一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月24日の川口大野・植山教室(4)

2016-02-02 00:57:08 | 大野・植山教室
(1月30日のつづき)

第2図以下の指し手。▲7七角△9四歩▲9六歩△7三桂▲6五歩△5七銀▲同飛△6五桂▲6七飛△7七桂成▲同桂△6六角▲同飛△5七角▲6八飛△8六歩▲同歩△6七歩▲同金△6八角成▲同玉△8六飛▲7八銀△8八飛成(投了図)
まで、植山七段の勝ち。

私は気が変わって▲7七角と上がったが、やや薄い受けだった。
植山悦行七段は△9四歩の様子見。これに▲9六歩と突き合ったのが緩手だった。△9五角のぶっつけを気にしたからだが、△9五角には▲5四歩で下手優勢となる。
△7三桂に▲6五歩も悪手。上手はどの道△6五桂と跳ねてくるので、この受けもいらなかった。
植山七段に△5七銀と打たれてシビれた。ここからは筋に入っていて、もう体勢決してしまっている。
△7七桂成に▲同桂と取ったのが最後の疑問手で、植山七段に角を切られ、△5七角まで将棋は終わった。▲7七同桂ではまだしも▲同金だったが、どの道下手の命は長くない。
戻って△9四歩には、▲6四歩と垂らすのだったか。これも△6二飛と回られて下手が苦しいが、まだそう指すのだった。
本局はプロの凄みをまざまざと見せつけられた。

6局目はTakas氏と対戦。初対局で、「Takasです」と丁寧に挨拶され、面食らった。「自己紹介」はあるようで意外にない。私も「オオサワです」と返す。
対局開始。私の飛車落ちで、定跡通りに進む。大野八一雄七段と植山七段の指導がよく、ここの生徒は、仕掛けの局面まで誰が指しても同じになる。私としてはどこかで変化球を投げたいのだが、まあ初対局だし、意地悪しない。

第1図以下の指し手。▲4五歩△同歩▲同銀△同桂▲2二角成△同金▲4五桂△4二銀打▲5三桂成△同金▲6四桂△同金▲4三飛成△同銀▲3一角△5五角▲5六歩△3二金▲5三角成△1九角成(第2図)

植山七段の指導対局は残り1人になっている。ほかの盤はFuj氏が駒を仕舞い、盤の上に駒台を載せている。
当然の行動ではあるのだが、どこか性急な感じがする。ビジネスライク、というべきか。
局面。Takas氏は▲4五歩と仕掛ける。以下も変化の余地がなく、▲4五桂までバタバタと進んだ。途中▲2二角成の時に△3七桂不成が利けばいいが、黙って▲4七飛と浮かれると上手は収拾がつかない。ただ、イチかバチかでやる手はある。
私は△4二銀打と辛抱する。Takas氏は銀を取ったあと熟考する。そして▲6四桂から▲4三飛成の大技にきた。返す刀で▲3一角。私は△5五角と受けるしかない。
植山七段が前を通って、
「Takasさん、この上手はなかなかやりますからね、気を付けてくださいヨ」
という。私は「いえいえそんなことは…」とつぶやくしかない。
私の△1九角成(第2図)に、Takas氏の指し手は。

第2図以下の指し手。▲7一銀△6一香
以下、一公の勝ち。

Takas氏は▲7一銀と打ったが、△6一香との交換は、やや損だった。
この後も激戦が続いたのだが、私がTakas氏の攻めを受けきって、何とか勝つことができた。
戻って第2図では、▲6二銀(参考図)とこちらに打つのがよかった。次に▲7一銀成、▲6一銀打、▲4四歩、▲7五歩などいくつも攻め筋があって、下手は指し手に困らない。これならTakas氏が快勝していただろう。

ま、Takas氏は筋がよさそうだし、すぐに勝てるだろう。

洋間では、Og氏と和田あき女流初段が練習将棋を指していた。Og氏の振り飛車に和田女流初段の居飛車穴熊だったが、Og氏の捌きが冴え、快勝だった。
和田女流初段が強いのはみなが認めるところだが、対振り飛車の作戦がイビアナ一本で、私はやや不満である。若いうちから玉を固める将棋ばかり指していると大成しない、は私の持論だ。もっと玉の薄い将棋を指して、自分と相手の玉の距離を考えながら指すのが、血になり肉になると思う。
本局、急戦を指せばOg氏がしっかり定跡を教えてくれたのに、惜しい。
私はShin氏とU君の将棋の感想戦を見る。U君が勝ったのだが終盤が激戦で、どうも逆転したようである。Shin氏は納得がいかないようで、さんざんつっついた後、私が素朴な飛車成をつぶやいてみたら、それが正着だったようだ。
「大沢さん、私より強い…じゃあ、私と指しましょう」
とShin氏。
「Shinさん、Shinさんも将棋好きだなあ」
ふだんはHon氏に向ける言葉をShin氏に返し、今日7局目の将棋が始まった。
私の先手で、相矢倉となった。私はスズメ刺しを目論むが、桂跳ねが早かったためShin氏に用心され、持久戦模様になってしまった。
△7五歩▲同歩△同角に、端に手をかけたのが疑問で、△7四銀と立たれて悪くしたと思った。ここは▲6五歩の一手で、以下中央に盛り上がる手を選択するのだった。
私は▲1八飛と寄ったが、どうも手が遅れている。

第1図以下の指し手。△9五歩▲同歩△8六歩▲同銀△8五銀▲7五銀△同角▲同歩(第2図)

Shin氏は△9五歩から総攻撃に入る。後手から攻められるとは、先手として恥ずかしい。しかし今は受けるよりない。
△8五銀に▲同銀△同桂▲8六銀は指せない。▲7五銀出は意地でもこう指したいところ。
Shin氏は当然、角を切る。第2図で次の手が厳しかった。

(つづく)
コメント (2)
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