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米国;Ad14で10名死亡

2007-11-18 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
MMWR最新号のトップ記事は、
「Acute Respiratory Disease Associated with Adenovirus Serotype 14 --- Four States, 2006--2007」。NY、オレゴン、テキサス、ワシントンの4州からの報告。

アデノウイルスの14型(Ad14)はまれであるが、時にすべての年齢群で死亡にいたる呼吸器感染を起こす型が流行をはじめている。
2006年5月にニューヨークで生後12日の新生児がAd14の呼吸器感染で死亡。

2007年3月から6月までの3ヶ月間で、オレゴン、テキサス、ワシントンの患者群において合計140症例がのAd14確認された。

このうち、38%(53)が入院、17%(24)はICU入院、5%(9)が死亡していた。

4つの州ではAd4が分離され遺伝子解析データ解析が行われた。
しかし、このAd14は1955年のreference strainとは異なっており、米国内で新しいアデノウイルス14型が拡大していることを示している。

NY症例の株と他の疫学的な関連性は確認されていない。
本レポートは州と地域の保健当局、米国陸軍・空軍およびCDCによる調査報告であり、各州担当部局へAd14の集団発生の可能性について警告をするものである。
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5645a1.htm

呼吸器症状の患者さんがたくさんくる季節ですので日本でも話題になっているかなと調べたら読売新聞に一部紹介記事が載っていました。
ということは、患者さんのほうでも「これじゃないですか?」と聞いてくる人がいるかもしれません。(最近のテレビやネットの影響は大きいですね)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071117-00000315-yom-soci

(写真;新潟の十日町で食べたおそば 小嶋屋
http://www.hegisoba.co.jp/ )
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