感染症診療の原則

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※数値修正 「風疹流行は日本国内だけでなく世界的な問題」 CDC

2013-06-14 | 青木語録
Nationwide Rubella Epidemic ― Japan, 2013

まあ、毎日、編集部が血反吐を吐きながら戦っている風疹ですが
ついに米国連邦組織からしっかり名指しで指摘されています。

情報は感染研のひとたちがまとめたのだそうです・・・

Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)
June 14, 2013 / 62(23);457-462

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6223a1.htm?s_cid=mm6223a1_w


Editorial Noteで曰く:
この流行の影響は「日本だけでなく、国際的な問題・・」

風疹の流行をBlock出来ている米国地域で風疹が再度広がるのは輸入感染症・・と。

日本から世界に広がる風疹の問題は、既に風疹を退治した国家は常に高いレベルでのワクチン摂取率を維持し、同時にサーベイランスにより輸入症例(日本からの輸出症例)を監視する必要がある事を改めて教えている。


編集長:
#1:「風疹は麻疹に比べて軽い。罹患してもたいした事ない・・」なんてトンマなコメントをする医療従事者がいると噂に聞いていますが、とんでもない。
風疹ワクチンの最大の目標は先天性風疹症候群の防止なのだ。そして国内で11例報告されている。

#2:そして先天性風疹症候群の症例の数十倍の人工流産、自然流産による生命の損失が過去に記録されている。

だれだ、この国は子供を大事にし、婦人に優しい・・なんて言うやつらは・・

編集部が戦っているのはウイルスでなくて、日本の組織なのだな・・

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