一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

山根女流二段、17連勝

2021-02-22 00:13:36 | 女流棋士
18日、山根ことみ女流二段が女流名人戦予選で本田小百合女流三段に勝ち、公式戦17連勝。女流棋戦歴代3位タイを達成した。
山根女流二段は女流名人リーグに3期連続入りするなど実力には定評があったが、ここに来てそれを一気に開花させた感じである。17連勝の内訳も、加藤桃子女流三段、清水市代女流七段、上田初美女流四段、渡部愛女流三段のタイトル経験者に加え、室谷由紀女流三段、中村真梨花女流三段などウルサイところも倒してきている。17連勝に恥じないメンツだ。
ちなみに歴代連勝2位は中井広恵女流六段で、「19」。2010年の達成である。
当時は私たちジョナ研メンバーが、「植山悦行七段が2連勝したら、高級料理店にご招待」という企画をやっていた。たかが2連勝というなかれ。目標を見失ったフリークラス棋士が2連勝をするのはことのほか難しく、達成には結果的に数ヶ月を要した。
そのやりとりを苦々しく見ていたのが中井女流六段で、
「ねぇ2連勝って何? それでご馳走してくれるの? じゃあ私には何連勝したらご馳走してれるのよッ」
と言うから「じゃあ歴代記録の17連勝を抜いてください」と言ったら、中井女流六段はグオオオオオオ!!と奮起し、19連勝をしてしまったというわけだった。
私たちは大いに喜び、小皿が回らない高級寿司屋に招待したのは言うまでもない。
そして歴代1位は里見香奈女流四冠が2015年に達成した21連勝である。当時里見女流四冠は体調不良による休場から明けたばかりだったが、将棋を指せるよろこびに改めて目覚めたのか、2つのタイトル戦を含めて連戦連勝、8ヶ月で21連勝を達成したのだった。
今回山根女流二段には、それらの記録更新も見えてきた。
ところで山根女流二段には謝らねばならないことがある。私は昨年11月9日に当ブログで、女流王位戦リーグの勝敗予想をやった。そこで紅組の山根女流二段を「0勝5敗」としてしまったのだ。
ところが山根女流二段は、リーグ戦で4戦4勝した。つまり私はこの4局、すべて間違えたわけだ。1つか2つの間違いならまだしも、4つ間違いはいかにもマズい。
紅組リーグはほかに全勝と1敗者はいなかったから、山根女流二段は1局を残して紅組優勝が決まったわけだった。
まったく、山根女流二段には何とお詫びしていいかというところだが、言い訳をさせてもらえば、紅組のメンバーは加藤女流三段、渡部女流三段、中村女流三段、石本さくら女流二段、甲斐智美女流五段だった。これなら1局ごとの予想を重ね、たまたま山根女流二段を「0勝5敗」としてもやむを得ないのではないか?
改めて記録を見ると、山根女流二段の17連勝が始まったのは昨年の10月27日である。つまり私の勝敗予想時から、ずーっと連勝を続けていることになる。この事実も恐ろしい。
いや山根先生、浅はかな予想をして申し訳ありませんでした。
こうなったら山根女流二段には新記録を達成してもらいたいが、来月は女流順位戦で渡部女流三段との対戦がある。勝ったほうがほぼA級の大一番だ。いやこれは渡部女流三段を応援しなければならないが、私はどうしたらいいのだろう。
その前にあす23日は、女流王位戦リーグ最終局がある。消化試合の山根女流二段が負ければ、女流順位戦は渡部女流三段の応援に徹すればいいのだが、もし山根女流二段が勝って連勝を伸ばすとややこしいことになる。
ふう……。もう知らん。
コメント (4)
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