3日は第79期A級順位戦・8回戦が行われた。私は今年も「将棋世界・A級順位戦予想クイズ」に応募し、8回戦は、豊島将之竜王、広瀬章人八段、斎藤慎太郎八段に○を書き込んだ。あとの2組は忘れてしまったが、応募ハガキをスマホカメラに収めたから、確認はできる。
ここで、10名の組み合わせ対戦カードを記しておこう(○数字は順位、左が先手)。
①豊島将之竜王(5勝2敗)VS③佐藤康光九段(3勝4敗)
⑤羽生善治九段(3勝4敗)VS②広瀬章人八段(5勝2敗)
④佐藤天彦九段(4勝3敗)VS⑥糸谷哲郎八段(3勝4敗)
⑨菅井竜也八段(3勝4敗)VS⑦三浦弘行九段(1勝6敗)
⑧稲葉陽八段(2勝5敗)VS⑩斎藤慎太郎八段(6勝1敗)
名人挑戦争いは斎藤八段が6勝1敗で走り、2敗の豊島竜王と広瀬八段が追っている。
降級は6敗の三浦九段が濃厚。次いで5敗の稲葉八段と、4敗の菅井八段があぶない。8回戦の勝敗如何では、挑戦と降級すべてが決まってしまう可能性もあった。
今回は無料で観戦できるサイトがなかったので、私はネット上の掲示板から情報を入手するしかなかった。
対局が開始されたが、対抗形が3局になったようだ。菅井八段の振り飛車は当然として、あとの2局は誰か。何と、天彦九段が三間飛車に振ったらしい。天彦九段は先のNHK杯でも中飛車に振ったし、振り飛車に目覚めてしまったのだろうか。まあ私などは相居飛車の将棋に食傷気味なので、一流棋士が振り飛車党に転向してくれるなら、大歓迎である。
残り1局は、康光九段が力戦振り飛車を採用したようだ。これも選択肢のひとつにあった。
そして私の詮索もここまでで、あとは夜に経過を見ることにした。
夜になって、ポツポツ形勢が傾き始めた。
まず、天彦九段は糸谷八段相手に劣勢。指し慣れぬ振り飛車がマズかったのだろうか。だが、作戦そのものを否定したらどうしようもない。
羽生九段VS広瀬八段戦は羽生九段が劣勢。前述の通り、このカードは広瀬八段の勝ちと予想した。対戦成績は羽生九段がいいから結構な賭けだが、3年前の竜王戦で広瀬八段が勝った実績に従ったわけだ。
豊島竜王VS康光九段戦は豊島竜王がいいが、康光九段も妖しく粘っているようだ。
菅井八段VS三浦九段戦は、苦戦していた菅井八段が形勢を逆転したようだ。
稲葉八段VS斎藤八段戦は、斎藤八段優勢。これは斎藤八段が逃さないだろう。
なお、夜からYouTubeで放送があるとのことだったが、いろいろ面倒臭そうで、積極的には見なかった。
対局は深夜に入り、何となくだが、糸谷八段と斎藤八段が勝ち名乗りを挙げたようだ。そして今、羽生九段も投了した。
ここでいったん風呂に入って出てくると、康光九段が逆転したようだった。局面はまったく分からないが「流れは康光」で、勝利濃厚のようである。しばらくすると、康光九段が勝ち切った。康光九段が勝ったか!
整理すると、5局の結果は以下になった。
①●豊島将之竜王(5勝3敗)VS③○佐藤康光九段(4勝4敗)
⑤●羽生善治九段(3勝5敗)VS②○広瀬章人八段(6勝2敗)
④●佐藤天彦九段(4勝4敗)VS⑥○糸谷哲郎八段(4勝4敗)
⑨○菅井竜也八段(4勝4敗)VS⑦●三浦弘行九段(1勝7敗)
⑧●稲葉陽八段(2勝6敗)VS⑩○斎藤慎太郎八段(7勝1敗)
齋藤八段は手堅く星を伸ばした。最終戦の天彦九段戦に勝てば、名人挑戦だ。
豊島竜王は痛い敗戦を喫し、挑戦争いから脱落した。ここは康光九段の剛腕を讃えるべきだろう。
広瀬八段も充実の勝利。最終戦は自身が勝ち、斎藤八段が負けた場合のみ、プレーオフに進出できる。
降級は、7敗の三浦九段と、6敗の稲葉八段が決まった。こうしてみると、星が伸びなかったのがもちろんだが、順位が下位なのも地味に大きい。A級順位戦の場合、2期連続で下位グループにいると、順位の差で落ちるケースが多い気がする。
なお、私の8回戦予想勝者の残り2名は、天彦九段と菅井八段だった。予想は当たるも八卦当たらぬも八卦だから検証しても詮無いが、天彦九段の場合は少ししくじった。
というのは今回、斎藤八段の連勝はすぐに書き入れたのだが、すると天彦九段の最終局が●になるなった。そこで、「まあ天彦九段が連敗はしないわな」と、8回戦の糸谷八段戦を○にしたのだ。
だがこれは思考が逆で、8回戦からニュートラルに考えるべきだった。となれば、棋王戦五番勝負に登場する糸谷八段の充実を鑑み、糸谷八段の勝利と予想して然るべきだった。
だがそれより何より、誤算?だったのは、康光九段の勝利だ。激務の会長職にある康光九段が、リターンマッチに燃える竜王に勝つとは思わなかった。
以上、5局中2局を間違えては、もうダメである。A級順位戦の勝敗予想は本当に難しい。
最終戦は26日。挑戦権決定が持ち越しになったのはギリギリよかった。次局は中継があるだろうから、楽しんで見たい。
ここで、10名の組み合わせ対戦カードを記しておこう(○数字は順位、左が先手)。
①豊島将之竜王(5勝2敗)VS③佐藤康光九段(3勝4敗)
⑤羽生善治九段(3勝4敗)VS②広瀬章人八段(5勝2敗)
④佐藤天彦九段(4勝3敗)VS⑥糸谷哲郎八段(3勝4敗)
⑨菅井竜也八段(3勝4敗)VS⑦三浦弘行九段(1勝6敗)
⑧稲葉陽八段(2勝5敗)VS⑩斎藤慎太郎八段(6勝1敗)
名人挑戦争いは斎藤八段が6勝1敗で走り、2敗の豊島竜王と広瀬八段が追っている。
降級は6敗の三浦九段が濃厚。次いで5敗の稲葉八段と、4敗の菅井八段があぶない。8回戦の勝敗如何では、挑戦と降級すべてが決まってしまう可能性もあった。
今回は無料で観戦できるサイトがなかったので、私はネット上の掲示板から情報を入手するしかなかった。
対局が開始されたが、対抗形が3局になったようだ。菅井八段の振り飛車は当然として、あとの2局は誰か。何と、天彦九段が三間飛車に振ったらしい。天彦九段は先のNHK杯でも中飛車に振ったし、振り飛車に目覚めてしまったのだろうか。まあ私などは相居飛車の将棋に食傷気味なので、一流棋士が振り飛車党に転向してくれるなら、大歓迎である。
残り1局は、康光九段が力戦振り飛車を採用したようだ。これも選択肢のひとつにあった。
そして私の詮索もここまでで、あとは夜に経過を見ることにした。
夜になって、ポツポツ形勢が傾き始めた。
まず、天彦九段は糸谷八段相手に劣勢。指し慣れぬ振り飛車がマズかったのだろうか。だが、作戦そのものを否定したらどうしようもない。
羽生九段VS広瀬八段戦は羽生九段が劣勢。前述の通り、このカードは広瀬八段の勝ちと予想した。対戦成績は羽生九段がいいから結構な賭けだが、3年前の竜王戦で広瀬八段が勝った実績に従ったわけだ。
豊島竜王VS康光九段戦は豊島竜王がいいが、康光九段も妖しく粘っているようだ。
菅井八段VS三浦九段戦は、苦戦していた菅井八段が形勢を逆転したようだ。
稲葉八段VS斎藤八段戦は、斎藤八段優勢。これは斎藤八段が逃さないだろう。
なお、夜からYouTubeで放送があるとのことだったが、いろいろ面倒臭そうで、積極的には見なかった。
対局は深夜に入り、何となくだが、糸谷八段と斎藤八段が勝ち名乗りを挙げたようだ。そして今、羽生九段も投了した。
ここでいったん風呂に入って出てくると、康光九段が逆転したようだった。局面はまったく分からないが「流れは康光」で、勝利濃厚のようである。しばらくすると、康光九段が勝ち切った。康光九段が勝ったか!
整理すると、5局の結果は以下になった。
①●豊島将之竜王(5勝3敗)VS③○佐藤康光九段(4勝4敗)
⑤●羽生善治九段(3勝5敗)VS②○広瀬章人八段(6勝2敗)
④●佐藤天彦九段(4勝4敗)VS⑥○糸谷哲郎八段(4勝4敗)
⑨○菅井竜也八段(4勝4敗)VS⑦●三浦弘行九段(1勝7敗)
⑧●稲葉陽八段(2勝6敗)VS⑩○斎藤慎太郎八段(7勝1敗)
齋藤八段は手堅く星を伸ばした。最終戦の天彦九段戦に勝てば、名人挑戦だ。
豊島竜王は痛い敗戦を喫し、挑戦争いから脱落した。ここは康光九段の剛腕を讃えるべきだろう。
広瀬八段も充実の勝利。最終戦は自身が勝ち、斎藤八段が負けた場合のみ、プレーオフに進出できる。
降級は、7敗の三浦九段と、6敗の稲葉八段が決まった。こうしてみると、星が伸びなかったのがもちろんだが、順位が下位なのも地味に大きい。A級順位戦の場合、2期連続で下位グループにいると、順位の差で落ちるケースが多い気がする。
なお、私の8回戦予想勝者の残り2名は、天彦九段と菅井八段だった。予想は当たるも八卦当たらぬも八卦だから検証しても詮無いが、天彦九段の場合は少ししくじった。
というのは今回、斎藤八段の連勝はすぐに書き入れたのだが、すると天彦九段の最終局が●になるなった。そこで、「まあ天彦九段が連敗はしないわな」と、8回戦の糸谷八段戦を○にしたのだ。
だがこれは思考が逆で、8回戦からニュートラルに考えるべきだった。となれば、棋王戦五番勝負に登場する糸谷八段の充実を鑑み、糸谷八段の勝利と予想して然るべきだった。
だがそれより何より、誤算?だったのは、康光九段の勝利だ。激務の会長職にある康光九段が、リターンマッチに燃える竜王に勝つとは思わなかった。
以上、5局中2局を間違えては、もうダメである。A級順位戦の勝敗予想は本当に難しい。
最終戦は26日。挑戦権決定が持ち越しになったのはギリギリよかった。次局は中継があるだろうから、楽しんで見たい。