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空港出資条例案否決~高島市長が逃走!?

2017-04-15 14:21:00 | 福岡空港

自民党が提出した空港出資条例案の再議決が13日未明に行われ、わずか1票の差で否決、条例案は廃案となった。これで福岡市の福岡空港への出資はなくなった。高島市長が発動した「再議」によって、一度議会が可決した条例案が葬り去られた。異常としか思えない福岡市だが、それを証明するような出来事が裏で起きていた。条例案を可決させたくない高島市長は、副市長を使って議員へ圧力をかけていた。これは独裁というより、もはや常軌を逸しているとしか言いようがない。

福岡市議会は会期を延長し、11日から高島市長が申し立てた再議に関する審議が本会議で行われていた。質疑に立った自民党の森議員は「市長は議員の切り崩し工作をしてまで拒むのか」と詰め寄った。さらに「中園副市長は企業の方とも親しい」といい、中園副市長が財界との繋がりを利用し、議員へ圧力をかけていたことを仄めかした。維新の会の富永議員の質疑では、維新所属の議員に市幹部が圧力をかけていたことが明らかとなった。本会議後の常任委員会では、高島市長本人から直接圧力をかけられたという議員の爆弾発言が飛び出した。そこで、委員会は高島市長の出席を求めた。しかし、高島市長は出席を拒み、その証拠を出せとの文章を委員会に送りつけた。議員の怒りはピークに達し、委員会は紛糾した。ここから高島市長の”逃走劇”がはじまった。その時の異常な様子を複数の市議がツイッターでリアルタイムで伝えていた。それらをまとめているので、まずはこちらをご覧頂きたい。

空港出資条例案。再議を申し立てた高島市長が逃走?

高島市長は、11日の本会議で議員と接触していないと答弁していた。しかし、実際には議員へ圧力をかけていた。だから委員会に出席できなかったのだろう。虚偽答弁となれば進退に及びかねないからだが、圧力をかけられた維新の会とみなが議員ははっきり証拠があると言っている。この問題はまだ終わっていない。一方、中園副市長は、賛成派の鬼塚市議に「君の将来を案じています」と恫喝メールを送り、荒瀬副市長は、3月2日の採決で退席棄権した2人の市議(緑と市民ネットワークの会荒木市議と森市議)に、出席をした上で棄権するよう強制していた。もちろん指示したのは他でもない高島市長である。市民の賛同を得ようと、こどものために出資はしないと言いながら、裏ではトンデモないことを副市長に命令していたのだ。それにしても、この首長を制するものがいない福岡市、本当に大丈夫だろか。

空港出資条例案は廃案となった。民営委託後の福岡空港へ出資しないことで、今後どのような形でリスクが市民に降りかかるのかわからない。不安に思う市民も少なくないだろう。「民にできないことを県と協力し、市民の意見を吸い上げ新会社の運営に反映させることが地方自治体の役目」という森議員の意見は納得できる。なぜならそれが子供のためになるからだ。高島市長は、貴重な市民の税金を子供や教育のために使うべきだとしつこく言っているが、アイランドシティやウォーターフロント開発には数百億という莫大な税金を投入する反面、子供や教育に関する事業は尽く削減してきた。後付けの理由など信用に値しない。懸念されるのは、自分の意を押し通すために、今後も「再議」を出しかねないということだが、議会はこの”独裁者”とどう向き合ってゆくのか。ますます目が離せなくなった。

 

 

条例案否決後、記者団から質問を受ける高島市長(写真は高島市長ブログより)

 

 

《関連記事》

福岡市の空港出資再議で廃案 1票が明暗分ける(西日本新聞 2017.4.14)

福岡市空港出資問題、出資を求める条例案が再議で否決(データ・マックス 2017.4.13)

【動画】空港出資条例案「再議」高島市長出席拒む(RKBニュース 2017.4.12)

【動画】空港出資条例案 議会の舞台裏で何が…(RKBニュース 2017.4.13)

 

《参考》

高島市政被害者の会(データ・マックス)

福岡市議会HP(市議会動画あり)

 

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独裁極まる福岡・高島市政

2017-04-01 16:55:25 | 福岡空港

山口から帰福してみると、福岡市議会と高島市長の対立がさらに激化、というか高島市長の独裁性がますます強まっていた。福岡市議会は3月28日の本会議で、自民党が提案(市民クラブが一部修正)した福岡空港の新運営会社に出資を求める条例案を賛成多数で可決した。これに対し、出資に反対している高島市長は、対抗措置として議決をやり直す「再議」を表明した。議案の再可決には出席議員の3分の2以上の賛成が必要で、満たない場合は廃案になる。このため定例会は4月12日まで延長され、条例案は最終日(12日)に再議決されることとなった。福岡市議会で再議が行われるのは61年ぶりだという。

そもそも出資するしない以前に、市民や議会を無視し、独断で出資しないことを決め、いきなり2月議会に「福岡空港未来基金条例案」を提出した高島市長の姿勢に大きな問題があるのは言うまでもない。これまでの流れを時系列でみると、福岡市は2014年11月26日、福岡県知事と福岡市長の連名で「福岡空港の民間委託について意見」を国交省に提出している。「意見」には民営化の条件を付しており、本来ならばこの時点で議会に諮って、議論がはじめられるべきだった。ところが、福岡市は15年後半から港湾空港局の内部だけで協議をはじめ、16年5月30日、同局で出資しない方針を決定した。その後、一度だけ自民党との間で勉強会を開いているが、他会派には全く知らせていない。異常な状態のまま、昨年10月3日、突然、高島市長が出資しない方針を発表したのだ。メディアは一斉にこれを報じ、市民の知るところとなったが、議会への報告はそれから10日後のことだった。出資しないことを前提とした市の条例案を議会が否決したのも無理はない。それでもなお、聞く耳を持たない高島市長。議会を無視した挙句の「再議」に道理などあるはずもないだろう。

高島市長は先月30日、ブログで「報道で見ても何がポイントなのか解りにくいと思うので、私なりに噛み砕いてみますね」と得意のQ&Aスタイルで(これが曲者なのだが)空港問題を取り上げている。「私はこの新会社に福岡市が何億円、何十億円という貴重な税金をつぎ込む必要はなく、むしろ子どもや教育のような市民に密着した課題に使うべきと思っています」と子供にかこつけ市民の賛同を得ようとしている。しかし、実際には公立保育所を減らし、公立幼稚園を全廃するなど子供に関する施策は後向き。また新年度の教育予算は最低水準。全くどの口が言うのかと言いたくなる。さらに最後には、「再議といって、もう一度議会で採決をします。一人でも考えを改めて頂ければ結果は変わります。皆さんが投票した市議会議員さんはどういう動きをしていますか?」と市民に呼びかけつつ議員に圧力をかけている。まさに独裁市政、ここに極まり。

 

《追記 2017.4.7

来週の再議決に向けて、高島市長の議員への弾圧がエスカレートしている。HUNTERによると、市幹部や市長側近が自民党市議本人や後援会関係者に露骨な圧力をかけているという。それでなのか、昨日、突如、自民党橋田市議が退会届を提出、出資に反対することを表明した。これで自民党出資条例案の可決は難しい状況になった。福岡市議会の定数は62。可決ラインは全員出席の場合は42。(3月28日同様、2議員が棄権した場合は40)つまり、この1票ですべてが決まる。現在、橋田市議に退会を思いとどまるよう自民党の説得が続いているが、果たしてどうなるのか。それにしても、高島市長。自分のメンツのために権力を乱用するとは、一体どこまで独裁なのか。

運営権売却めぐり市議が退会届(NHK福岡 2017.4.6)

 

 

記者団から質問を受ける高島市長 (写真:高島市長公式ブログより)

 

 

《関連記事》

福岡市長「再議」を表明 空港出資条例案 議会可決に異議(西日本新聞 2017.3.29)

福岡空港出資問題、閉ざされていた議論~担当局のみの検討(NETIB-NEWS 2017.3.16)

《関連資料》

福岡市議会HP 

 

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福岡市議会、自民党がふたつ!?

2017-03-01 18:50:25 | 福岡空港

福岡市議会が混沌としてきた。高島市長が提出した「福岡空港未来基金条例案」に自民党が反対したことで、会派内の親高島派3人が離党、28日、新会派を結成した。名前はなんと「自民党新福岡」。会長に就いた飯盛市議は「与党として高島市長を支えていく」と表明。新しい会派の名称については「自民党から処分を受けているわけではないので、自民党を名乗るのは当然だ」と、誰かに似て強気。一方、自民党市議団光安会長は「えっという感じ。同じ自民党という名称の会派届けを出すということで困惑している。批判をして出た人が、自民党という名称をつけるのはいかがなものかと思う」と不快感を示した上で「与党として付き合うことは当分はない」と語っている。

それにしても自民党。以前から反高島派と親高島派が存在し、内部で燻っていたことは知っていたが、ここで分解するとは思わなかった。確かに高島市長の意見に反対した党に腹をたてて出て行ったのだから、それを名乗るのはいかがなものかと思う。まして、高島市長を守るというから、まるで親衛隊。どこに視線を置いているのかと議員としての資質を疑いたくもなるが、果たして基本理念はあるのだろうか。一方、ラブコールを受けた高島市長は「信頼関係のもと、密に意見交換しながら共に素晴らしい福岡市を創っていきましょう」と新会派の結成を喜び、祝福のエールを送っている。まさに類は友を呼ぶ。

福岡市議会の会派構成を見ると、自民党市議団と公明党で過半数を割った。自民党市議団の今後の動向次第では、与野党逆転の可能性も無きにしも非ず。今月6日から新年度予算案の議論もはじまる。市民にとって重要な案件もあるだけに、その行方が気になる。自民党市議団といえば、議会改革の対応は酷いものだが、この条例案に関してはまとも。この際、高島市長の独裁市政にメスを入れてほしいのだが。



(左から福田市議、飯盛市議、中島市議 写真:NHK福岡ニュースより) 

ちなみに、中島市議は23日条例案採決の当日離党、無所属となって条例案に賛成。福田市議と飯盛市議は27日離党。

 

《関連記事》

離脱の3市議 新会派設立へ(NHK福岡 2017.2.28)※動画あり

自民市議団離脱の3市議、「親高島」の新会派 福岡市議会(西日本新聞 2017.2.28)

新会派「自民新福岡」結成 「自民」退会の福岡市議3人(西日本新聞 2017.3.1)

 

《関連資料》

福岡市議会HP。会派別議員名簿(3月1日更新) 

 

 

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福岡空港未来基金条例案

2017-02-26 10:00:57 | 福岡空港

議会が波乱の幕開けとなった。福岡市が議会に提出した「福岡空港未来基金条例案」を巡り、高島市長と自民党の意見が真っ向から対立、バトルが繰り返されていたが、23日、条例案は自民、市民クラブ、共産など与野党による反対多数で否決された。市が提出した条例案が否決されたのは9年ぶりで、高島市政では初めてのこと。ところが、当の本人は動じるどころか強気の姿勢を貫いている。西日本新聞は『与党自民が市長に反旗』という見出しで、その様子を伝えていたが、肝心な部分は報じていない。そこで、自民党阿部議員の質疑を検証しながら、問題の本質を追及することにした。

福岡空港の運営が民間委託されることに伴い(平成31年4月予定)、福岡市は先月、第3セクター「福岡空港ビルディング」の株式を会社側に売却し、約64億円の売却益を得た。そこで市は、空港と周辺のまちづくりを進めるための基金を創設するといい、議会に条例案を提出した。64億円のうち7億8000万円を基金に、残りの56億円を子育て支援や教育などのために使うという。ところが、阿部議員によると、先月10日、市が自民党会派に説明した内容はこれとは異なり、56億円は子育て支援ではなく、空港周辺の基金創設になっていたという。まちづくりについては空港周辺以外にも課題を抱えた地域があり、全体的なバランスを考慮すべきだと自民党が意見すると、2週間後、今度は空港基金はやめて、広く市民に還元することにしたと伝えた。しかし、それ以上の説明はなかったという。高島市長は、こどものためにお金を使うと市民にアピールしているが、何のことはない、急遽思いついた”策”だったのだ。こどものためと言えば議会が反対しないと読んだのだろう。阿部議員もそう述べている。ところで、7億8000万円を原資とする基金の使い道の中に、空港周辺住民のNHK受信料を助成する計画がある。なぜ一部の市民の受信料が援助されるのか。今後、議論を呼ぶことになりそうだ。

対立の原因は、福岡空港を運営する新会社に市の意見を反映させるため出資を求める自民党に対し、財政リスクが伴う出資はしないと高島市長が譲らないところにある。が、見逃せないのはこれまでの経緯だ。阿部議員によると、平成26年11月、福岡市は福岡県と共に国に対し、民間委託に関する要望書を提出している。これを受けて国は、平成28年7月、民間委託後の運営会社の経営に地元の意見が反映できるようにと10%を上限に地元自治体の出資を認めた。そこで福岡県は、直ちに県議会に諮った上で新会社へ出資することを決定した。ところが、福岡市は昨年10月、高島市長が出資しないことを発表。議会へは事後報告で、議員は報道で事実を知ることとなった。自民党が怒るのも無理はないだろう。(このあたりの詳しい経緯はこちらで)時を同じくして、新会社の顔ぶれ(七社会)が決まった。これが何を意味しているのか言わずもがな、高島市長が七社会に配慮しているのは想像に難くない。財政リスクというのは建前で、本音は七社会の金儲けのために口も金も出さないということなのだろう。

高島市長はブログで「こどものためにお金を使う、福岡市は間違っていない」と訴えている。しかし、これは問題のすり替えに過ぎない。やっていることは独裁者と変わらない。市民の負託を受けた議員や議会を蔑ろにするということは、つまり市民を蔑ろにするということ。それがわかっていないのか、これまで多くの案件が議会を通さずトップダウンで決められてきた。今回、福岡市議会は条例案を否決しただけでなく、出資すべきとの決議案を可決した。にもかかわらず、高島市長は耳をかさない。財政リスクというが、その説明も納得できるものではない。第一、出資がリスクになるのか。議員からは出資しない場合のリスクが明確にされている。そもそも、財政云々を口にするのなら、まずアイランドシティへの年間数百億にも上る企業交付金を止めるべきだろう。売れない土地を売るために、企業へ税金をばら撒くのは止めて、それこそ「こどものため」に使うべきだろう。

それにしても、ここまで独善的でいられるのは、やはり安倍首相や麻生氏の後ろ盾があるからだろうが、いつまでもこの状態でいられるとは思えない。自民党との間にできた溝は今後、少なからず市政運営に影響を及ぼすだろう。来年11月は市長選。果たしてどうなるのか。このまま悪夢は続くのか、それとも国政進出か、、 

 

《追記 2017.2.27》

今朝の西日本新聞によると、高島市長が副市長に指示をし、自民党に新年度当初予算案の勉強会を中止することを通告したという。理由は、自民党が条例案に反対し、阿部議員が23日の質疑で市と自民の間で行われた事前協議の内容(上記)を全面公開したから。(こちらとしては阿部議員のおかげで事実を知ることができたが)自民の働きかけで条例案に反対した市民クラブとも中止。一方、条例案に賛成した公明党、みらい福岡とは勉強会を開く。これを受けて自民党は今日27日、会議を開き、与党路線を変更するか否かを協議するという。もはや高島市長と自民党との亀裂は、ほぼ修復不可能な状態になったようだ。ますます目が離せなくなってきた。それにしても高島市長、自分の思い通りにならなかったことが余程悔しかったのだろう。ここまで露骨な態度をとるとは。

ちなみに勉強会とは、福岡市が議会に議案を提出する前に、事前に与党会派と擦り合わせ(根回し)をするもので、福岡市では慣例化している。そのため、これまで市が提出する議案が否決されたことは殆どない。これ自体が問題なのだが。

福岡市長と自民、亀裂拡大 市が予算案説明中止、市議団は与党路線の是非協議(西日本新聞 2017.2.27)  

 

 

 

 

2月23日議会閉会後、記者の質問に答える高島市長。(写真:高島市長公式ブログより)

 

 

《関連記事》

福岡空港:西鉄と九電が地元連合で新会社へ 七社会そろう (毎日新聞 2016.12.3)

福岡空港未来基金を創設 福岡市条例案まちづくりに活用(西日本新聞 2017.2.14)

福岡市長と自民の亀裂露呈 空港基金条例案、市議会委で否決 議会対応、かじ取り難しく(西日本新聞 2017.2.23) 

揺れる福岡・高島市政(政治ニュースHUNTER 2017.2.23) 

 

《関連資料》

【動画】第1回福岡市議会定例会(2月20日本会議) 

福岡市議会HP。平成29年第1回福岡市議会・議案及び議決結果(2.24) 

 

 

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