感染症診療の原則

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古くて変わらないもの

2013-12-15 | 青木語録
最近、知人が大きな手術を受ける時、担当医師から抗菌薬は「術後」に投与・・といった計画書を渡されて愕然とした事がありました。主治医の機嫌を損ねたくなかった事と知人の年齢が若く術後感染症のリスクが小さいと計算した編集長は黙ってパス。

しかし一部の医師の後進性は驚愕すべきものがありますね。
繰り返し、繰り返し、術後感染症予防の抗菌薬は「術前」というGuidelineもDataも出ているのに・・


恐らく、本日、読んだ10年間のProspectiveな研究結果も彼らの目には届かないのだろう・・と思い嘆息する編集長です。

論文の結論(の一部):
1)術後感染症予防の抗菌薬は「術前」に
2)MRSAが多い施設でもセファゾリンとバンコマイシンの予防効果が同じ
Renato Finkelsteinら Infect Control Hosp Epidemiol 2014;35(1):69-74


「古くて変わらない」所見と一部の医師たちでした

(写真:進化し続ける指導医+研修医@木沢病院)
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