一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

王位戦最終局、ついに始まる

2019-09-26 00:09:18 | 男性棋戦
25日から、ついに第60期王位戦第7局が始まった。対局者は若き名人・豊島将之王位と、悲願の初タイトルを狙う木村一基九段。今年度最も注目される一番である。
ここまで両者3勝3敗なのは当然だが、通算成績も豊島王位9勝、木村九段8勝と拮抗している。しかし最近の豊島王位の充実ぶりを見るに、一番勝負なら豊島王位が厚い、と見る向きが多かろう。
ただし不安材料もある。第6局に豊島王位が敗れたとき、豊島王位は「▲7七金(第1図)がいい手で、端の突き捨てを咎められた形になった」と語った。

たしかに▲7七金はいい手だったらしいが、実は豊島王位は、第3局でも木村九段に△5三金(第2図)と力強く指されて敗れているのだ。

この苦い経験が脳裏にあれば、第6局の▲7七金も浮かびそうに思うがどうなのだろう。
それを軽視していたということは、豊島王位はまだ、木村九段の棋風を掴みかねているのではないか。
最終局は豊島王位の先手番で、角換わりになった。
刺し掛けの局面では豊島王位が攻めているが、これは両者の棋風通りだ。日付変わった今日26日に結着がつくが、私は履歴書を書きながら戦況を見守ることになる。
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