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自衛官募集の名簿提供、拒否署名はじまる~審議会7日決定(2月3日更新)

2020-01-30 19:30:50 | 自衛隊名簿

自衛官募集のために、本人の同意もなく勝手に名簿を国に提供されたくない人(当事者)のための署名活動がはじまった。今年、募集年齢(18歳前後と22歳前後)になる、あるいは将来、その年齢になる子供を持つ親御さんなどが立ち上がった。本人に同意を得ることもせず、自衛隊へ名簿が提供されるのを拒否したい人のために署名は集められる。なお、署名期間は審議会が開催される前まで、その後、高島市長と福岡市個人情報保護審議会へ提出される。今のところ審議会の日程は公表されていないが、一部情報によると、2月中に行われるのではないかといわれている。何より、この問題を知らない若者も多いようなので、心当たりのある方は教えてあげてほしい。

 

《2020.2.3更新》

今日(3日)、審議会の日程が公表され、個人情報保護審議会は7日に決定した。会議の開催情報は遅くとも1週間前に出すのがルールとなっているが、それを反故にして開催4日前の公表である。傍聴は可能だが、わずか5名。市民団体からの情報によると、開催する部屋が狭いからとのことだが意図的にそうしているのではないか。いよいよ臨戦態勢に入ってきた。

福岡市附属機関等の会議開催情報(2.3)

 

 

京都市は当初、全て提供していたが、市民からの反対により、本人同意なしの提供はしていない

 

 

 

【情報提供を拒否したい方へ】

署名用紙(pdf)はこちら(別リンク)においています。印刷の上、署名をして集約先までご郵送下さい。

なお、署名は、福岡市議会会派「緑と市民ネットワークの会」控室(市役所議会棟11F)でも集めています。直接、ご提出下さい。

緑と市民ネットワークの会(TEL 092-711-4875 /FAX 092-733-5881)

 

 


中村哲医師お別れ会報告

2020-01-27 16:47:27 | 中村哲医師

先週土曜日(25日)、ペシャワール会主催「中村哲医師お別れ会」に出席した。開会は午後2時だったが、午後1時すぎに西南学院大学に着いたときには、すでにチャペルは満席となっており、隣接する1号館教室の整理券が配布されていた。正午頃にはキャンパス内に長い列ができていたようで、かなり早い時間にチャペルの整理券はなくなっていたようだ。(読みが甘かった)

というわけで、教室での参加となったが、スライド前の席が空いていたので、おかげで式の様子がはっきり窺えた。教室は、全部で11室(98席/室)用意されていたようだが、教室に入りきれない人も大勢おられたようで、あとから立ち見の方がたくさん入って来られた。報道によると、およそ5000人の方が参列されたとのこと。中村氏がどれほど多くの人に愛されていたか、その大きさは計り知れない。

お別れ会は、ペシャワール会の村上会長の挨拶ではじまった。会長からはペシャワール会の事業について、今後も変わりなく継続していくとの強い思いが語られた。最後、中村氏の言葉を朗読されていたところで言葉は嗚咽に変わった。続いて、駐日アフガニスタン特命全権大使バシール・モハバット氏の挨拶では、中村氏は現地ではカカムラッド(ナカムラのおじさん)と呼ばれ、アフガン人から愛されていた。偉大な友人であり英雄だ。今も多くのアフガン人が悲しんでいると、何度も涙で言葉を詰まらせながら話をされていた。すると教室のあちこちからすすり泣く声が聞こえてきた。(こちらも目頭が熱くなった)

ご遺族からは、長男の健氏がお父様との思い出など語られた。長女の秋子氏は中村氏が亡くなった翌日、現地へ迎えに行かれた時の様子、経緯や感想を詳しく話されたが、表現の仕方がどことなく中村氏と似ていた。中村氏の伯父は小説家火野葦平だが、やはり血筋だろうか。そのあと、中村氏が残された多くの言葉を高校の後輩の方が朗読され、献花がはじまった。献花の間、三女幸さんがピアノを弾かれていたが、最初の曲はNHKドラマ「氷壁」(原作:井上靖)の主題歌にもなった、リベラの「彼方の光」(神様はいつも見守っているという曲)だった。瞬間、登山が大好きだったお父様へのプレゼントかと思った。

献花は、チャペルの方(およそ千人)からということだったので、教室で待つこと約1時間半。その間、隣に座っておられた年配の男性(70代?)の方と言葉を交わしたところ、妙に話が合い、最初は中村氏に纏わる話から、いつしかデタラメな安倍政権やそれに追随する高島市長の話まで。あっという間の1時間半だった。(話の中で、次男さんがアフガニスタンで亡くなっていたことをはじめて知った)

午後5時前、教室からチャペルへ誘導された。祭壇へ上がり、中村さんの遺影の前に黄色いバラの花をたむけ、感謝の言葉を送ってお別れをした。最後に、祭壇下にずっと立ち尽くめのご遺族の方々に深く一礼をし、会場を後にした。

これからも支援をしていかなくては、、

 

撮影日:2020.1.25

献花を終えて 会場には名残惜しむ人の姿も (写真右にご遺族の方々)

 

 

 

 

午後1時すぎ、到着 遅かった、、

 

 

 

 

チャペルの中の様子だけでも、、 

 

 

 

 

というわけで、ここで

 

 

 

 

中村さんとともに亡くなった5人の方々の遺影と(教室のスライドより)

 

 

 

幸運にも座席の近くにスピーカーがあり、しっかり録音できました。音声のみですが、お別れ会全記録をYouTubeにアップしましたので、お聞きいただければ幸いです。(全録音1:04:55)

  

 

 

 

《関連記事》

「献花だけでも」中村哲さんお別れ会に5000人 長蛇の列も祈り静かに(西日本新聞 2020.1.26

「中村哲医師 その歩み」(西日本新聞)※随時更新

中村哲医師特別サイト「一隅を照らす」(西日本新聞)※随時更新

 

 


自衛官募集のための名簿提供、反対市民に高島市長回答

2020-01-25 10:45:00 | 自衛隊名簿

高島市長が自衛官募集で必要となる対象者(18歳前後の高卒予定者と22歳前後の大卒予定者)の名簿を防衛省に一括提供すると表明したことを受け、今月9日、福岡市の7つの市民団体が方針の撤回を求める申し入れを行い、高島市長に16日までに回答するよう求めていた。申し入れを行った、市民団体「博多湾会議」の脇氏によると、回答は17日付で送られてきたが、高島市長の回答ではなく担当課長のものだったため、再度、市に催促をしたところ、20日付で高島市長名のものが届いたという。

脇氏から送られてきた2つの回答を見比べてみると、中身は全く同じで名前を変えただけのものだった。しかも、申し入れに対する回答ではなく、市の方針について書かれているだけだった。報道内容と同じようなもの、不誠実というほかない。尤も、これまで高島市長が自分の考えに反対する市民の意見を真摯に聞いた試しはないが。

市の回答には、「今後、個人情報の利用目的以外の利用について、個人情報保護審議会の答申を踏まえる」というふうに書かれているが、その審議会の日程について、先日、福岡市情報公開室に問い合わせをしたところ、(公開か非公開かも含めて)まだ日程は決まっていないとのことだった。毎週月曜に市ホームページ「附属機関等の会議開催情報」を更新するので、そちらで確認をしてほしいとのことだった。

高島市長は審議会で反対されても強行するという情報もある。しかし、本人の同意なしに個人情報を提供する行為は、福岡市個人情報保護条例に違反する。市長という権力を使い、市民の個人情報を好き勝手にされてはたまったものではない。これを許してしまえば、次に何が起こるかわからない。今、声を上げないと。

 

担当課長の回答(1月17日付)

 

高島市長の回答(1月20日付)

名前が変わっただけ、、

 

 

こちらは市民団体の申し入れ書

市民団体「博多湾会議」は、来月2日、9日、16日の日曜午後2時から天神で抗議活動を行う 

 

 

《関連資料》

福岡市、附属機関等の会議開催情報

 


【現地最新情報】南畑ダム貯水率35%、県内最低 五ケ山ダム満水位超(1月18日更新)

2020-01-15 09:25:00 | 五ケ山ダム

先週末、久しぶりに五ケ山へ出かけた。ダム状況など確認するためだったが、南畑ダムの水位が予想以上に低いのに驚いた。昨年8月豪雨で満タンになっていたが、ここまで低くなっているとは思わなかった。昨年秋以降、少雨が続いている上、五ケ山ダムからの流入量が制限されているからだろうか。一方の五ケ山ダムは超満タン。常時満水位を約2m超え、洪水時最高水位まで約4mのところを維持していた。これは昨年8月豪雨後の水位とほぼ同じである。ふりかえってみると、ここ数年は豪雨と少雨の繰り返しで、梅雨や台風による豪雨でしか水を確保できない状態が続いている。同時に災害と隣りあわせな状況も続いており、西日本豪雨の際は、五ケ山ダムの水位が数時間で6m上昇するようなこともあった。果たして、このふたつのダム、今年はどうなるのか。

ところで、昨日の西日本新聞に、災害の要因のひとつとなっている「線状降水帯」について、発生場所を事前に予測することで災害の軽減につなげようとする試みが紹介されていた。線状降水帯の発生を高精度で予測、その情報を自治体に提供するシステムの実用化を目指し、防災科学技術研究所と福岡大学が九州で実証実験に乗り出すという。具体的には、今年の梅雨までに、福岡大学が水蒸気を観測する機器「水蒸気ライダー」を長崎県と鹿児島県に設置。その観測データを基に、線状降水帯が12時間後に発生する可能性が高い地域を5キロの精度で予測し、情報を自治体に通知して早期避難につなげる。21年には、地上デジタル放送の電波を利用した水蒸気観測機器も導入し、観測網を強化するという。ちなみに、設置場所が九州なのは、線状降水帯の発生率が高いからだと。

それにしても、今年の冬は昨年以上に雪が降らない。温暖化がますます進んでいるのだろうか。昨日、気象庁が発表した2週間気温予報によると、北海道を除くすべての地域が平年より「高く」、特に西日本や九州は「かなり高い」となっている。この暖かさがのちにどう影響することになるのか、今から心配になる。もうこれ以上、災害は起きてほしくないが。

 

撮影日:2020.1.10

南畑ダムの貯水率はおよそ35% 県内で一番低い

 

 

こちらは昨年1月12日 貯水率は約17%にまで落ち込んでいた

 

 

 

五ケ山ダム 目いっぱい貯めこんでおいて、南畑ダムの貯水率が3割を下回ると放流がはじまるのかな(これまでのデータで予測)

 

 

 

 

ビオトープも沈みかけている そもそもつくる必要があったの?

 

  

こちらは昨年1月12日の様子 

 

 

 

現在の貯水位は約409m、洪水時最高水位まであと約4m (時間の都合で五ケ山クロスベースから撮影)

 

 

 

 

地図が真っ赤、、 

 

 

 

《追記》

本日のフランス通信社の報道によると、2019年の海洋の海水温が観測史上群を抜いて最も高かったことが明らかになったという。世界中の専門家で構成された研究チームが、昨日発表した論文によって明らかになった。それによると、人為的な温室効果ガス排出による海洋温暖化の進行ペースがますます速くなっており、地球の気候に破滅的な影響が及ぶおそれがあるという。執筆者の一人、米ペンシルベニア州立大学のマイケル・マン氏は「海水温の上昇は蒸発量の増加を意味する。その結果として降雨量が増加、大気における蒸発の需要も増える。これは次に大陸の乾燥を引き起こす。大陸の乾燥は、南米アマゾンから米カリフォルニア州や豪州、北極圏までに及ぶ地域で最近発生している森林火災の背景にある主要な要因の一つだ」と。なんとも恐ろしいことになってきた、、

ひまわりリアルタイム画像を見てみると、、地球が赤い、、(1.17)

 

 

《関連記事》

「線状降水帯」水蒸気で予測 防災科研など、九州で実証実験へ (西日本新聞 2020.1.14) 

2019年の海水温、記録史上最高 国際研究( AFPBB News 2020.1.15)

九州、なぜ初雪降らないの? 111年ぶり記録更新か(西日本新聞 2020.1.18) 

 

《関連資料》

福岡県主要ダム貯水状況

福岡県河川防災情報

気象庁・2週間気温予報

 

 


自衛官募集のための名簿提供、反対の声相次ぐ(1月14日更新)

2020-01-11 20:25:05 | 自衛隊名簿

高島市長は、1月6日の記者会見で、自衛官募集で必要となる対象者(18歳前後の高卒予定者と22歳前後の大卒予定者)の名簿を防衛省に一括提供すると正式表明した。これを受けて、9日と10日、福岡市議会から緑と市民ネットワークの会と共産党福岡市議団が高島市長に名簿提供を撤回するよう申し入れた。また、福岡市の7つの市民団体が撤回を申し入れるなど、反対の声が相次いでいる。(下参照)

<これまでの経緯はこちら

高島市長は記者会見で、個人情報保護審議会の諮問を4月までに行い、目的外利用が認められれば(特例を認めさせ)、新年度(4月)、防衛省へ紙ベースと電子データの両方の形で個人情報を提供すると明言した。自治体には防衛省に個人情報を提出するような義務はなく、殆どの自治体が個人情報保護の観点から本人の同意なしでの情報提供は行っていない。そうした中、高島市長は本人の同意を得ないまま、ご丁寧に紙ベースと電子データのどちらも提供するという。「提供」というのは、これまでの「閲覧」とは全く次元が違うもの。しかし、この問題はまだ市民(というか当事者になりうる人たち)に広く伝わっていない。

そもそも、この問題が公になったのは昨年末(29日)、高島市長が好意にしている産経新聞のスクープ報道によるものだった。それまでは知る由もなかった。もしかすると、高島市長はぎりぎりまで情報を出さないようにしていたのでは。というのも、新しい住民記録システム(生年月日などを指定して対象者を抽出する機能)は1月6日から稼働しているからである。何はともあれ、個人情報の提供を望まない若者もいるだろう。そうした人たちに同意を得ることもなく、情報を提供することは人権侵害にあたり、「福岡市個人情報程条例」の第10条に違反する。審議会で適正な判断をしてほしいのだが、これまで審議会が市長の諮問内容に反対したことは殆どないらしい。こうなると、あとは市民が声を上げるしかない。ちなみに、京都市は市民の反対をうけて、同意をしない人の情報は提供していない。

というわけで、高島市長へ提出された申し入れ書と福岡市の連絡先を掲載しておきます。

 

《高島市長、審議会が反対しても断行 2020.1.14更新》

今日、地元情報誌に、高島市長は審議会に反対されても、間違いなく4月から情報を提供をするという記事を目にした。記事は、現市役所職員によるもので、わざとおちゃらけて書かれているが、話はおそらく間違いないだろう。やはり、結果ありき。というわけで、ますます市民の力でどうにかしないといけなくなった。

【福岡市政インサイダー】防衛省への個人情報提供、だいじょうぶかぁ?(NETIB-NEWS 2020.1.14)

 

 

1月6日の記者会見 防衛省への個人情報提供を論点をすりかえて説明する高島市長(写真:福岡チャンネルより)

 

 

 

「福岡市議会・緑とネットワークの会」申し入れ書

 

「共産党福岡市議団」申し入れ書

 

市民団体共同申し入れ書

回答を求める市民の声に高島市長はどう答えるのか、、いつもの無視?

回答期限を過ぎたけれど、まだ返答はない模様(1.17更新)

 

 

《福岡市連絡先/FAX番号》※意見はこちらへ。

福岡市市長室秘書課 092-733-5862
市長室広聴課 092-733-5580
市民局区政課 092-733-5595
総務企画局情報公開室 092-733-5619

 

《関連記事》

住民情報提供撤回を要求 市民団体など、自衛官募集で福岡市に/福岡(毎日新聞 2020.1.10)

自衛隊への名簿提供方針示した福岡市に 共産党市議団が撤回申し入れ 2019年度中に判断(テレビ西日本 2020.1.10) 

自衛官募集協力で対象除外も 京都市、若年者の宛名シール提供で(京都新聞 2019.2.21)