(21日のつづき)
10代の女のコが6人も集まって歌っていれば、足を止めないわけにはいかない。
彼女らは若さはじけて、見ていて楽しい。ステージ前にいる若者たちは、静かに見ている。
1曲歌い終えると自己紹介。彼女らは「A応P」といい、「おそ松さん」の主題歌を歌っているらしい。
このライブは11時半までで、同じ11時半から2丁目で、八戸えんぶりがあるから忙しい。私はフィナーレを待たずに、2丁目に向かった。
といっても、ここから2丁目までが長い。早足で歩くも、観光客が多くて進行がままならない。
6丁目で緑効青汁の無料試飲があったので、ありがたくいただく。このメーカーの青汁は青臭くなく、飲みやすい。
同じく6丁目に、「北方領土返還」ブースがあった。私はもちろん記帳する。折しも今日2月7日は、北方領土の日だ。そして元女流棋士・多田佳子さんの誕生日でもある。
2丁目に着いたのは11時42分だった。烏帽子をのっけた踊り手らの前で、子供が民謡を歌い踊っていた。私は「炎振り」という字を充てていたので、ちょっとイメージが違った。
八戸えんぶりが終わると、私は8丁目に折り返す。とにかく明るい安村を見るためだ。12時から始まっているが、どこまで見られるか。私は脇道に逸れて人のいない道を歩くが、大して時間を稼げない。八戸えんぶりを間に挟んだため、ずいぶん振り回されている。
途中、焼肉のたれで有名なエバラで、チゲの無料試食をやっていた。これは昨年いただき美味だったのだが、今回も物凄い行列で、並んでまで食べる時間がなかった。
8丁目は物凄い人だかりだった。人混みで全然ステージが見えない。これは初めての経験である。
…が、聞こえてくる声は安村ではない。脇から見ると、若手漫才師のライブだった。安村はお笑いライブの一人として出るらしかった。
もういい。私はこの人出にウンザリして、札幌市資料館に向かった。
資料館の2階には、例年通り、ゆきみどりさん出展があった。八嶋智人に似ているみどりさんはフォトグラファーで、独特の緑色を切り取った風景写真に定評がある。
1年ぶりに挨拶。みどりさんはまったく変わらないが、私は年々頭が薄くなり、ぶくぶく太っている。しかも今年は歯の調子もわるい。人生は不公平である。
しばらくおしゃべりし、記念に絵葉書を1枚買った。50円切手が貼ってあり、400円。ちょっと高いが、これも定跡のひとつである。来年の再会を約束して、ルームを出た。
次は「ほほえみ地蔵展」に入る。ここは乞望先生のお言葉が書かれたポストカードがある。
室内に乞望先生がいらしたが、私はそのまま作品を見る。私は人見知りなので、知己でないと挨拶しない。ここでも1枚、ポストカードを買った(150円)。
思った通りにならないよ やった通りにはなるけれど ふふふ
含蓄ある言葉だ。
別のルームには、「ディンプルアート展と体験会」があった。ディンプルアートとは。硝子に特殊な液体を塗って楽しむもので、私は3年前に宮崎県高千穂で体験したことがある。懐かしかったが、ここでは何も買わなかった。
また別のルームでは、「レコード鑑賞展」があった。室内に陳列されているレコードなら無料で掛けてくれるというやつだ。私は数年前、ちあきなおみの「喝采」をリクエストしたが、今年はそのレコードがなかった。今年はご縁がなかったようだ。
さらに「こどものための作品展」での絵本、「楽しいわら細工」のわら作品などを鑑賞する。藁は生産している農家が少ないそうで、作品づくりにも苦労しているそうだ。
毎年恒例のクラシックコンサートは11日らしく、今年の資料館めぐりはこれにて終了。
10丁目では14時からミス沖縄による沖縄観光PRがあるが、私は昼食を摂りに、大通公園を出た。
どこで食べてもいいのだが、すすきのへの中途に、シャレた寿司屋があった。回転していないので恐ろしいが、まだランチタイムだったので、入る。
にぎりを注文した。マグロ、北寄貝、イクラ、甘えび、イカなど7貫に巻物、お吸い物。イカが柔らかくて旨い。お吸い物も、いい出汁が効いている。
にぎりは食材の持ち味を極限に活かした、日本が世界に誇る食べ物だと思う。何しろシャリの上にネタを重ねただけなのに、抜群に美味い。シャリと酢の混ぜ具合、ネタの仕込みなど、見えないところの仕事がキメ細やかなのだろう。
昼食で1,404円の出費は想定外だったが、大いに満足した。
札幌市電のレールをまたぐ。初音ミク電車がくれば撮影したいが、そこまで待っていられない。
腹ごなしに某百貨店内にある「まんだらけ」に入った。これも毎年の定番で、欲しいマンガは見つかるのだが、値段との折り合いがつかず、買わないことが多い。今年もそうだった。
表へ出ると、盛大に雪が舞っていた。北海道の雪は想定内だ。傘をさすのはヤボなので、私はフードをかぶった。
大通公園に戻って、鑑賞の再開。先ほどはよく見なかったが、2丁目は道新・氷の広場で、「いよいよ開業!北海道新幹線」の大氷像だ。新幹線車両の後ろに、五稜郭や弘前城がデザインされている。1つの雪まつりで同じテーマの作品が複数あることは珍しく、北海道民の期待の高さが窺われる。
1丁目はスケートリンクが設置されていた(有料)。ここで15時からMay Jのライブがあるのだが、J COM提供のミニステージの前は、すでに人でいっぱいである。敷地内への入場規制がかかって、中に入れない。しかも「撮影禁止」ときたものだ。
メジャー芸能人によくあるパターンである。ちなみに昨日の浅井未歩は、撮り放題だった。いやむしろ、私たちが撮影する姿を見せる方が、彼女への応援になったと思う。
私はステージのはるか後方で様子を窺う。15時にはいま少し時間があり、この待ち時間が私には堪えられないのだが、我慢した。
15時になって、May J登場。綺麗だったと思うのだが、この位置からでは遠すぎる。
歌いだしたが、ちょっと気分を害していた私は、小樽に行くことにした。
(つづく)
10代の女のコが6人も集まって歌っていれば、足を止めないわけにはいかない。
彼女らは若さはじけて、見ていて楽しい。ステージ前にいる若者たちは、静かに見ている。
1曲歌い終えると自己紹介。彼女らは「A応P」といい、「おそ松さん」の主題歌を歌っているらしい。
このライブは11時半までで、同じ11時半から2丁目で、八戸えんぶりがあるから忙しい。私はフィナーレを待たずに、2丁目に向かった。
といっても、ここから2丁目までが長い。早足で歩くも、観光客が多くて進行がままならない。
6丁目で緑効青汁の無料試飲があったので、ありがたくいただく。このメーカーの青汁は青臭くなく、飲みやすい。
同じく6丁目に、「北方領土返還」ブースがあった。私はもちろん記帳する。折しも今日2月7日は、北方領土の日だ。そして元女流棋士・多田佳子さんの誕生日でもある。
2丁目に着いたのは11時42分だった。烏帽子をのっけた踊り手らの前で、子供が民謡を歌い踊っていた。私は「炎振り」という字を充てていたので、ちょっとイメージが違った。
八戸えんぶりが終わると、私は8丁目に折り返す。とにかく明るい安村を見るためだ。12時から始まっているが、どこまで見られるか。私は脇道に逸れて人のいない道を歩くが、大して時間を稼げない。八戸えんぶりを間に挟んだため、ずいぶん振り回されている。
途中、焼肉のたれで有名なエバラで、チゲの無料試食をやっていた。これは昨年いただき美味だったのだが、今回も物凄い行列で、並んでまで食べる時間がなかった。
8丁目は物凄い人だかりだった。人混みで全然ステージが見えない。これは初めての経験である。
…が、聞こえてくる声は安村ではない。脇から見ると、若手漫才師のライブだった。安村はお笑いライブの一人として出るらしかった。
もういい。私はこの人出にウンザリして、札幌市資料館に向かった。
資料館の2階には、例年通り、ゆきみどりさん出展があった。八嶋智人に似ているみどりさんはフォトグラファーで、独特の緑色を切り取った風景写真に定評がある。
1年ぶりに挨拶。みどりさんはまったく変わらないが、私は年々頭が薄くなり、ぶくぶく太っている。しかも今年は歯の調子もわるい。人生は不公平である。
しばらくおしゃべりし、記念に絵葉書を1枚買った。50円切手が貼ってあり、400円。ちょっと高いが、これも定跡のひとつである。来年の再会を約束して、ルームを出た。
次は「ほほえみ地蔵展」に入る。ここは乞望先生のお言葉が書かれたポストカードがある。
室内に乞望先生がいらしたが、私はそのまま作品を見る。私は人見知りなので、知己でないと挨拶しない。ここでも1枚、ポストカードを買った(150円)。
思った通りにならないよ やった通りにはなるけれど ふふふ
含蓄ある言葉だ。
別のルームには、「ディンプルアート展と体験会」があった。ディンプルアートとは。硝子に特殊な液体を塗って楽しむもので、私は3年前に宮崎県高千穂で体験したことがある。懐かしかったが、ここでは何も買わなかった。
また別のルームでは、「レコード鑑賞展」があった。室内に陳列されているレコードなら無料で掛けてくれるというやつだ。私は数年前、ちあきなおみの「喝采」をリクエストしたが、今年はそのレコードがなかった。今年はご縁がなかったようだ。
さらに「こどものための作品展」での絵本、「楽しいわら細工」のわら作品などを鑑賞する。藁は生産している農家が少ないそうで、作品づくりにも苦労しているそうだ。
毎年恒例のクラシックコンサートは11日らしく、今年の資料館めぐりはこれにて終了。
10丁目では14時からミス沖縄による沖縄観光PRがあるが、私は昼食を摂りに、大通公園を出た。
どこで食べてもいいのだが、すすきのへの中途に、シャレた寿司屋があった。回転していないので恐ろしいが、まだランチタイムだったので、入る。
にぎりを注文した。マグロ、北寄貝、イクラ、甘えび、イカなど7貫に巻物、お吸い物。イカが柔らかくて旨い。お吸い物も、いい出汁が効いている。
にぎりは食材の持ち味を極限に活かした、日本が世界に誇る食べ物だと思う。何しろシャリの上にネタを重ねただけなのに、抜群に美味い。シャリと酢の混ぜ具合、ネタの仕込みなど、見えないところの仕事がキメ細やかなのだろう。
昼食で1,404円の出費は想定外だったが、大いに満足した。
札幌市電のレールをまたぐ。初音ミク電車がくれば撮影したいが、そこまで待っていられない。
腹ごなしに某百貨店内にある「まんだらけ」に入った。これも毎年の定番で、欲しいマンガは見つかるのだが、値段との折り合いがつかず、買わないことが多い。今年もそうだった。
表へ出ると、盛大に雪が舞っていた。北海道の雪は想定内だ。傘をさすのはヤボなので、私はフードをかぶった。
大通公園に戻って、鑑賞の再開。先ほどはよく見なかったが、2丁目は道新・氷の広場で、「いよいよ開業!北海道新幹線」の大氷像だ。新幹線車両の後ろに、五稜郭や弘前城がデザインされている。1つの雪まつりで同じテーマの作品が複数あることは珍しく、北海道民の期待の高さが窺われる。
1丁目はスケートリンクが設置されていた(有料)。ここで15時からMay Jのライブがあるのだが、J COM提供のミニステージの前は、すでに人でいっぱいである。敷地内への入場規制がかかって、中に入れない。しかも「撮影禁止」ときたものだ。
メジャー芸能人によくあるパターンである。ちなみに昨日の浅井未歩は、撮り放題だった。いやむしろ、私たちが撮影する姿を見せる方が、彼女への応援になったと思う。
私はステージのはるか後方で様子を窺う。15時にはいま少し時間があり、この待ち時間が私には堪えられないのだが、我慢した。
15時になって、May J登場。綺麗だったと思うのだが、この位置からでは遠すぎる。
歌いだしたが、ちょっと気分を害していた私は、小樽に行くことにした。
(つづく)