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日本の自衛隊はどうだろう?

2011-06-10 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
髄膜炎菌性髄膜炎は、宮崎の高校生でニュースになっていました。

そういえば、日本の自衛隊はどうしているんでしょうね?

「韓国軍:髄膜炎ワクチンを持たない韓国」というニュースがありました。
朝鮮日報 6月10日

「新兵訓練所や軍部隊で集団生活を送る将兵に脳髄膜炎がしばしば発生し、死亡例まであることは、これまで韓国軍の医療関係者の間では「公然の秘密」だった。脳髄膜炎患者の3分の1程度は20歳前後の若者で、特に軍隊や大学の寮といった集団居住地で集中的に発生する。このため米国は、軍人たちに「髄膜炎菌ワクチン」を無償で接種している。ところが韓国には、そもそも脳髄膜炎ワクチン自体がないのが実情だ」

2001-2002年の韓国陸軍での調査では、年に12人の髄膜炎菌感染者、つまり1カ月に1人の割合で軍人の患者が発生。
うち2人は、脳髄膜炎の本格的な症状が出てから24時間以内に死亡。
8人は、髄膜炎菌が血液に乗って全身に回り、敗血症に。
劇的に回復はしたものの、半数の患者には脳機能の異常や皮膚の壊死などの後遺症が残った。、、、とのことです。


1944年 公衆衛生のジャーナルに掲載された「Epidemiological Notes on Meningococcal Meningitis in the Army」
1965年 Epidemiologyのジャーナルに掲載された「EPIDEMIOLOGY OF MENINGOCOCCAL MENINGITIS AT FORT ORD」

昔から課題だったんですよね。

米国陸軍のワクチン関連情報 Immunization Universityという仕組みもあるみたいです~勉強してもらう工夫ですね。
MILVAX Military Vaccine Agency

日本の情報。
自衛隊がコレラワクチンを接種した実績について

「ハイチにおけるコレラ;陸上自衛隊の経験・コレラワクチンについて」
IASR 2011年4月
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