一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段、崖っ淵に

2021-07-22 01:05:59 | 将棋雑記
20日は第80期順位戦A級・羽生善治九段VS菅井竜也八段の一戦があった。私は連盟の棋譜中継を購読していないので内容は分からなかったが、夜に千日手になったようだ。
そして指し直し局は午後11時30分過ぎに、YouTubeで一瞬だけ、局面を見た。
先手番の菅井八段が、角道が通ったまま整然と美濃囲いを構築していたが、羽生九段のほうは△4二金右、とした形が全然固くなく、これは先手を持って指したいと思った。
だが私はYouTubeを見ない主義だし、そもそも翌日のことがあるので、早々に就寝してしまった。
翌21日にネットを見ると、案の定菅井八段の勝ちを報じていた。まあ、そうであろう。
そして羽生九段は今期4勝7敗となった。常勝の羽生九段には考えられない成績で、年度の頭からこの数字は、そうそうないと思う。
そしてここからが本題なのだが、羽生九段の通算成績は1485勝636敗となり、勝率は.70014となった。つまり次に負けると勝率が7割を切ることになる。大変な崖っ淵状態になったのだ。
かつては大山康晴十五世名人も長く勝率7割をキープしており、当ブログでも7割が切れる前後の成績をアップしたことがあった(それがいつだか探し出せないのが口惜しい)。ただ、羽生九段の方が長く7割をキープしたことは確かで、その記録が今途切れんとしていることに、私は深い感慨を覚えるのである。
そしてどうも次の対局は、順位戦の豊島将之竜王戦っぽい。むろん断定はできないが、7割破壊の執行人としては、豊島竜王が適任といえる。
もっとも羽生九段がそこで負けると決まったわけではない。いずれにしても、これから数局は注目して見ていきたい。
コメント (2)
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