感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

子宮頸がんワクチン公費助成のための署名

2010-01-14 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
2つあるHPVワクチンのうち、日本ではグラクソスミスクライン社のサーバリックスが先に認可されました(2価)。万有の4価のガーダシルはまだです。

12月22日に発売された後の状況はもう少しあとにならないとわからないとおもいますが、3回筋注が必要で合計約5万円かかるといわれているこのワクチンについて公費助成を働きかける署名活動がはじまりましたので紹介します。下記リンクから署名ができます。

どれだけ持続するのかわからないじゃん(まだわからないことだらけ)、とか、高すぎるの一斉に公費助成の接種はどうよ?とか海外でも専門家らが全面賛成しているわけではないことは事実としてありますが、日本で女性の健康(しかも少子化という切り口にもマッチ)を大切に考えていくひとつの策であることは確かです。

関心ある方はリンク先をご確認ください。

ほかにも、早く緊急避妊の専用薬を認可してよー、とかいろいろありますが。

日本版ACIPなどが動くならこのHPVワクチンのレギュラー化なども入ってくるかと期待しています。
-----------------------------

子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を

子宮頸がんは性交渉時のヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の一つであり、日本でも毎年約1万5千人の方が発症し、約3千500人の方がお亡くなりになっています。近年、子宮頸がん予防HPVワクチンが開発され、ワクチン接種によりウイルス感染を予防し、将来的な子宮頸がんの発症数を減らすことが期待されるようになりました。このHPVワクチンが本邦でもようやく承認されたところですが、現時点では任意接種であり、3回の接種に合計で約5万円前後の費用が必要となります。より多くの女性での接種が可能となるように、諸外国では国のワクチン政策に組み入れることが推奨されており、ほとんどの先進国では接種費用に対し公費助成がなされています。我が国においてもより多くの日本女性の健康を守るために、子宮頸がん予防HPVワクチンの公費助成による負担軽減を求めます。

平成21年1月13日
国立がんセンター中央病院院長 
内閣府規制改革会議専門委員
土屋了介
http://hpv.umin.jp/
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« melioidosis | トップ | 医科研チームの論文関連情報 »
最新の画像もっと見る

毎日いんふぇくしょん(編集部)」カテゴリの最新記事