Inoueinterior Room Blog

報道されない福岡の危機を伝えます。気分転換は山の話題。

五ヶ山クロスキャンプ場上の土砂崩壊、工事は来年に

2019-09-13 15:11:51 | 五ヶ山ダム

先月27日からの秋雨前線による大雨で、五ヶ山ダムでは洪水時最高水位にあと4mのところまで水位が上昇した。一時はどうなるかと思って見ていたが、28日午後、雨は小康状態となり、大事には至らなかった。あれから2週間、五ヶ山クロスキャンプ場上の土砂崩壊の状況がずっと気になっていたので、五ヶ山へ行ってみることにした。

生憎、山の上はガスがかかって視界は不良だった。キャンプ場上の駐車場から望遠レンズを使って見たところ、土砂崩壊はじわじわ進んでいるように見えた。キャンプ場横の道路を挟んで山側には砂防ダムがあるが、そのそばに林道らしきものがある。その道を少し上ってみたが、変わった様子はなかった。先月、那珂川市に確認した際、国は7月14日から来年1月17日までの期間に工事を行うという話だったが、現地周辺を見る限り、まだ着手はされていないようだった。

五ヶ山ダムに着くと、洪水調節ゲートから勢いよく水が放流されていた。選択取水設備に設置された水位表示をみると、ダムの水位は常時満水位を超え、およそ407.6mだった。ピーク時からすると1.9mほど低下しており、満水位をキープしていた。この状態だと、もう一度、先月末のような大雨になれば、あっという間に洪水時最高水位に到達してしまうのではないだろうか。先日、五ヶ山ダムのおかげで浸水の被害が出ていないという、県土整備部部長のインタビュー記事を目にしたが、今、五ヶ山ダムを評価するのは時期尚早ではないか。

そういえば、坂本峠から佐賀県側は土砂崩れのため、通行止めとなっていた。毎年、この時期、脊振山のどこかで土砂崩れが起きている。ここ数年の雨の降り方は昔と比べものにならないほど、破壊力が増している。それゆえ、キャンプ場上の土砂が大規模崩壊しないうちに、早く工事をしてほしいと思っているのだが、、(9月12日記)

 

《追記》

本日(13日)、状況を確認するため、福岡森林管理署に問い合わせたところ、キャンプ場上の土砂崩壊場所に至るまでに、林道が4ヵ所崩れているとのことだった。そのため、現在、そちらの工事を進めている(測量を行っている)とのことで、それが終わり次第、来年度の予算でキャンプ場上(山腹)の工事を行うとのことだった。聞くと、やはり2年前の九州北部豪雨と昨年の西日本豪雨でやられていた。というわけで、来年工事が終わるまで豪雨が起きないことを祈るしかない。

 

撮影日:2019.9.12

コンクリート塊が砕けながら落ちている 白く見えるのは光が当たっているから(森林管理署談)

 

 

こちらは大雨前(7月30日)の様子  

キャンプ場上の駐車場から崩落現場を見る(写真右上)

 

 

 

 

 

キャンプ場横の道から崩落現場を見る(写真中央上)

 

 

 

 

キャンプ場近くにある砂防ダム 水量が多い

 

 

 

 

崩落現場は倉谷林道上にある(紫丸)。この林道ではこのほか4ヵ所で崩壊が起きているというが、五ヶ山ダムができてから林道にゲートがつくられ、鍵がかかっているので入ることはできない(この林野庁国有林図面は古いため、五ヶ山ダムは記入されていません) 

 

 

 

五ヶ山クロスキャンプ場 平日午前中は閑散、、 

 

 

 

五ヶ山ダムへ

ちょうど洪水調節ゲートから放流中

 

 

 

 

 

近づいてみる

 

 

 

 

ゲート真上から

 

 

 

 

常時満水位を超えている

 

 

 

 

今の水位は407.6m 先月28日には409mを超えていた

 

 

 

 

ダム堤体から

 

 

 

 

ダム堤体付近

 

 

 

 

どこまでも続く水面の先にわずかに残った那珂川が その先に背振ダムがある

 

 

 

 

坂本峠、通行止め   

 

 

 

《関連記事》

豪雨災害からの復旧復興の進捗と福岡県のインフラ整備(後)(NETIB-NEWS 2019.9.9) 

 

 

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【速報】五ヶ山ダム満水!洪水時最高水位まであと4m(28日午前8時現在)

2019-08-28 08:08:00 | 五ヶ山ダム

27日午後5時頃、五ヶ山ダムがついに満水位に到達した。洪水時最高水位まであと6mのところ、西日本豪雨の時と同じ状態になった。背振ダムでは24時間降雨量が112ミリの大雨になっており、現在、五ヶ山ダムへどんどん放流が行われている。一方、南畑ダムは満水位に1mのところまで迫っているため、五ヶ山ダムから南畑ダムへの放流は制限(洪水調節)されている。これから明日にかけて、かなりの雨が予想されているので気がかり。まして試験湛水が終わっていないので尚更に。 (8月27日18時20分記)

※随時、情報を更新します。(最終更新2019.9.3) ※最新情報は一番下に掲載しています。

 

 <27日17時40分現在、洪水時最高水位まで約6m>

ついに満水!

 

 

 

 

水位は上昇中、流入量も一気に上昇している 

 

 

 

<27日22時10分現在、洪水時最高水位まで約5m>

脊振ダムからの流入量を抑えはじめた

 

 

 

<28日8時現在、洪水時最高水位まで約4m> 

 28日午前7時頃、409mを突破(410mに突入するのか、、)

 

 

《2019.9.3更新》

28日午後5頃、409.47mまで水位は上昇したが、その後は低下し、9月3日午前9現在、408.19mとなっている。 

 

 

 

《参考資料》

福岡県 河川防災情報

 

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五ヶ山キャンプ場近くの土砂崩れ、国が工事着手

2019-08-05 16:45:45 | 五ヶ山ダム

五ヶ山クロスキャンプ場上の土砂崩壊が進んでいる件について、先週末、那珂川市建設課へ報告をしたところ、建設課では状況を把握していなかった。それで、本日(5日)、説明に行く予定で建設課へ連絡をすると、状況が確認できたというので話を聞いた。それによると、崩壊場所は国有林で、やはり林道上で起きていた。昨年の西日本豪雨によって発生したもので、国が本年度中に工事を行う予定だという。発生から1年以上、あまりに遅い対応だと思うが、国は急ぐ必要はないと判断したようだ。すぐ近くにはキャンプ場があるというのに、、なお、これらの内容は、建設課の担当者が福岡森林管理署へ連絡をして判明した。

そこで、那珂川市には、本件に関する情報をホームページに掲載するよう要望しておいた。那珂川市が売りにしている、五ヶ山クロスのキャンプ場近くで土砂崩れが起きているのだから、防災上の観点からもキャンプ場を利用する人や観光客には知らせる必要はあるだろう。ちなみに、五ヶ山クロスを管理している地域づくり課は、崩落自体は把握していたが、国の管轄であるため動いてはいなかったようだ。

その後、工事期間は7月14日から来年1月17日までとわかった。すでに工事期間中なのだが、今のところ現地では動きは見られない。もうすぐ台風シーズン(というか、すぐそこに台風は来ているが)、工事が終わるまで大きな災害などなければよいのだが。

 

 

倉谷林道上で起きていた(2019.7.30撮影)※下図参照 

 

 

 

 

 

崩落現場(丸印)※国土地理院地図にはなかったが、林野庁国有林図面には林道があった、ただ五ヶ山ダムは表示されていない、、

 

 

 

 

キャンプ場下から崩落場所を見る(2019.6.1撮影)

 

 

 

 

《関連資料》

九州森林管理局・福岡森林管理署 

 

 

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五ヶ山クロス情報~キャンプ場近く、土砂崩れの現状など

2019-08-02 09:32:32 | 五ヶ山ダム

先月30日、五ヶ山ダムへ行く前、五ヶ山クロスキャンプ場に立ち寄った。近くの山で起きている土砂崩れの状況を確認するためで、7月の大雨で異変が起きていないか心配だったからである。キャンプ場上の駐車場からは変化がないように見えたが、少し離れたダムサイトからみると、土砂崩壊は進んでいるように見えた。崩壊場所からキャンプ場までは距離があるので、すぐに被害がでるようなことはないとは思うが、これから台風シーズンに入るだけに気になる。那珂川市は、こうした現状を把握しているのだろうか。

そういえば、この日、五ヶ山クロスベース(ダムサイト記念公園)で那珂川市と吉野ヶ里町の連携式典が催されていた。報道関係者の姿があったので尋ねてみると、那珂川市と吉野ヶ里町が観光振興のために協定を結んだとのことだった。到着時、すでに式典は終了しており、那珂川市武末市長がインタビューの最中だった。吉野ヶ里町伊東町長の姿はもうなかった。(下写真)

那珂川市は五ヶ山ダムを観光の目玉と位置付け、五ヶ山周辺を「五ヶ山クロス」と名付けた。キャンプ場や親水公園、ダムサイト記念公園を整備し、今年3月のオープン以来、アウトドアを楽しむ人達の人気を集めている。五ヶ山クロスベースに入っているアウトドアショップ「モンベル」の方の話によると、(佐賀県にはモンベルがないため)佐賀県から買い物に来られる方も多いとのことだった。一方、脊振山を境に隣接する佐賀県吉野ヶ里町には、吉野ヶ里遺跡や温泉がある。これから、那珂川市とどういう形でコラボしていくことになるのか。個人的には、五ヶ山と吉野ヶ里に纏わる歴史に注目してほしいのだが、、

 

撮影日:2019.7.30

土砂崩壊 谷筋に土砂が落ちているのがわかる(ダムサイトから撮影)

 

 

 

 

キャンプ場上の駐車場から見る

 

 

 

 

クローズアップしてみると、崩壊は新しいものではないようで、そばにコンクリート塊のようなものが見える。かつての林道跡なのか、、国土地理院地図には明記されていないが

 

 

 

 

キャンプ場と崩壊場所(こちらは6月1日に撮影したもの)

 

 

 

 

五ヶ山クロスキャンプサイト

クレーンを使った工事、何かあった? 


  

 

 

 五ヶ山クロスベース

インタビュー中の那珂川市武末市長(五ヶ山クロスベースにて)

 

 

 

 

 

いつもの「CAPANNA」で食事 オリーブカレーとグリーンカレーはもうやってないと(残念)、、かわりにハートカレー♡



 

 

《関連記事》

観光振興協定:県境挟んで隣接、活発に交流を 那珂川市と吉野ケ里町が締結(毎日新聞 2019.7.31) 

 

 

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南畑ダムほぼ満水、五ヶ山ダムからの取水停止

2019-07-31 17:12:12 | 五ヶ山ダム

先週(24日)、九州北部は平年より5日、昨年より15日遅く梅雨明けした。梅雨入り(6月26日)が平年より2週間遅れだったので、梅雨期間としては、ほぼ平年並みとなった。梅雨末期には、大型の台風5号(16日発生)による影響で、九州北部は各地で大雨となった。20日には長崎県五島列島や対馬で、21日には福岡県久留米市(1時間雨量90ミリ)や佐賀県鳥栖市(1時間雨量81.5ミリ)で猛烈な雨(それぞれ観測史上1位)となり、冠水などの被害が出た。ただ人的被害が少なかったことは幸いだった。

そういうわけで、心配されていた福岡県のダム貯水率は平年値まであと10%のところまで回復。グラフを見ると、まさにうなぎのぼり。(下図参照)データを見ると、30日現在、福岡県内主要18ダム貯水率は80.9%、南畑ダムは91.7%でほぼ満水の状態。五ヶ山ダムは79.6%、満水位まであと6mのところ。そこで、ダムの状況を確認するため、現地へ行ってみることにした。

昨日(30日)午前中、五ヶ山では小雨が降っていた。気温は27℃で福岡市内に比べ6~7℃低い。五ヶ山クロスベースにある、モンベルの方の話によると、このところ天候が急変することが多いとのこと。五ヶ山は標高500m、山の天気は変わりやすい。特に、梅雨明け後、気温が急上昇し大気が不安定になっているからだろう。そこで、まず大雨による異変がないかを確認し、ダム堤体に向かった。水位をみると、データどおり約401m、満水位まで6mだった。昨年の西日本豪雨では1日7m上昇したが、今月の大雨では4~5日で4m上昇。いかに西日本豪雨がもの凄い雨だったかがわかる。ふりかえってクレストゲート下の副ダムを見ると、すでに放流は行われていなかった。おそらく、南畑ダムが満水に近い状態まで回復しているからだろう。

帰路、南畑ダムに立ち寄ってみると、南畑ダムの吐水口からどんどん水が放流されていた。こうした状況から、現在、福岡市は五ヶ山ダムからではなく、南畑ダムから取水しているものと思われる。問題はこれから秋の台風シーズンにどれほど雨が降るか。昨年は西日本豪雨後に少雨傾向が続き、それは先月まで続いた。もはや豪雨でしか水は溜まらない状況になっている。ふたたび少雨となれば、(福岡市は)五ヶ山ダムから取水を行うことになるのだろうが、そうなると五ヶ山ダムの試験湛水は終わらないまま、運用が続くことになる。もうすぐ試験湛水がはじまって3年(今年10月)、終わりが見えない。

 

撮影日:2019.7.30

水を湛える南畑ダム

 

 

こちらは6月1日の様子

 

 

 

回復しつつある五ヶ山ダム

 

 

 こちらは6月1日の様子

 

 

取水設備に貼られた水位表示  

 

 

 

 

現在、水位は約401m 大雨前は約397mだったので4m上昇(4月405m⇒6月399m⇒7月397m)

 

 

こちらは6月1日の様子

 

 

 

副ダムを見ると、水は出ていない

 

 

こちらは6月1日の様子(放流中) 

 

 

 

放流停止 (注:五ヶ山ダムと南畑ダム間の河川維持のため、常時少量(0.5㎥/s)放流されています)

 

 

 

水を湛えた南畑ダムが見える

 

 

 

 

南畑ダム、並々と

 

 

 

 

 

 

堤体付近

 

 

こちらは6月1日の様子

 

 

 

南畑ダムから放流 

 

 

 

 

ほぼ平年並みまで回復 

 

 

 

 

貯水率100%が並ぶ

 

 

 

《追記》

福岡市は7月30日をもって渇水対策会議を解散した。昨年からの少雨傾向により、福岡市は6月26日から渇水対策会議を設置していたが、7月17日からの降雨で筑後川の流況が回復したことから解散したことを報告。一方、福岡県は油木ダムの貯水率が依然低い状況で、行橋市、苅田町が15%の減圧給水などの対策を継続しているため、渇水対策本部は設置したままである。

福岡市。福岡市渇水対策会議を解散しました(7.30)

福岡県。7月21日の大雨などによる主要ダム貯水率について(7.26)

 

《関連記事》

西日本新聞、大雨・台風情報(タイムライン)

 

《関連資料》

福岡県河川防災情報

福岡市水道局

 

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