一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段の記事

2021-08-05 00:33:13 | 将棋雑記
「将棋世界」の最新9月号が配送されたのは7月31日だったが、何となく封を開けたのは8月4日だった。今号の表紙も藤井聡太王位・棋聖だが今年はまだ4回目の登場だ。
かつては羽生善治九段がよく表紙を飾っていて、羽生九段さまさまだったが、現在はどうか。
それで本文を隈なく見てみると、棋戦表や記録部門で掲載されている箇所を除くと、「羽生」の名前は77頁、102~103頁、133~134頁で確認できた。
77頁は中村修九段のインタビュー内。102~103頁は鈴木宏彦氏による「藤井聡太、三冠チャレンジ! 将棋界の三冠をひもとく【前編】」で、これは羽生九段が登場して当たり前。
133~134頁は竜王戦決勝トーナメントで、梶浦宏孝七段との将棋が紹介された。
そういえば以前は「熱闘!羽生将棋」という、羽生九段の公式戦を紹介するコーナーがあったが、現在はない。いつの間にか連載を終了してしまったようだ。
結局今月号の登場はこれだけで、いかにもさびしい。
羽生九段は2018年の将棋大賞・最優秀棋士賞受賞者で、その年の暮れまで竜王を保持していた。そこから3年足らずで、あまりにも露出が激減していないか。今年度の成績も4勝7敗だし、その凋落の激しさに、私は戸惑いを覚えるのである。
ちなみに大山康晴十五世名人はどうかというと、今号の将棋世界では、上記の鈴木氏の読み物に登場し、「戦術特集」の「プロの指し回しから学ぼう」では、有名な実戦が採用されていた。
さらにはバトルロイヤル風間氏の「月刊バトルロイヤル」にも登場した。バトル氏は「困ったときの大山」と語っていた。すなわち、ネタに困ったときは大山十五世名人を登場させれば何とかなったという。だがまあ、これはバトル氏一流の諧謔であろう。
ちなみに升田幸三実力制第四代名人も鈴木氏の記事に登場し、現在は「升田将棋選集・プレミアムブックス版」の購入予約が掲載されている。
升田実力制第四代名人と大山十五世名人が亡くなってそれぞれ30年と29年だが、その存在感は現在もまったく失われていないことが分かる。
羽生九段は将来、升田・大山の存在感にどこまで迫れるだろう。
コメント
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