一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2016(9)

2016-02-26 00:07:44 | 旅行記・北海道編
私は左に方向を変え、切符を買った。すぐさま改札口に向かうと、何とSuicaの使用は可だった。私は呆れつつ階段を下りるが、18時43分の電車には間に合わなかった。
私は落胆してベンチに座る。よく考えたら、今日札幌に来てから腰を下ろしたのは、食事の時以外で初めてだ。これだけ歩いて、少しはダイエットできただろうか。
18時50分の電車に乗り、53分、すすきので下車した。純粋に7分のロスだが、これが後になって響く気がした。
すすきの氷の祭典は、鷲や鮭などの氷像が並ぶ。定番だが、力作ぞろいだ。ただ、旭川のそれが立体的なのにくらべ、ここすすきのは平板なので、やや迫力に欠ける。
ちょっとシャレた蕎麦屋があったが、値段がやや高めだったので、見送りとする。
会場を最奥まで進むと、ミニステージで妙齢の女性が、ハワイアンダンスをやっていた。
…チッ、さっぽろの改札口で判断を誤らなければ、ここに7分早く着いていた計算だ。それにしても、すすきの会場でステージは珍しく、私は初めて見た。
彼女の踊りが終わると、今度はムキムキの男性が踊る。それが終わると女性2人が登場し、踊った。やはり女性が登場すると華やかになる。
その後も何人ものダンサーが入れ替わり登場し、ここだけが南国の趣となった。



ハワイアンショーは7時30分に終了した。私は得したような損したような気分だったが、一応満足して、氷像の鑑賞に戻る。ややライトアップが緩い気がしたが、こちらもまた満足した。
最後は大通会場で夜の雪像の鑑賞である。大通公園までは、今度こそ徒歩圏内だ。
交差点を渡ると、初見の光景があった。こ、これは…!!

札幌市電、延伸部分の軌道だった。薄野から札幌駅前までは市内のメインストリートだが、この上下二車線を潰して軌道を敷いたのだからスゴイ。
先に進むと狸小路電停があり、待合所も造られていた。待ち人数も多く、市電の延伸は好手だったようである。札幌市電のますますの発展を祈った。
大通会場に入る。もうだいぶ夜が更けたが、まだまだ観光客はいる。4丁目「進撃の巨人」はライトアップされて、迫力が増していた。
忘れないうちに、雪まつり缶バッジ(200円)を購入しておく。これが来年の雪像造りの資金となるのだ。
ちょっと小腹が空いた。6丁目のマルシェでは、海鮮やきそばを半額の250円で販売していた。この額なら私も食べる。しかしこれ、量も半分になったんじゃないか、というくらい少なめだった。でも味はよかった。
コカコーラのブースでは、雪まつり仕様の瓶型缶コーラが売られていたので、買う(140円)。北海道でコーラを飲んだのは、5年前に余市駅で飲んで以来である。ゲフッ。
そのほか、ラーメン屋も美味そうなところがあったが、ラーメンならここで食べなくても、あっちこっちで食べられる。どうも注文を躊躇してしまう。
いくつかの大雪像で、プロジェクションマッピングが行われていた。8丁目の「北海道新幹線」は、新幹線が綺麗にカラーリングされ、ぐっとリアリティが増した。
それにしても、プロジェクションマッピングはあっちこっちでやっている。昔なら今の時間、よさこいとかのイベントをやっているところだ。もっとも今日7日は、ニトリ文化ホールでよさこいの大会が行われていたのだが。
話を戻して、プロジェクションマッピングが多い理由――。何故かと考えるに、仕掛けが派手な割には人件費がかからないので、スタッフ側から見れば都合がいいのではと思う。さっぽろ雪まつりも賑やかなようで、昔と比べれば明らかに予算が削減されているのだ。
11丁目のブースでは、初音ミクの歌が流れていた。こちらは初音ミクが現れるはずもない。その代わりというわけではないが、曲に合わせて、観客が見事な踊りを見せていた。やがてそちらに注目が集まって、写真を撮る人も現れた。こんなケースも珍しい。
初音ミク・クリアファイルが売られていた。赤い羽根共同募金とのコラボで、売り上げの一部が募金に充てられるらしい。1枚200円と安かったので、4種類買った。
12丁目まで行き、折り返す。「国際雪像」は、作品があらかた完成したようだ。それらがカラフルにライトアップされ、素晴らしい。再度書くが、名寄の雪像にまったくひけを取らない。
4丁目のあたりで、遠くにテレビ塔が見えた。ライトアップされ、ミニ東京タワーのようだ。
1丁目間際まで来ると、テレビ塔の時計は「9:09」を示していた。
氷像の北海道新幹線も、プロジェクションマッピングをやっていた。陸路で北海道に入りたいとは思わないが、話のネタに乗ってみたいとは思う。
これで雪まつり鑑賞は終わりとする。そろそろホテルに入りたい。今夜の宿は、「ホテルパークシティ札幌」だ。札幌駅から徒歩4分と至便で、素泊まり4,000円はリーズナブルだ。
コンビニで夜食用におにぎりを調達し、チェックインする。部屋は小綺麗にされており、ベッドが広い。当然とはいえ、自由に身動きできる空間があるのはありがたい。
テレビを観るなどして12時過ぎまでダラダラしたが、翌朝は早いので、就寝した。

8日(月)朝は5時50分に起きた。2日分の疲れがたまっていたので、熟睡できた。
すぐに着替えて、駅に向かう。06時15分の快速エアポート60号に、予定通り乗れた。
06時53分、新千歳空港着。帰りはAIR DO・08時00分発なので、これで無事に帰京できる。
以上、正味2日間の雪まつり旅行だったが、なかなか充実していた。さっぽろ雪まつり以下4つの祭りを見て、入場料の類はまったくなし。旭川の世界氷像大会で不満を述べたこともあったが、無料であることを考えれば文句など言えず、感謝、感謝の一言だ。
私はここ数年、気力、体力、それに精神力がメッキリ衰え、旅行するのも難儀だが、来年のこの時期、またここに来られればうれしいと思う。
(おわり)
コメント (2)
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