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市民7割棄権で高島氏4選、福岡市の未来はどうなる?

2022-11-22 09:32:00 | 福岡市政

投票終了直後、午後8時に当確が出た。これだけはないようにと願っていたが、叶わなかった。高島市長は、過去最多だった前回の得票数28万5435票より4万4171票多い32万9606票を獲得し、過去最多更新で4選。もはや、高島に敵なしといったところか。本人もここまで得票数が伸びるとは思っていなかったようだ。一方、投票率は34.31%、過去最低だった前回(31.42%)よりわずかにアップしているが、有権者の約7割が棄権している。これで市民から信任を得たというのだから、絶望的になる。

高島氏は選挙中、市民に走り寄って握手するだけ。自身のブログでは、選挙中いかに多くの笑顔をつくるかと#をつけ、まったく具体的な政策に触れていない。選挙公報といえば、事実と異なり、良い部分だけを切り取る”高島流”。それでも、市民は高島氏を選んだ。今はただ脱力感しかない。一体、福岡の未来はどうなっていくのか?

一夜明け、さっそくパフォーマンスがはじまった。高島市長が、市営地下鉄を福岡空港国際線ターミナルまで延伸する方向で検討していることがわかったと、西日本新聞が1面トップで伝えた。福岡市長選では、交通システムも焦点の一つだった。田中氏と熊丸氏は政策を公表していたが、高島市長は具体的には述べていなかった。それがいきなりこれだ。さらに、昨日の記者会見では、子育て世帯の負担軽減を実行に移す考えを示していたが、子育て支援についても、選挙中は具体的に語らず、あっと驚くことをすると言わんばかりに市民に期待を持たせていた。市民は高島市長の掌で転がされているようなものだが、これでよいのか?

ところで、高島市長はインタビューで「山の登り方を覚えた」と自負しているが、山は登りは体力、下りは技術力ということを知っているのか。それに応えるように、西日本新聞の市政記者(塩入記者)は、高島市長を登山のベテランと表現している。一体、どこが?と言いたいが、ならば、そのベテラン登山家の登山を見ていくことにしよう。下山中に遭難しないかどうか。(というか、もう遭難しているか)

 

 

投票・開票速報(福岡市HPより)

博多区は28.15%、大丈夫か、、

 

 

 

田中しんすけ氏、10万票は超えると思っていたが、、

 

 

敗れた田中氏は、ツイッターで応援した市民にお詫びの言葉を残していた。直接お会いして激励できなかったので、立候補して頂いたことへの感謝の思いを伝えた。結果は残念だったが、少なくとも、今の福岡のまちで何が起きているのか、何が問題なのかということは市民に伝わったと思う。ただ、もう少し早く決断してほしかった。市民に広く行き渡らないうちに、タイムオーバーとなった。選挙の2ヵ月前では、相手が相手だけにどうにもならない。今後については、決めておられないようだが、できれば4年後に再チャレンジしてほしい。(もう私は福岡にはいないが)

 

 

《関連記事》

福岡市長選特集(西日本新聞)  

「山の登り方覚えた」と話す4選高島氏の課題 選挙戦で具体策語らず(朝日新聞 2022.11.20)

 


福岡のまちを良くするために、田中しんすけ氏を市長に!

2022-11-19 20:44:55 | 福岡市政

いよいよ、明日は福岡市長選。公開討論会もなく、今一盛り上がりに欠けているが、田中しんすけ氏は、市内各地で必死に市民へ訴えている。(選挙のため帰福し)昨夕、近くで街頭演説があったので激励に行こうと思ったが、介護疲れなのか、体調がよくなかったので断念。後程、録画を確認すると「このまちは壊れかけている。なぜなら皆さんの意見を聞かないから、皆さんの生活の状況がどうなっているのか知ろうとしないから悪くなっている。それを大きく変える」と渾身の演説だった。

田中氏は、今後も今の市政が継続することの何が問題なのか、facebookで述べている。

一つは、天神ビッグバンがこのまま進むことによる将来不安である。市中心部のオフィス空室率は5%を超えている。高島市長は「瞬間風速的な」という表現で、問題はないという強気の見解を示しているが、ドミノ的なオフィス賃料の値崩れ、中心部の物件の資産価値低下などを招く恐れがあり、オフィス一辺倒の建て替え促進には歯止めをかけなければならないとしている。

もう一つは、豊かにならない市民生活が続くことの不安である。福岡市の「一人当たり市民所得」は今の市政ではほぼ横ばい(1割減)になっている。中心部のビルの建て替え、コロナ禍前までのインバウンド誘致など、話題性から成果があったかに見える今の市政だが、市民の暮らしが豊かになったわけではない。コロナ禍で生活にダメージを受けた人たち、物価高に苦しむ人たち、さまざまな理由で元気が出ないでいる人たちの暮らしを底上げするところから、福岡市を「真に元気なまち」にしていきたいとしている。
 
このほか、市民の代表である議会を軽視した独断専行の市政が継続することなど、長期政権のひずみがこれから必ず生じてくると確信しているとも。実は、私もこれを一番危惧している。これまでの高島市政からして、独裁が進むのは目に見えているからである。
 
田中氏は、「報道では野党統一候補と紹介されているが、仮にこの戦いを制した後は、保守・リベラル・革新などといった色分けはない。このまちで暮らす、全ての市民のより良い明日を願って、誠心誠意、職務に励むつもりだ」とメッセージを綴っている。福岡のまちを良くするためにも、ぜひ、投票前に田中氏のfacebookを読んでほしい。

 

18日夕、大橋駅前で渾身の演説する田中しんすけ氏(写真:田中しんすけfacebookより)

 

★渾身の演説動画はこちら。(田中氏の演説は11分頃から)

★今の市政が継続することの何が問題なのかはこちら

★保守層の市民の皆さんへのメッセージはこちら

 

★高島市長の告示日の第一声に対するファクトチェックはこちら

 

 

来年、相方の実家と山がある宮崎へ移住するので、私にとっては、これが最後の福岡市長選となる。大学入学以来、長きにわたり過ごした、大好きな福岡のまち。それが、この12年間で大きく変わってしまった。今のままでは安心して宮崎へ行くこともできない。それゆえ、田中新市長が誕生し、福岡が市民にとって良いまちになるよう、心から願っている。

 


天神ビッグバンは市民の安全安心のためだった!?

2022-11-11 22:02:02 | 福岡市政

もう詭弁としか言いようがない。西日本新聞の福岡市長選アンケート「天神ビッグバン、民間主導による都心ビルの建て替えの長所と短所をどう考えますか」の質問に、高島市長は「最大のポイントは、都心部ビルの老朽化対策。警固断層リスクもある中で、いち早く耐震性の高いビルに建て替わることで、働く人や訪れる人の安全・安心につながる」と答えている。

「市民の安全安心のため」とは、どの口が言うのか。このプロジェクトが公表された2015年2月、アベノミクス第3の矢「グローバル創業・雇用創出特区」に認定され、航空法高さ制限の緩和や容積率の緩和で、経済波及効果は年間8500億円に上ると大はしゃぎしていたが、当時、市民の「し」の字も警固断層の「け」の字も聞いたことはない。耐震性が高い建物とはいえ、すぐそばにSランクの日本一危ない断層が走っている。誰もが不安を感じていたが、それについて高島市長が言及したことはなかった。(私の知る限り⇒その証拠

2016年7月、地元メディアが福岡市に、天神ビッグバン計画地域(天神地区)の地震発生時の被害予測に関する公開質問状を出していた。それに対し、福岡市は「天神ビッグバン実現後の地震被害について予測をしていない」と答えている。今から6年前のことだが、この程度だったということである。もしも、本当に市民の安全安心のために天神ビッグバンを考えていたなら、地震の被害想定くらいするだろう。それすらしていなかったのだ。これを詭弁と言わずして、何と言う。

選挙選がはじまって、いきなり「市民の安全安心」を持ち出したのは、おそらく、田中しんすけ氏の公約(市民のための天神ビッグバン)を意識してのことだろう。これが”高島流”なのである。

 

 

福岡市天神ビッグバンプロジェクト

 

 

 

 

福岡市への情報公開請求に対する市の回答(ニュースサイトハンターより)

 

 

 

《関連記事》

福岡市長選、候補者に聞く アンケート㊦(西日本新聞 2022.11.11)

福岡市長選、候補者に聞く アンケート㊥(西日本新聞 2022.11.10)

福岡市長選、候補者に聞く アンケート㊤(西日本新聞 2022.11.9)

福岡市長選 立候補者の公約と経歴(西日本新聞 2022.11.7)

福岡市「天神ビックバン」地震被害の予測なしに計画推進~高島市政―安全無視の姿勢を露呈(ニュースサイトハンター 2016.7.28)

 

 

 

 


ビーバームーン&皆既月食&天王星食@福岡

2022-11-10 17:50:10 | 月・星

11月8日の満月ビーバームーン。皆既月食が起こったり、月食の最中に月が天王星を隠す天王星食が起こったりと、超豪華天体メニュー。夕方、バタバタとカメラを取り出し、皆既月食のカメラ設定に合わせてスタンバイ。18時頃に東の空を見ると、金色に輝く満月が🌕

その後、部分食(月の一部だけが地球の本影に入っている状態)から皆既食(月全体が地球の本影に入っている状態)へ、まさに、世紀の天体ショーが繰り広げられていたその時、家事に追われ😢。皆既食が終わった直後、なんとか赤銅色に近い月を撮ることができた🌒

ちなみに、天王星は薄い青色で、明るさは約6等級。条件の良い空でも、肉眼で確認するのはなかなか難しい。天王星食は満月の近くだと、月の明るさに負けて見えにくくなるが、今回は、月が皆既食中で月面自体が暗いので、通常よりも天王星食が観測しやすかったらしい。(自分のカメラではまず無理)

国立天文台によれば、次に、全国で皆既月食が見られるのは、2025年9月8日で約3年後。さらに、皆既月食と惑星食(月が惑星の手前を横切って隠される現象)が同時に観測できるのは、2344年7月の土星食で約322年後。ん~地球はどうなっているのかな?

 

 

部分食がはじまる直前(8日18時頃)撮影場所:福岡市内自宅

金色に輝く満月 

 

 まちの明かりを入れて

 

 

部分食のはじまりから30分後(8日19時40分頃)

半影食

 

 

=中断=

 

 

皆既食が終わった直後(8日20時45分頃)

皆既食 実際にはもう少し赤かったけど、、皆既食が終わつた3分後、すでに端が明るくなりはじめていた

 

 

 

部分食が終わる前(8日21時40分頃)

いつもの姿に近づいて、、

 

 

 

以下、参考まで。(資料:国立天文台ホームページより)

月食中の月の位置

 

 

月食が起こるしくみ

 

 

皆既食中の月が赤く見える理由

※詳しくはこちらの解説資料をご覧下さい。

 

できるだけ肉眼の色に近けづようと、月の変化に合わせて、iso感度やf・S値など変えたりいろいろ試してみたものの、なかなか難しく、、それでも、介護に追われ、最近は月を見る余裕がなかったので、美しい月が見れただけで満足でした😊

 

 

《関連記事》

8日夜は「皆既月食」 惑星食も同時に起こるのは極めてレア現象 次は322年後(tenki.jp 2022.11.2)

 

《参考資料》

国立天文台。皆既月食・天王星食(2022年11月)

 

 


【福岡市長選】高島市長、出陣式発言と現実の相違

2022-11-09 13:40:00 | 福岡市政

福岡市長選が6日、告示され、4選を目指す無所属で現職の高島宗一郎氏に、無所属新人で会社員の熊丸英治氏と元福岡市議の田中慎介氏の2人が挑むことになった。20日の投開票に向けて、福岡市内では各候補者が選挙戦を繰り広げている。

6日夕、福岡へ戻ると、各候補者の第一声を、地元TV局RKBがノーカット動画で伝えていた。早速、高島市長の第一声を聞いてみたところ、事実(データ)と違っているにもかかわらず、自らの功績として誇らしげに語っていた。集まった市民の多くは気付いていないと思うが。それほど、高島市長は要領が良い。自分にとって都合の良い部分だけを切り取って話す。だから、12年間も市長を続けることができたのではないかと、個人的には思っている。果たして、”高島流”はいつまで続くか。

 

というわけで、出陣式での高島市長の話をデータに基いて精査してみました。ぜひ、福岡市民の方々には目を通して頂きたいです。

 

【福岡市長候補】高島宗一郎氏(48)の“第一声”「明るい明日を」ノーカット動画(RKBオンラインより)

人口増加率が政令市1位と指で示しているけれど、、

 

 

以下、高島市長の発言と現実(赤文字

①人口増加率政令市1位

増えているのは65歳以上で、0歳から44歳までは減少している。ファミリー世帯の流出がはじまっている。

 

福岡大学経済学部木下敏之教授「データーが示す福岡市の不都合な真実」(EXselデータ)下表参照

 

②税収伸び率、7年連続過去最高更新

市税収入は、平成18と19年度は三位一体改革による国(所得税)から、平成30と令和元年度は県費負担教職員制度の見直しによる県(個人住民税所得割)からの税源移譲の影響で大幅に増えている。ここが大事なところで、令和2年は減っている。

 

九州大学経済学八木信一教授ツイッター及び令和4年版福岡市税務統計参照(下グラフは八木教授作成)

 

 

③市政信頼度41%から87.3%へ

行政運営の取り組み(各項目)をみると、満足度は4割から5割程度となっている。

 

福岡市令和3年度「福岡市政への信頼度」参照

 

 

④アイランドシティ完売150億円の黒字

人工島事業の一部の分譲地の収支を取り出して、全体が黒字のように繕っているが、実際は黒字どころの話ではない。

人工島4割の土地を市が自ら購入731億円(自作自演)

立地交付金238億円(土地購入者に上限30億円のプレゼント)

住宅市街地総合整備事業369億円(セキスイハウスなどへインフラ整備の肩代わり)

第三セクター「博多港開発株式会社」の救済399億円(土地の買取、増資、緊急融資)など

これまで人工島事業に総額3940億円の税金を投入。高島市長は黒字150億円のうち100億円を子供政策のために使うとアピールしているが、いかに微々たるものかがわかる。

倉元議員「人工島 黒字150億円の真実〜福岡市最大の公共事業を検証」(オススメ動画、10分程度なのでぜひ!)

 

 

⑤天神ビッグバンで固定資産税は1棟当たり7千万円から3倍の2億4千万円へ

空室率5%超える状況で3倍になる?

「天神ビッグバン」エリア、地価上昇にブレーキ 供給過剰でオフィス空室率5%突破(西日本新聞 2022.10.25)

※天神ビッグバンについてはこちらもご一読下さい。

 

⑥12年間の課題に区切りがついた、これから種を撒くとき

今頃、種を撒いて芽が出るの?そもそも12年間の課題は何?

 

⑦12年前、2034年に166万人と推定されていたが、2022年の今、163人超で人口は増えている

人口が増えているのは、全九州の若者が(福岡市に大学が多いため)集まっているから。しかし、2012年以降、毎年2000人前後の若者男性が福岡から東京へ流出しており、結果、女性の独身者が増加(福岡市の女性独身率は4割と政令市中で2番目に高い)。こうしたことから、福岡市の出生率は1.2で九州最下位、2021年に生まれた赤ちゃんは40年間で最少となっている。福岡市の超少子化は待ったなしの状態で、人口増加率が政令市1位と威張っている場合ではない。

 

若者吸い上げる福岡市の「ダム機能」に異変(西日本新聞 2022.11.6)

木下氏「データーが示す福岡市の不都合な真実」(EXselデータ)下図表参照

高島市長3期目以降、急激に出生数が下がっている。

 

   

出生率表を見ると、福岡市は下から5番目。福岡市の中では中央区が一番低い。 

 

 

東京流出の要因について、一つは理系の職場が少ないこと、もう一つは大企業の本社が少ないことと木下氏は指摘。

 

 

⑧12前前、イムズ、コア、福ビルがなくなっている状況は誰も想定していなかった、チャレンジすることで未来は変えられる

いや、誰もなくしてと頼んでないし、勝手に未来を変えないでほしい。

 

以上、20日投票のお役に立てば幸いです。現実をしっかり見てくれる市長が誕生することを願っています。