一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSAの第1期女流順位戦

2021-08-21 00:55:28 | 女流棋戦
第1期女流順位戦はLPSAの渡部愛女流三段が七番勝負登場を決めた。渡部女流三段はこれ以上ない殊勲だった。
では、ほかのLPSA女流棋士はどうだったのだろう。ちょっと見てみよう。

渡部愛女流三段=順位決定リーグ戦6勝1敗、順位決定トーナメント2勝
 →白玲orA級1位
ここまで文句ない戦い。

船戸陽子女流三段=リーグ戦3勝4敗、トーナメント3敗
 →C級19位
リーグ戦3勝はよく頑張った。船戸女流三段の棋力の評価は低いかもしれないが、私は買っている。とはいえ船戸女流三段はトーナメント戦3連敗でC級は、運が良かった。

上川香織女流二段=リーグ戦2勝5敗+1敗、トーナメント2勝1敗
 →D級9位
リーグ戦2勝は上出来ではなかろうか。トーナメント戦2勝も立派。D級だったのは残念だが、これは予想されたところである。

中倉宏美女流二段=リーグ戦0勝7敗、トーナメント1勝2敗
 →D級19位
宏美女流二段のリーグ戦全敗はさみしい。代表理事の仕事で研究どころではないのは分かるが、もうちょっと何とかならなかったものか。

島井咲緒里女流二段=リーグ戦2勝5敗、トーナメント1勝2敗
 →D級3位
リーグ戦2勝、トーナメント1勝、D級と、島井女流二段らしい成績だった。

礒谷真帆女流初段=リーグ戦3勝4敗、トーナメント1勝2敗
 →C級18位
リーグ戦3勝は頑張ったほうである。欲をいえば勝ち越してもらいたかったが、そこは女流順位戦なので、なかなか目標通りにはいかない。

堀彩乃女流1級=リーグ戦3勝4敗+1敗、トーナメント2勝1敗
 →D級1位
女流1級の肩書からすれば、リーグ戦3勝、トーナメント2勝は頑張ったといえる。ただ、できればC級に入ってほしかった。

結果は白玲orA級1名、B級なし、C級2名、D級4名。ちょっとD級が多い。来期D級の昇級枠は4名なので全員が昇級する可能性があるが、さてどうなるか。
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第33期女流王位戦予選のリーグ入り者予想

2021-08-20 11:38:30 | 勝敗予想
第33期女流王位戦の予選が始まっている。遅ればせながら、各枠のリーグ入り者を予想してみよう。
なお各枠のいちばん最初にきている女流棋士が、前期陥落者である。

【1枠】
渡部愛女流三段VS(安食総子女流初段VS中村桃子女流二段)
頼本奈菜女流初段VS貞升南女流二段

高浜愛子女流2級VS船戸陽子女流三段
(○内山あや女流2級VS●中倉宏美女流二段)VS鈴木環那覇女流三段

いろいろ勝敗はつくが、最終的には渡部女流三段と鈴木女流三段の決戦になる。まったく勝敗の予想がつかないが、渡部女流三段に勝ってほしい。

【2枠】
清水市代女流七段VS(和田はな女流1級VS山口恵梨子女流二段)
山田久美女流四段VS室谷由紀女流三段

藤田綾女流二段VS上田初美女流四段
(島井咲緒里女流二段VS伊奈川愛菓女流二段)VS千葉涼子女流四段

前者の山は全員決勝に上がる可能性がある。室谷女流三段が精神的に安定していれば、室谷女流三段を推したいのだが……。
後者の山は上田女流四段が出てくるだろう。結局、上田女流四段のリーグ入りか。

【3枠】
加藤圭女流二段VS(●相川春香女流初段VS○野原未蘭女流初段)
●長沢千和子女流四段VS○矢内理絵子女流五段

○飯野愛女流初段VS●竹部さゆり女流四段
(●和田あき女流初段VS○井道千尋女流二段)VS上川香織女流二段

ここは加藤女流二段でキマリ。前期はリーグ全敗で陥落したので、今期こそはの思いだろう。

【4枠】
石本さくら女流二段VS‘(武富礼衣女流初段VS里見咲紀女流初段)
○山口仁子梨女流2級VS●山口絵美菜女流1級

北村桂香女流初段VS中澤沙耶女流初段
(藤井奈々女流初段VS山口稀良莉女流2級)VS脇田菜々子女流初段

石本女流二段が最有力だが、中澤女流初段や脇田女流初段も実力がある。だがここは「追い込みの石本」に1票を投じよう。

【5枠】
村田智穂女流二段VS‘(大島綾華女流1級VS水町みゆ女流初段)
長谷川優貴女流二段VS室田伊緒女流二段

岩根忍女流三段VS石高澄恵女流二段
(礒谷真帆女流初段VS加藤結李愛女流初段)VS中井広恵女流六段

ここは最近の充実度から見て、中井女流六段が最有力であろう。しかし中井女流六段も50歳を過ぎて、この安定感。昭和の女流棋士は鍛えが入っているのだ。

【6枠】
中村真梨花女流三段VS(●北尾まどか女流二段VS○堀彩乃女流1級)
渡辺弥生女流初段VS斎田晴子女流五段

宮宗紫野女流二段VS塚田恵梨花女流初段
西山朋佳女流三冠VS小高佐季子女流初段

ここは中村女流三段と西山女流三冠の決戦になり、西山女流三冠が勝つのだろう。それにしても、女流王位戦予選に西山女流三冠の名前があるのは新鮮である。

女流順位戦の創設で対局数が増えたとはいえ、女流王位リーグの5局も魅力だ。
皆さま頑張ってください。
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白玲とお呼び!

2021-08-19 20:06:43 | 将棋雑記
西山朋佳女流三冠と渡部愛女流三段による第1期白玲戦七番勝負は9月11日から行われる。私はもちろん渡部女流三段の戴冠を期待しているが、もし西山女流三冠が白玲を獲得したら、その肩書はどうなるのだろう。「女流四冠」か、はたまた「白玲」か?
男性棋戦では竜王と名人が大二冠で、ほかのタイトルを取っても、竜王や名人が優先的に表示される。具体的には、渡辺明名人は現在棋王と王将を持つ三冠だが、渡辺三冠とはいわず、渡辺名人と書かれるのが一般的である。これは豊島将之竜王(叡王)も同様である。
これはむかしからの慣例で、大山康晴名人が全盛のときは、名人以外に複数のタイトルを持っているのが常だったが、大山○冠とはいわず、大山名人と呼ばれていた。
誤解を恐れずに書けば、むかしは名人位が絶大な権威で、ほかのタイトルはやや軽んじられたところがあったかもしれない。1972年の名人戦は大山名人と中原誠十段・棋聖の対戦になったが、大山名人の実戦集などを読むと、中原十段・棋聖の肩書は「八段」になっている。むかしは名人以外は、ふだんタイトルを名乗らなかったのかもしれない。
そういえば昨年は藤井聡太二冠が誕生したが、二冠ではタイトル名が分からないからと、「王位・棋聖」と呼ぶケースがかなり見られた。
ちなみにタイトルの冠数をそのまま呼ぶようになったのは1984年、米長邦雄九段が三冠を達成したときが嚆矢だと思う。この年の1月、米長邦雄棋王・王将は森安秀光棋聖から棋聖を奪取、三冠になった。
二冠の場合、字数の関係で2つのタイトルを書けたが、三冠ではすべてのタイトル名を書くのは長い。そこで専門誌では「三冠王」と表記した。
やがて二冠になってもタイトル名の羅列ではなく二冠と表記するようになり、現在に至る。
ただし女流棋界の場合はこれに倣わず、優勝賞金700万円の清麗を獲っても、賞金500万円の女王や女流王座を獲っても、「女流○冠」と表記したわけである。
しかし優勝賞金1500万円の白玲を獲れば、今度は事情が違うのではないか。
私は西山女流三冠が白玲を獲ったら、「西山白玲」と呼ばれる気がするのである。
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加藤圭女流二段は、女優の真飛聖に似ている。

2021-08-18 00:06:42 | 似ている
日付変わって今日8月18日は、加藤圭女流二段の30歳のお誕生日。おめでとうございます。
その加藤女流二段は、女優の真飛聖に似ていると思う。
真飛聖は1976年10月13日、神奈川県生まれの44歳。1995年、宝塚歌劇団第81期生として入団。星組に配属され、2005年には星組に異動した。この間、男役トップスターとして活躍した。
2009年には舞台「相棒」で杉下右京役を演じた。それが縁かどうかは分からないが、本家「相棒」では三代目相棒・甲斐亨(成宮寛貴)の彼女として、2012年10月から2015年3月まで、笛吹悦子役で出演した。
真飛聖は現在もドラマや映画にコンスタントに出演しており、今後も活躍が期待される。
加藤女流二段はメガネをかけているが、外していれば、真飛聖にかなり似ている気がする。

加藤女流二段は女流棋士生活3年余りながら、すでに女流名人リーグ2期、女流王位リーグ1期を経験し、女流順位戦では堂々のA級3位を勝ち取った。
しかしそれにしてはアマチュア時代の実績がほとんどなく、ために世間的には「謎の女流棋士」として通っている。今後どこまで飛躍するか誰も分からず、楽しみな存在である。
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社団戦2021

2021-08-17 13:40:28 | 社団戦
今年の社団戦は行われるのか。
今年もコロナが猛威をふるい社団戦どころではないのだが、結論から書くと、昨年同様今年も規模を縮小し、一応行う。
昨年同様昇降級はやらず、1チーム11回戦での交流戦となる。参加は5人1組で、何チームでも出場可。ただし上限は120チームで、それを越えたら受付終了となる。
日程は

9月26日(日)12時~
10月31日(日)12時~
11月28日(日)12時~

である。ランキングは7クラス。受付は今月1日から始まっており、きのう22時現在の応募状況は以下のとおり。

1部…4 2部…4 3部…6 4部…4 5部…6 6部…4 7部…7 新規…2

以上37チームである。
この中に将棋ペンクラブがあるかどうかは不明。もし参加するなら、応募は20日(金)(入金も)までだから、早くしないといけない。
ちなみに昨年は6部と7部の混合となり、将棋ペンクラブは9勝2敗の成績で、14チーム中3位となった。
今年もし参戦するなら私も参加したいが、将棋ペンクラブは平均年齢が高く、コロナに罹ったら生死に関わる手合いが多い。よって今年参加を自重しても、それはそれでやむを得ない。
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