感染症診療の原則

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積極的に「見つけない」 その2

2009-06-02 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
現場のドクターにとても役立つレポートが日経メディカル(6月1日)に掲載されています。ご一読をお勧めします。

「兵庫・大阪の新型インフルエンザ騒動から何を学ぶか―PCR検査をめぐる迷走―」長尾和宏(長尾クリニック院長)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/opinion/mric/200906/510922.html

時系列で情報をまとめ、誰がどのように判断し、情報がどのように伝わったのかを整理する必要をあらためておもいました。

レポートの中でも「時間」の問題が指摘されています。

「大震災の時も同じだった。当時、被災地の中心であった市立芦屋病院の勤務医であった筆者は現場独自の判断でトリアージ・搬送を進め、ほぼ終わった時になってようやく行政から自衛隊ヘリコプターでの搬送許可が出た。しかしその時にはその必要がある患者さんはもういなかった。非常時とはこんなものだろう。現場の判断や医師会や友人など縦横のメーリングリストの情報網の方がよほど役に立つ。」

今回、判断放棄・思考停止をして責任回避的な対応をする人も多数見かけました。
自分が安全な立ち位置に入ったら、以前からやっていた・いっていたかのように解説をしまくる人もみかけました。

危機的下では情報は物事や人間関係の本質がみえますね。
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