一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月24日の4時から男(後編)

2021-02-05 00:31:56 | 新・大野教室
さて大野教室は現在、午後6時までで完全閉席となっている。緊急事態宣言下で、夜8時までに外で食事を終えなければならないからだ。それで次局が早くも最終である。私はOk氏と指すことになり、駒を並べ始めたのだが、Kob君が手持ち無沙汰のようだったので、Ok氏が気を利かして代わってくれた。
しかし時間もないので、初手から30秒将棋である。振駒の結果、私が後手になった。▲7六歩△3四歩▲2六歩に、相居飛車を指す気にはならないので、△5四歩からゴキゲン中飛車にした。なおOk氏は観戦に回ってくれた。
私は歩を入手して1筋攻めに出る。このままでは受けがないので、Kob君は角交換に出た。

第1図以下の指し手。▲5四角△4三銀▲同角成△同金▲3二銀△5五角▲2一銀不成△3七角成▲4一飛△6六桂▲8八玉△5八桂成▲同銀(第2図)

▲5四角は指してみたい手。私の△4三銀は仕方ないが、Kob君は予定通り角を切り、▲3二銀。これは一見厳しいようだが、この銀は飛車を取ればもうお荷物なので、意外に得が少ない。その間私は△5五角から角を取り、△6六桂が実現した。
だがここは、桂を我慢して△4七馬▲同金△3八角もあった。この角は銀ではないので、のちに必ず働く。ただそこで▲2三飛成と飛び込ませるのも不愉快で、指し切れなかった。
本譜は玉を8八に逃がしてしまい、これはこれで面白くなかった。

第2図以下の指し手。△5七歩▲同銀△4七馬▲4九飛△6五馬▲6二歩△7一金▲7七桂△7六馬▲4六飛(第3図)

ここでの指し方がまったく分からなかった。とりあえず△5七歩と打ち、▲同銀に△4五桂を考えたが、あまりでかしていない。しかし30秒将棋だからそんなに精査できない。そこで△4七馬と寄ったが、▲4九飛と回られ、つまらなかった。
私は△6五馬と、手順に△4三金にヒモをつけたが、すかさず▲6二歩を利かされた。
△7六馬に▲4六飛。半分遊んでいた▲2九飛にここまで活用されたのは計算外だ。

第3図以下の指し手。△5四角▲7六飛△同角▲6一歩成△同金▲6二銀△5一歩▲6一銀成△同銀▲5一飛成△7一金▲7四歩△同歩▲4六角(投了図)
まで、Kob氏の勝ち。

私はここで△5四角と打ったが、Kob君によろこんで▲7六飛と刺し違えられ、面白くなかった。先手は1枚でも多く攻め駒が欲しい。そこに△7六馬は絶好の餌で、ここで形勢は逆転した。
戻って△5四角では、じっと△5四馬だったか。
Kob君は▲6一歩成。ここで成り捨てるということは、先の▲6二歩を疑問と認めたことになる。私も指し直しを通したくないから△6一同銀と取りたいが、▲6三桂が厳しく取り切れない。
しかしKob君の▲7四歩~▲4六角が好着で、これまでとなった。

感想戦では△4七馬のあたりからやった。ここは△5七歩▲同銀を利かさず、△5五馬が本手だったようだ。
また△7六馬▲4六飛には△6六歩もあり、私はこれが予定だった。そこでKob君は▲7四歩△同歩▲8六桂を提示したが、△同馬▲同歩△7六桂(参考図)と強襲する。

そこで▲7九玉は△8八角▲6九玉△6八桂成で後手も指せるが、▲7九玉で強く▲8七玉と立ち、後手も△6八桂成はあるものの、先手が指せる結論になった。
以上、もう少し感想戦をやりたかったが、時間も押しているので、これで終了となった。

食事は大野七段、W氏と3人で、駅前のカレー料理店に行った。大野七段らはきのうもここだったらしい。
W氏が新顔の店員に、「ボクたちはここをよく利用してるんだよ」みたいなことを言った。W氏によると、私たちの長居をよく承知している店員が、辞めてしまったらしい。ここでのおしゃべりを黙認してもらうため、新入りの彼には私たちをよく認識してもらわなければならない。
私たちは3人とも、セットメニューを頼む。ここでのカレーも久し振りだが、美味い。
私は迷った末にライスをお代わりしたが、この店は1皿目より2皿目のほうがライスの量が多いという不思議なポリシーで、私はやっとのことで2皿目のお米を胃袋に収めた。
このご時世だから食後のおしゃべりも慎重である。だけど私だって、他人と話をするのは今年初めてだ。ネタとして、昨年の例のゴタゴタを極めて客観的に話したが、100%理解はされなかった。
まったく、あのときのやりとりがビデオで残ってないかとさえ思う。たとえば社会問題になった煽り運転の暴力事件など、映像が残っていたからみなが納得できた。あれが言葉だけの説明だったら、何人が理解できただろうか。
結局私のグチなど他人からみればただの自己弁護で、真実は私自身にしか分からない。

大野教室では、「女流棋士の指導対局」の復活も考えているという。もちろんいますぐは無理だが、再開の際は1回の参加人数を少なくするなど、万全の対策を講じるらしい。
まだまだ話したいことはあったが、これにて散会である。別れ際、大野七段に「1ヶ月パスポート」の利用を勧められた。すなわち月12,000円で、土日教室4回と、金曜教室2回すべてに参加できるヤツだ。
かなりお得ではあるが、土日は録りだめしたビデオを観るのに忙しい。どうしようか。
コメント
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