感染症診療の原則

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細菌検査を外注しない病院

2018-07-30 | 青木語録
6/12のFacebookの記事を後押ししてくれる論文を教えて頂いたのでブログに再掲します

細菌検査を外注しない病院
今日の早朝カンファレンスは臓器診断は最初のスライドで詰める事が出来たのですが、微生物名に関する詰めが甘く、旅の疲れを言い訳にしたいが感染症コンサルタントとして猛反省でした。さて症例は透析患者における血培陰性が続くIEでしたが、この血培陰性が曲者でした。何度提出しても陰性、10回弱くらい提出したものがすべて陰性、主治医は既往にある肺NTM感染症を考えてNTMによるIEさえ考える事態に・・
しかし田村幸大副院長の10年来の希望が叶い、今年2月に病院内に細菌室がOpenしたとたんに血培が陽性!!しかもCorynebacterium sp. それほど培養が難しい菌種ではない(と思う) 

やはり病院内に自前の細菌室ができた途端に血培陽性率が格段に向上するという現象は今回も証明されたのでした。

田村幸大副院長:Good job!!
青木 感染症コンサルタント:猛反省!!

Claudia Venturelliら
Impact of Pre-Analytical Time on the Recovery of Pathogens from Blood Cultures: Results from a Large Retrospective Survey
Published: January 3, 2017
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0169466
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