 ホウチャクソウ(ユリ科) 

 

 

 

 

キンラン(ラン科)  曇りや雨の日は閉じて晴天の日だけ開く 

 

 

 

 

 ギンリョウソウ 別名はユウレイダケ(シャクジョウソウ科)

 

  

 

 

タニギキョウ(キキョウ科) キキョウの仲間には見えない

 

 

 

 

タニギキョウの群生 枯葉(右)と比べるといかに小ささがわかる

 

 

 

 

 もしかしてアサギマダラ?

 

 

 

 

斬新なデザインだけど名前は? 

 




こちらを威嚇して羽を広げる ダイミョウセセリ??





ノアザミ(キク科)




《参考》

福岡市西区HP。脊振へのいざない(登山ルート) 

 

 

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西米良村~小川作小屋村

2017-05-15 19:15:14 | 日記

大型連休最終日、宮崎(相方実家)の山で茶摘みなどの作業を終え、帰路、米良街道経由で西米良村にある「小川作小屋村」に立ち寄った。小川地区は人口約100人、高齢化率約65%の集落で、かつて名君主菊池公が城を構えた歴史ある場所。平成21年、西米良独特の文化「作小屋村(農作業の拠点として寝泊りした小屋)」が再現され、平成の桃源郷として人気を集めている。村を訪れる人は年々増えているようで、経済波及効果は増大。集落内のおばちゃんたちが村を運営するなど、自立した集落運営の拠点として注目されている。

「小川作小屋村」には、西米良の農法の歴史や人々の暮らしを伝える民俗資料館やコテージなどがあるが、一番人気は何といっても食事。集落内でとれた季節の食材を16枚の小皿に盛り付けた創作田舎料理「おがわ四季御膳」は有名。従業員の方に聞くと、多い時は2、3時間待たなければ食べられないとか。幸いこの日は時間が早いこともあって人も少なく、新緑を眺めながら美味しく頂くことができた。

「小川作小屋村」からは殿様街道と呼ばれる山道を経て、ふたたび米良街道(村所)へ。そこはまさに新緑の宝庫、生き生きとした原生林が広がっていた。やはり今年は開花が遅かったのか、熊本県境あたりではまだ山桜が咲いていた。こっちを見てと言わんばかりに。

 

 撮影日:2017.5.7

 米良街道 瓢箪淵(西都市) 川の形状が瓢箪のように見えるところ(一ツ瀬川) 

 

 

 

平成の桃源郷「小川作小屋村」 中央に小川川(一ツ瀬川へ)

 

 

 

 

 

「作小屋」 一番右が食事処

 

 

 

 

 

「小川民族資料館」

 

 

 

 

 米良最後の領主 菊池則忠公

 

 

 

 

 

 情緒漂う 

 

 

 

 

 

 食事処から

 

 

 

 

 

 「おがわ四季御膳」  らっきょの天ぷらは初!なかなか美味(上から3番目、右から2番目)中武タツさんの油みそは絶品(右下角)

 

 

 

 

 

 殿様街道  新緑真っ盛り

 

 

 

 

西米良の山々 樫の花が満開

 

 

 

 

 

山桜、映える

 

 

 

 

 

米良街道はじまり(熊本県境)

 

 

 

 

西米良マップ (西米良村HPより)

 


 

       

 

 《関連資料》

小川作小屋村HP 

西米良村HP

総務省。平成の桃源郷 小川作小屋村づくり事業

 

 

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熊本地震から1年、九州道全車線開通

2017-05-09 19:03:03 | 熊本地震

熊本地震から1年。九州自動車道は4月28日正午すぎ、熊本地震による車両規制(益城熊本空港ICから松橋ICまでの約19キロ)が全面解除され、1年ぶりに全車線開通した。5月3日、そこを通り宮崎へ向かった。熊本地震で路面が大きく陥没していたり、波打ちしていたところは見事に整備されていた。昨年は益城熊本空港あたりで多くの家屋がブルーシートで覆われていたが、今年はそのような光景は見られなかった。車窓から見る限り、まちは復興に向けて少しずつ進み始めているように感じた。

復旧箇所を通り抜け快調に走行していたところ、肥後トンネル内でバスが故障したため、八代JCTの先で渋滞にはまってしまった。そこは九州道で一番長い肥後トンネル(6340m)を含め、人吉ICまで計23本の連続トンネルがあるところ。九州道の全トンネル数の3分の2以上を占める。そういうわけでいつもは見ることのないトンネル内を観察することになった。中でも21番の段トンネル(480m)の内壁は、熊本地震以降の度重なる余震によるものなのか、あちこちでクラックが生じていた。これから修復工事が行われるのか、それらにはマークが施されていた。もしもトンネル内で渋滞している時に地震が起きたら、と思うとぞっとするような大きなクラックもあった。

5月7日、宮崎からの帰路。緑川PA付近ではガードレールが歪んでいたり、路面が波打ちしたところがあった。一方、崩壊していた跨道橋は新しく架け替えられていた。報道によると、大型連休後、跨道橋の復旧や耐震補強工事などが本格化するため、再び交通規制が実施される可能性があるという。やはり完全復旧までにはもう少し時間がかかるようだ。緑川を過ぎると木山川が見えてくる。熊本地震後の6月豪雨で堤防が損壊し氾濫したところだが、土手には土嚢が積まれたままだった。もうすぐ梅雨の季節なのだが大丈夫だろうか。5月4日には、熊本地方を震源とするM4.1(熊本県美里町で震度4)の地震があった(震度4を観測したのは今年1月11日以来)。その後も小さな地震が続いているのが気になる。いい加減に終息してほしいものだが。

 

撮影日:2017.5.3(助手席にて撮影)

復旧箇所へ  昨年の様子はこちら

 

 

 

 

 

熊本グランメッセ駐車場 

 

 

 昨年の様子

 

 

 

九州道、復活!

 

 

 

 

 

対面通行だったところも

 

 

 

 

 

木山川と益城町 

 

 

 昨年の様子 

 

 

 

連続トンネルで停滞中

 

 

 

 

 

トンネル内のクラック 一応、処置はしてあるが、、

 

 

 

 

 

撮影日:2017.5.7(助手席にて撮影)

緑川PA付近 路面やガードレールが波打ったまま

 

 

 

 

 

新たに架け替えられた跨道橋

 

 

 

 

 

木山川 土嚢が積まれたまま

 

 

 

 

 

 川の左側は嘉島町、右側は熊本市

 

 

 

 

 

 5月4日14時22分頃、M4.1の地震 震源地は九州道に近い(産総研・活断層データベースより) 

 

 

 

《関連記事》

九州道、GW前に全線復旧 益城-松橋IC間(熊本日日新聞 2017.4.17)

GW前に「波打ち」解消、九州道4車線復旧(日経コンストラクション 2017.4.24)

《関連資料》

気象庁地震情報(各地の震度に関する情報) 

 

 

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