yamanba's blog

報道されない情報を発信します
気分転換に山の話題など

姉の病状2~膀胱尿管逆流症再発

2023-12-16 10:24:14 | 日記

先週、主治医から姉の病状説明があった。入院後、色々な菌が検出され高熱が出ていたが、原因は尿の逆流によるものだった。2年半前、膀胱尿管逆流症手術(デフラックス注入)をしてから逆流は起きていなかった(3月のレントゲン検査で異常は認められなかった)ので、頭から抜け落ちていた。というか、コロナに気を取られていた。9月中旬以降、何度も高熱が出ていたが、もしかすると、この頃から逆流がはじまっていたかもしれない。(もう少し早く検査してほしかった)

2年半前、膀胱尿管逆流症手術の際、近畿大学泌尿器科学教室の論文「膀胱尿管逆流症に対する内視鏡的逆流防止術の長期治療成績」を読んでいたので、再発の可能性があることは理解していた。研究結果によれば、1回の治療で逆流が消失したのは73%、短期成功率は約7割と高い。再発までの期間は1年~1年半(平均6.5ヵ月)が最も多く、それをすぎると再発の危険性は低下すると推察されている。姉の場合、約2年半で再発しているので保ったほうなのかもしれない。

初回注入後、再手術を要した期間は大部分が1年以内で、その後は約9割の症例は、5年~10年(平均5.9年)は再発を認めなかったとある。期待したい。また、術後2年までは6ヵ月毎、それ以降は1年毎の膀胱エコーによる観察が有用とある。忘れないでおこう。

というわけで、14日、ふたたび膀胱尿管逆流症手術が行われた。(急遽、手術が決まり立ち会えなかったので)主治医から手術は無事終了したとの連絡が入った。しばらく様子を見て、逆流が起きなければ退院することになるだろう。もし逆流が起きれば、バルーンカテーテルをしたまま退院しなくてはならない。いずれにしても、コロナ感染で腎機能が低下した上、長期入院のため筋力もかなり落ちているので、体力が回復してから退院させたいと思っている。(新年は大変なことになりそう)

 

※膀胱尿管逆流(VUR)とは、膀胱内の尿が膀胱充満時や排尿時に、尿管や腎盂に逆流する現象です。一般的には、男児に多いと言われています。

※膀胱尿管逆流症手術(デフラックス注入)とは、内視鏡を使って尿管口にペースト剤のデフラックス(ヒアルロン酸ナトリウムとデキストラノマービーズ混合剤)を注入して逆流を防ぐものです。

 

《参考資料》

福岡県泌尿器科医会。膀胱尿管逆流(VUR)

昭和大学江東豊洲病院。Deflux®注入療法とは

 



最新の画像もっと見る