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日本の予防接種制度やワクチンの選択肢が、アジアの周辺国よりもビハインドであることは、すでにお気づきの保護者も多いです。
一番典型的なのはポリオワクチン。先進国で発症リスクのある生ワクチンを使っているのはもう日本だけ。途上国も不活化に切り替え中。
親御さんが「生ワクチン」をさけて「不活化ポリオワクチン」を接種可能な医療機関をいっしょうけんめい探しています。最近はそれに応えようと、不活化ポリオワクチンを取り寄せてくださる医療機関も増加中です。
しかし、医療者でも「自分で子どもが生まれるまでは知らんかったよ~」という人もいますし、子どもの接種状況も「青木編集長のように」母親まかせで実はよく知らないというお父さんは世の中にたくさんいます。
感染症が専門の若いパパママたちは、競ってグローバルスタンダードを目指しています。
(お金はかかりますが)
数日前、仕事でお世話になっている、医療系出版社のAさんとお会いしたきは、「たからぎ医院」に行ってきました!とおしえていただきました。(たからぎ先生のところで6種混合ワクチンを接種開始)
Twitterやネット経由の情報で、知っている人たちは本当にいろいろ知っています。
いろいろな情報が混在する中、3月には同時接種に関連していったん2つの重要なワクチンが接種できなくなるなど、保護者が不安になったり混乱したりもしました。
しかし、今日、日本小児科学会が接種スケジュールを発表。
「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」PDF 2011年4月28日
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_110427.html
日本の予防接種制度や歴史に詳しいひとたちは「おお画期的!」という感があるかもしれません。
よく知らない人には「あ、そう?」「なにかすごいの?」という印象かもしれません。
保護者のなかには混乱する人もいるとおもいます。複数の情報が出回ることになったからです。
Googleで「予防接種」と検索すると最初にヒットするのは国立感染症研究所のページです。
うえからだーっとみていくと麻疹麻疹麻疹・・・・。
接種スケジュール表
VPDを知って子どもを守ろう。会にもスケジュール表があります。
武田薬品のHP 予防接種スケジューラー
「あら?どれが正しいのかしら?」です。(正しいというよりは、目安であって、実際には個別対応で微調整していけるものなんですが)
「これがスタンダード」と思ってもらうためのコミュニケーションの工夫として、家庭医、プライマリケア、感染症、公衆衛生、思春期などの関連学会や団体にも同じように推奨してもらう方法があります。
医療現場に行く手前の啓発としては、新生児訪問をする助産師や保健師が理解して語れるかどうかが重要になります。
現時点では任意接種の話を「してはいけない」と上からいわれてしまう地域もあるそうです。
(定期と任意についての誤解は専門職でもまだ少なくありません)
日本版ACIPがどうなったのか。その後の情報は不足していますが。子どもや市民を守ろうと動いている専門の先生たちがいることに希望を感じますね。
(6月に出す予定の予防接種関連原稿の校正前の発表うれしい^^)
是非、お願いします。それにしても、今までなぜこのようなMoveが大御所から出なかったのかな・・?