4月6日、西都原古墳群の桜を見に出かけたものの、人が多くて、車も止めることができず、すぐに退散。予定を変更し、西米良村の奥地、小川地区へ行ってみることにした。(ここは桜の名所ではないけれど、小川城址公園に桜がたくさんあったことを思い出したので)
小川城址公園は、西都市内から車で約40分のところ。219号線を走り、越野尾から316号線に入る。周囲は山に囲まれ、道沿いに一ツ瀬川の支流、小川川が流れている。手つかずの自然がそのまま残っており、気分転換にはもってこいの場所。その反面、自然災害も多い。豪雨による土砂崩れも頻繁に起きており、主要道路である316号線では、今も片側交互通行箇所があり、道路改良工事が行われていた。
小川城址公園の桜は、見頃を少し過ぎていたものの、十分美しかった。古い歴史に佇む桜はまた違った趣がある。ここは江戸時代中期から明治維新までの約200年間、旧米良領主(菊池氏)が居住した城址であり、かつて西米良村の中心地となっていた。この公園は、1990年、隠居所があったところにつくられており、石垣は当時のもの。小川城跡は、1989年に廃校した小川小・中学校の敷地内にあり、現在は石碑だけが残っている。(今回はそこまで行っていません)
ところで、小川城址公園には「おがわ作小屋村」がある。小川地区は、平成17年頃から過疎化や高齢化の問題が深刻で、集落の存亡危機が高まっていた。そこで集落活性化事業として進められたのが、小川作小屋村づくりといわれるもので、その施設として「おがわ作小屋村」がつくられた。ここでは集落内の食材を使用した郷土料理や物産販売をしており、宿泊施設「桃源郷の宿」もある。県外からのお客さんも多いようで、特に、食事(おがわ四季御前)は人気がある。ということで、この日は作小屋で食事をすることにした。前回(8年前)は「おがわ四季御前」をいただいたので、今回は猪うどんを注文。美味だった。
最近はなかなか登山もできないので、帰りは、林道小川・石打谷線(通称、殿様街道)で西米良へ。林道からは米良の山々が一望できる。そこから見た山桜も美しかった。まさに桃源郷。至福のひとときだった。
撮影日:2025.4.6
小川城址公園の桜
小川城址公園からの原風景(写真右端に見えているのが花見山)
駐車場の看板
おがわ作小屋村
しだれ桜(少し遅かった、、)
花桃と作小屋
新緑と桜
源平咲の桃、満開
※源平咲とは、源平合戦の際に源氏は白い旗、平家は赤い旗を用いていたことから、紅白の咲き方を源氏と平家に例えてついたもの
作小屋で食事
ここから西米良へ(この林道は走行注意)
正面に烏帽子岳(標高1176m)、右下に小川地区
休憩所
この道を下って西米良へ、右の道は天包山へ(また登りに来よう)
《参考資料》