一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段、通算勝率7割を切る

2021-08-30 06:00:58 | 将棋雑記
7月22日の当ブログで触れたが、この28日に行われたJT杯将棋日本シリーズで、羽生善治九段は千田翔太七段に敗れ、通算勝率が7割を切ってしまった。すなわち、1485勝637敗.6998である。
もっとも現役を続けている限り、勝率7割を切るのは時間の問題だった。それを51歳の直前まで保っていたことが驚異的だ。
ただ、今年度成績は4勝8敗と、全盛時の羽生九段を知る者にとってはさびしい数字だ。6月8日、佐藤康光九段との順位戦に勝ってから勝ち星に見放され、このあと5連敗。3ヶ月近く白星がないのは初めてであろう。
昨年度の羽生九段は46局で、ワースト3位の対局数の少なさだった。ちなみにワーストは1999年度の42局だが、この年度は王位、王座、王将、棋王と防衛して四冠王。しかもストレート勝ちが2つあり、ぶっちぎりの成績ゆえに対局数が増えないという皮肉だった。
今年度はこれから順位戦や王将リーグがあるから局数は稼げるが、それでも42局を下回る可能性が高い。私は羽生九段の通算1500勝を11月13日と根拠もなく予想していたが、あと2ヶ月半で15勝は到底無理。否、今年度中の達成も怪しくなってきた。
ちなみに大山康晴十五世名人は、50歳の年に39勝、51歳の年に48勝を挙げ、将棋大賞最多勝利賞に輝いている。よって羽生九段もまだ、老け込めないところだ。
羽生九段はここからの頑張りが、「史上最強棋士」に輝くかどうかの分水嶺になると思う。
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