Inoueinterior Room Blog

報道されない福岡の危機を伝えます。気分転換は山の話題。

くじゅう連山~御池・中岳

2016-12-27 22:08:58 | 

大分地方気象台によると、今年の初冠雪は12月16日に由布岳で観測されたものらしく、同じ頃、くじゅう連山からも雪山情報が入ってきた。最近は雪が降ってもすぐに解けてしまうので、この機会を逃すわけにはいかないと、先週末、くじゅうへ向かった。

24日午前10時頃の牧ノ戸駐車場の温度は4℃。朝から日差しが注いでいたせいか、さほど寒さは感じなかった。初冠雪から1週間以上経っていたこともあって雪は少なめだったが、沓掛山から扇ヶ鼻あたりの霧氷は見事だった。中でも三俣山は格別だった。しかしその後、気温はぐんぐん上昇して、木に張り付いた氷はぼとぼとと落ちはじめ、火山灰でできた黒ボクの登山道はぬかるんでドロドロに。こうなるとあとは時間との勝負。久住分かれで昼食を取り、急いで御池へ向った。

案の定、(御池の)氷は解けていた。湖岸は白くシャーベット状になり、湖面は藍色に輝いていた。これはこれでなかなか美しかったが、冬の御池といえば、やはり完全氷結した姿。結氷と解氷を何度も繰り返しながら作り上げられる自然の造形物だが、その姿を見るにはもう少し時間がかかりそうだ。先週は通れたという湖面も、この状態ではとても通る気にはなれず、湖岸上の登山道を通って中岳へ向かった。

いつもは強風に晒されている中岳山頂もこの日は素手でいられるほど穏やかだった。地球温暖化対策は待ったなしの状態といわれているが、自然の中にいるとそれを肌身で感じる。今年は異常気象による災害が多く、全国で被害が相次いだ。九州では熊本地震に阿蘇山噴火と自然災害が続き、くじゅうでも熊本地震の爪痕が今も残っていた。また硫黄山では気象庁による火山の監視が強化されていた。(下写真)それらの様子を見ながら、来年は大きな災害がないようにと願った。

 

撮影日:2016.12.24

霧氷を纏う 三俣山

 

 

 

 

晴れ渡る

 

 

 

 

滴る 馬酔木

 

 

 

 

阿蘇五岳 この日、阿蘇中岳の噴煙の高は300mだった

 

 

 

 

絵になる

 

 

 

 

冬眠中のミヤマキリシマ

 

 

 

 

日陰は残る

 

 

 

 

久住山と霧氷

 

 

 

 

老朽化が進む久住分かれ避難小屋 雨漏りが原因とみられる

 

 

 

 

硫黄山の噴気 この日、200m上がっていた

 

 

 

空池 ここに水がないのは地下水位などが関係しているのだと、鹿大井村准教授

 

 

 

 

解氷した御池

 

 

こちらは完全氷結した御池

 

 

 

 

 エビの尻尾も落ちて

 

 

 

中岳山頂へ 

 

 

 

 

山頂直下 背後に坊がつると平治岳

 

 

 

 

大船山もうっすら

 

 

 

 

中岳山頂から御池方面 

 

 

 

 

接近中

 

 

 

 

 ふりかえる(北千里浜にて)

 

 

 

 

撮影日:2016.12.25 

熊本地震の爪痕

 

 

 

 

気象庁火山観測施設(GNSS) ※立ち入り禁止

 

 

 

 

 硫黄山(左)と最近、設置された火口監視カメラ(右・赤印)

 

 

 

 

火口監視カメラ(左)と熱映像監視カメラ(右) ※硫黄山ライブ画像はこちら

 

火口監視カメラ(左)

熱映像監視カメラ(右)

 

 

 

地震で落ちたと思われる巨大岩石 

 

 

 

 

登山道を遮る  

 

 

 

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博多陥没事故~陥没直前写真

2016-12-20 17:31:30 | 博多陥没

福岡市がひたすら情報を隠蔽する中、今日、NHK福岡が独自に入手したという陥没直前のトンネル内部の写真を公開した。天井の一部が落下し、埋め込まれた鋼材(ロックボルト)がむき出しになっている様子や、地下水が地面にあふれ出している様子がわかる。(下写真)また、当時、現場にいた作業員9人(解雇された)が腰の高さまで水が迫る中、避難していたこともわかった。その上で、原因の解明に欠かせない当時の写真や作業員への聞き取り結果が公表されていないことに触れ、福岡市の情報公開の進め方に課題(指摘)があることを伝えていた。加えて、市議会から早期の公表を求める意見があることも伝えていた。

福岡市の議会や市民への情報公開拒否が続く中、メディアによる公開が進む。本来、自治体から知らされるべき情報が、メディアからしか得られないこと自体、異常なことだと思うが、福岡市は来年3月まで公表しないつもりなのか。写真はこうして公開されているが。

 

《追記 2017.1.19》

福岡市がようやく写真を公開した。福岡市は、1月16日、地下鉄七隈線延伸工事における道路陥没事故と設計・施工の経緯について」を発表し、この中で写真を掲載している。NHKが独自で入手したという写真と全く同じものだが、画像はかなり鮮明だ。


 

以下、NHK福岡ニュースより(2016.12.20)  

土砂が落ちはじめている   (陥没前日11月7日の写真はこちら) 

 

福岡市が公開した写真

 

 

 

 

 

天井に穴が開きはじめている

 

 

 

 

 

 ロックボルトが見える 

 

 福岡市が公開した写真

 

 

 

 

 

床に地下水が溜まりはじめている  緊迫感が伝わってくる 

 

福岡市が公開した写真 

 

 

 

 

 

 

《関連記事》

NHK福岡。陥没事故 情報公開に課題も(2016.12.20)

 

 

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名ばかりの議会改革~福岡市議会

2016-12-19 17:22:25 | 市政

昨年9月、福岡市議会は、市民に開かれた議会をめざして「議会改革調査特別委員会」を設置した。これまで「常任委員会採決時の公開」と「発言残時間計の設置」が、そして今月7日、市議会広報としてDVDの作成が決まった。中でも「常任委員会採決時の公開」は、市民の悲願だった。福岡市では、委員会の採決時、傍聴している市民を部屋から追い出すという信じられないような行為が慣例とされていた。これには多くの市民から批判が上がっており、数十年間、多くの請願や陳情が出されていた。公開に反対していた自民党だったが、ついに市民からの声に押された形で公開は実現した。

議会改革調査特別委員会にはいくつかの調査項目がある。(下図参照)ところが、「採決時の公開」が決まって以降、ほとんど議論は進んでいない。「発言残時間計の設置」や「議会DVDの作成」など、自分たちに都合の良いことはさっさと決まるのだが、市民との関りが大きい「常任委員会議事録への発者名記載」や「常任委員会のインターネット中継」は遅々として進まず、挙句の果てに、棚上げにされた。福岡市の場合、常任委員会で発言した議員を〇△で表示しているため、どの議員が何を言ったのか全くわからない。とても議事録と呼べる代物ではないが、これに自民党などが発言時間に制限を設けなければ賛成しないと言っている。余程、自分の発言に自信がないのだろう。ちなみに、議事録に発言者名を記載していないのは、政令市の中で福岡市だけ。また、インターネット中継についても、自民党などが費用がかかるとか、中継してどれほどの市民が見るのかと言って結論を引き延ばしている。ちなみに、自民党光安会長は今年6月、西日本新聞の取材に対し、「委員会議事録への発言者名の記載や常任委のインターネット中継については、売名行為につながらないか。発言の多い野党系会派ばかりが目立っては公平性が保てない」と驚くような発言をしている。

「陳情を請願と同等に扱うこと」については、賛否両論があったものの、これまで通りとなった。北九州市では、陳情も請願同様に議会できちんと話し合われている。しかし、福岡市の場合、陳情は書類が回覧されるだけで、話し合われることはない。「継続審議の取り扱い」についても現状のまま、何も変わらない。共産党は、「請願審査時に請願者へ質問を行うこと」を議題にするよう要望していたが、バッサリ切り捨てられた。(賛成は共産党と緑ネットのみ)共産党中山議員は、「請願審査の中で請願者へ内容を確認するのは市民参加の観点から大変重要だ。(この結果は)大変遺憾に思っているが、見通しがないので別の場所で機会を探りたい」と悔しさを滲ませていた。

まさに、議会改革とは名ばかりの委員会。これで来年から議会基本条例について話し合うという。本気だろうか。

 

 

 

《関連資料》

議会改革調査特別委員会(日程アーカイブ) 

議会改革調査特別委員会(案件及び資料一覧)※12月7日の資料は未掲載


 

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博多陥没事故~福岡市、情報公開拒否

2016-12-17 11:44:49 | 博多陥没

今月14日からはじまった福岡市議会12月議会で、社会的に問題となった博多駅前陥没事故について、6人の市議が市に説明を求めた。そこで情報公開を拒否する福岡市の姿勢が明らかになった。平畑議員(みらい)は、事故当時トンネル内にいた作業員の聞き取り内容や写真を提示するよう求めたが、市は第三者委員会の審議資料であり現時点では公開できないと答弁。中山議員(共産党)は、NATM工法を採用する基となった大成建設の技術提案資料の提示を求めていたが、市が提出した資料は肝心な部分が黒塗り。(下写真)さらに、中山議員の質問から「福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会」の議事録の提出はあったものの、委員名が黒塗りになっていたこともわかった。行政が議会のチェックを拒否する異常な事態で、福岡市の隠蔽姿勢はこれまでになく酷いものとなっている。尚、この日、事故当時トンネル内にいた作業員9名(大成建設社員1名、成豊建設社員8名)が先月21日付けで解雇されていたことが明らかになった。

一方、市民への情報開示はもっと酷い。昨日、「市民に開かれた議会を実現する会」事務局長が、設計変更の議論があった8月30日の「福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会」の議事録を市に開示請求したところ、開示には少なくとも3ヶ月かかると返答。理由は、国の第三者委員会(検討委員会)の調査に影響するからだという。これは事実上の開示拒否。議会には議事録を出しておきながら、市民にはすぐに出せないというのはおかしいだろう。そもそも、地下鉄七隈線延伸工事は市民の税金を使った事業であり、市民生活にも大きく関与している。だから委員会の資料はホームページで公開されなければならない。それを公開を引き延ばした上、お金を支払わないと見れないというのはあまりに酷い。市民を愚弄するにも程がある。

ところで、陥没事故当日、高島市長は記者会見で「はらわたが煮えくりかえっている」と発言していたが、この真意を問う質問があった。これに対し、高島市長は「交通局、施工業者、自分自身に対し、もっとできることがあったはずという悔しさや腹立たしさがあったから」と弁明しているが、自分自身への腹立たしさを表現するのに「はらわたが煮えくりかえる」とは言わないだろう。こんな無責任なトップのもとで、果たしてきちんと検証がなされるのか。ふたたび見切り発車されるのではないか。それを暗示するかのように、事故当時の証言者は早々に解雇されている。

 


議場で黒塗りの資料(パネル)を示す中山議員(共産党福岡市議団HPより)

 

 


  

NHK福岡が入手した「福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会」議事録。(12月8日放送より)

市が議会へ提出した同上の議事録は委員名を黒塗り、こちらは委員名と思われるところに付箋。入手先が違う?

 

《関連記事》

博多陥没、市議会厳しく追及 過去検証せず工事 なぜ情報公開拒む 地下鉄料金値上げは(西日本新聞 2016.12.16)

共産党福岡市議団HP。博多駅前の道路陥没事故の問題で市長を追及(2016.12.15)

 

《関連資料》

【動画】平成28年第5回福岡市議会定例会(12月15日本会議その2)

福岡市HP。情報公開の請求

 

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博多陥没事故~福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会

2016-12-09 16:15:16 | 博多陥没

連日のNHK福岡のスクープ報道で、陥没事故に至るまでの経緯が少しずつ見えてきた。NHK福岡は、今年8月30日に開かれた「福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会」の議事録を入手し、その内容を明らかにした。それによると、この日の会議で、地下水を多く含む軟らかい地層を避けるため、トンネル上部の深さを当初よりおよそ90センチ下げる設計変更について議論されたという。その際、専門家の1人が「掘削に伴って地盤沈下が起きればかなり危ない。設計を変更し、トンネルの位置を下げたとしても心配だ」と懸念を示し、別の専門家は「地盤に脆い部分があり、工事でどのような亀裂が入るか予測するのは難しい。亀裂によって地下水が流れ込めば地面の沈下につながる」と指摘している。他にも、現場の地層は平らではなく複雑な形をしていると注意を促す意見もあったが、慎重に工事を進めるということで設計変更は承認されたという。地盤沈下の恐れがあることを繰り返し指摘されながら、福岡市と事業者は耳を貸さなかったのだ。

さらにNHK福岡は、陥没事故後、大成建設が実施していたボーリング調査の結果報告書を入手したと報道していた。それによると、岩盤の一部に風化が進んで、硬さを示す数値が付近の岩盤の半分程度にとどまり、指で押すと簡単に崩れるほど脆くなっている部分があることがわかったという。(下写真)まさに2か月前に専門家が指摘していたことが実証された形だ。そこを山岳部などの硬い岩盤にトンネルを掘る工法として開発されたNATMで掘削した。土木の専門家でなくとも危険であることは想像がつく。それでもNATMで掘った理由は何か。それは今後、明らかにされる(?)だろうが、九大元助教下山正一氏(地質学者)は、「現場の岩盤に十分な硬さや厚みがあったかどうかを中心に原因調査を進めてほしい」とコメントされている。また、下山元助教によると、陥没場所の軟らかい地層と接する地層は、およそ40万年前の地殻変動で隆起したあと、一定の期間、空気に晒されたため風化したものと説明されている。

それにしても、これらの情報が報道からしか得られないというのは如何なものか。福岡市は、「福岡市地下鉄七隈線建設技術専門委員会」の議事録はもとより関連資料を一切ホームページに掲載していない。事故後に削除したのか、あるいはもともと掲載していなかったのか定かではないが、当然、市民に公開されるべきものだろう。今回の陥没事故で、またしても福岡市の隠蔽体質が露呈した。先月30日には、福岡市議会交通対策特別委員会が開催され、市は議会に陥没事故の報告をしている。そこで提出された資料の中身を見てみると、殆どが周知されている内容で、目新しいものはなかった。まるで議員を見下しているかのようにも思えるのだが、これで議員が怒らないようなら、そちらのほうが問題だろう。そもそも福岡市の場合、議会がチェック機能を果たしていないところが、最大の問題なのだが。

 

 

NHK報道で使用された、事故前日の現場写真

事故前日、現場を視察した調市議が偶々撮影したもので、この時点で異常はなかったという。この撮影から約14時間後、重機がある付近で先進導坑を拡幅している際に崩落した。尚、崩落直前の写真はこちら(NHK福岡が今月20日に放送したもの)

  

以下、NHK福岡放送より(2016.12.9)

事故直後、大成建設が行った地質調査の報告書 

 

 

陥没場所の地質は風化が進み、指で押すと簡単に崩れるところだった 

 

 

黄色部分が濃いほど軟弱

 

 

 

《関連記事》

博多の大規模陥没 2か月前に地盤沈下の懸念指摘(NHK全国ニュース 2016.12.8)

地盤沈下の可能性 専門家指摘(NHK福岡ニュース 2016.12.8)

岩盤風化 指で崩れる部分も(NHK福岡ニュース 2016.12.9) 

博多陥没:事故前日、市幹部や市議ら視察(毎日新聞 2016.11.12) 

 

《関連資料》

・福岡市議会HP。特別委員会資料。 

 

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