一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

5月16日の大野教室(前編)

2021-07-09 05:52:48 | 新・大野教室
5月16日(日)は前日に続いて、埼玉県川口市の大野教室に行った。1ヶ月パスポートを購入したからとはいえ、土日の連チャンは相当に久しぶりだ。
午前中は墓参りに行ったので向かうのが遅れ、教室に入ったのは午後2時に近かった。ここ、もしパスポートを持っていなかったら休んでいるところである。
1局目はいつもの少年と飛車落ち戦。最近彼に全然勝てていないが、いつも中盤までは私が指せる展開になる。となれば私が弱いわけで、きょうは中盤以降をしっかり指さねばと思った。
将棋はいつもの飛車落ち定跡で進行したが少年の攻めが強引だったようで、私は少年の2枚の桂を取り切り、これは互角以上の形勢になったと思った。

ここから私の指し方もあぶなっかしかったが、最後は下手玉を受けなしにし、久し振りの勝利。まだこの手合いで指させてもらえそうだ。
2局目はKob君と久し振りに指す。Kob君には最初、私の飛車落ちの手合いだったのだが、いまは私が平手で勝った記憶さえない。
振り駒で私の後手になり、相掛かりになった。私は△4二玉型から右銀をスルスル進出し、△5四角と据えて△8七の地点を狙う。この素朴な攻めをKob君は軽視していたようで、恐れていたほどの反撃はなかった。ということは私の優勢である。

その後も私が意外にうまく指し、最後も綺麗にまとめて制勝した。Kob君は意外な拙戦だったが、たまには私が快勝してもいいだろう。

3局目は女流棋士志望の少女と、私の角落ち戦である。
少女はいつものように四間飛車。中盤、私が角を入手し、さらに△9九角成と香得をし、それを△5一に据えて必勝態勢になった。
第1図の飛車成にも△3二金と打って盤石。この将棋はさすがに勝ったと思った。

ところが私の楽観と少女の追い込みで、微妙に形勢が接近してきた。最後は(▲3六の竜で)▲3二竜と金を取られる手をうっかり。恥ずかしい投了となった。

私もこんな将棋を指しているようでは、将棋の神様から勝ち運を見放される。
4局目は小学校低学年のお嬢ちゃんと。いつもの通り私の四枚落ちである。
お嬢ちゃんは例によって銀多伝。私は右金をスルスル出ていったが大した反撃ができず、△2四歩~△2三銀と間合いを測る。
そこでお嬢ちゃんは▲2九飛と回ったが、私はこの手に感心した。振り飛車(居飛車でも)は振った筋に拘らず、あっちこっちに飛車を回すのがよい。お嬢ちゃんにはその才能があるということだ。
将棋も私が負けた。
5局目はお嬢ちゃんのご尊父と。男性氏の石田流三間飛車に、私は△4五歩から△5四銀左。例によって大模様を張る作戦である。
男性氏の▲6五歩から戦いになり角交換になったが、直後の▲6四歩(部分図)にシビれた。

これを△同銀は▲7四飛。△同金は▲7一飛成なので私は△7五歩と我慢したが、以下▲6三歩成△7五歩▲7一角と厳しく指され、数手後に▲5三とと活用されたところで投げた。
男性氏は「エエッ!?」と驚いたが、こんな勝ち味のない将棋をいつまでも指していられない。
私としては、△8三金と上がったあとの△7四歩▲同歩△同金がマズかった。私見だが、棒金は△8三金と上がると見せかけて△7二金形で待機しているのがいいと思う。
6局目はShin氏と対戦。Shin氏とは最近○●を繰り返しており、次は私が負ける番だ。しかしもちろん勝ち、順番を崩すつもりである。
私の後手で▲7六歩△3四歩▲2六歩。横歩取りの後手番を指す気力がないので、私は△4四歩から四間飛車に構えた。と、Shin氏は▲3六歩と急戦の構え。ここで素知らぬ顔で△5二金左を指せばいいのだが、その度胸がないので△3二金と構えた。と、Shin氏は一転、天守閣美濃に構える。Shin氏は作戦巧者なのだ。
以後、虚々実々の駆け引きがあったが、私は△6五桂と跳ね△5七歩で飛車を押さえ、互角以上に指せると思った。

第1図から△2七歩成▲2五桂△2六角と進んだ。その後△5九角成~△2九飛と下ろしてますます好調に思ったが、▲6九金と寄られてみると、意外に指し手がないのに愕然とした。
ここから私が徐々に劣勢に陥り、最後は形を作って、詰まされた。

なんだか欲求不満の残る負かされ方だが、第1図あたりを検討すると、私が△5九角成とした手がマズかったようだ。確かに冷静に考えれば、こんな遊び飛車と貴重な角を交換する手はなかった。
ふう……。今日は初っ端で連勝したのに、だんだん内容が悪くなってきている。時刻は午後5時、ようやっとここで大野七段に角落ちで教えていただく。
(つづく)
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