感染症診療の原則

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米国の季節性インフルワクチン認可

2009-07-22 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
「ワクチン」はブツ(製造物)そのものの話(サイエンスの因子)と、ベースになる疫学の情報と、実際に市民が接種を受けるアクセスや認知・受容(ヒューマンの因子)の複合的な因子がからみあっての成果です。
それぞれに専門家がいます。日本は基礎研究は強いらしいですが、具体的なサービスとして充実させる戦略が弱いですね。

市民の感染症対策意識も影響します。「(変な形で)熱しやすく(必要なことまで)冷めやすい」といわれる日本の今シーズンはどうなるでしょうか。

米国FDAが次シーズンのインフルワクチンを昨日承認しました。
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm172772.htm

これから6つの製薬会社が製造を開始します。
5つの不活化注射ワクチンと、1つの経鼻(スプレー式)弱毒生ワクチンです。

今年のBの株は前シーズンとは異なり、Aの株は前シーズンと同じになりまいた。
A/Brisbane/59/2007 (H1N1)-like virus
A/Brisbane/10/2007 (H3N2)-like virus
B/Brisbane/60/2008-like virus

製品と会社;
CSL Limited:Afluria
GlaxoSmithKline (GSK) Biologicals: Fluarix
ID Biomedical Corp. (a dvision of GSK): FluLaval
Novartis Vaccines: Fluvirin
Sanofi Pasteur: Fluzone.
生ワクチンはMedImmune Vaccines:FluMist

http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/swineflu/news/jul2109fda_mws.html

どうやって接種してどうやってモニターしているのかは国によって違います。
ヨーロッパの状況についてEurosuvrillanceの情報が翻訳されて感染研のWebsiteで紹介されていました。
http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/347/fr3471.html
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