感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

敵も然る者

2009-05-28 | 青木語録
先日、ちょっとご相談・・という事でご紹介頂いた症例。基礎疾患の無い60代男性が突発性の発熱と左側の腰痛で来院します。それはFusobacterium necrophorumという菌の菌血症でした。これだけですと、「なんだLemierre's diseasesか・・」という事になるのでしょうが、残念ながら咽頭炎も頚部症状も無いようでした。 心内膜炎などの初発症状が腰痛だったりしますが、これも菌血症 . . . 本文を読む

横浜市大での講義終了

2009-05-28 | Aoki Office
昨日青木編集長は横浜市立大学(浦舟のほう)で開かれた地域公開の勉強会での講義にでかけてきました。お忙しい中ご参加いただいた皆さんありがとうございました。 この日は副院長先生がお出迎え下さったのですが、そこで出てきたものはなんと!!! 先日ブログで紹介したナイショのチーズケーキだったそうですヾ(〃^∇^)ノ しかし、出されたのは自分だけ。 「副院長先生、お食べにならないんですか?」とたずねた . . . 本文を読む

全国医学部長病院長会議と全国自治体病院協議会、さらに2つ

2009-05-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
専門家の発言が続きます。 地域や市民を、医療現場を、スタッフを守らないといけません。 全国医学部長病院長会議』が5月25日に厚生労働省に対して問題指摘と提言をおこなったそうです。 「厚生労働省の新型インフルエンザ対策への提言-今後の国家危機管理を踏まえて-」 【上記文書で指摘された「現行対策の不備」】 1 情報提供において ア)国民への、テレビCMや新聞広報を活用した感染予防対策の啓発の遅れ . . . 本文を読む

便上商売に気をつけよう(米国FDA)

2009-05-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
「パンツからボールペンまで抗菌グッズのパラノイア(偏執狂)が国は今度はマスクブームに!」と英語メディアが報道しています。 まさに日本人がねらいうちされそうな「新型インフルグッズ」ですが、米国FDAは消費者への注意をうながすためのアラートを出しています。 Fraudulent 2009 H1N1 Influenza Products List http://www.accessdata.fda. . . . 本文を読む

ミスを受容する空気

2009-05-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
危機管理下に限られた情報だけで判断をしなくてはならないリーダーたちを擁護するシステムも重要です。彼らを萎縮させないためです。 (情報や提言があったのに無視した軽視したリーダーは論外) すべての専門分野に通じる人はいませんから、周囲にいるブレーンがアドバイザリーボードのための予算の確保や地域の人的資源を把握しておくことも重要です。 大阪の橋本知事は自分のミスを認めるコメントをしているそうです。 . . . 本文を読む

長時間濃密でなければ

2009-05-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
臨床関係者には重要な情報が報道されていました。 一般家庭での対策は何か?について通常のインフルレベルでよいことが、さらに裏づけされたといえますね。根拠に基づいた専門家のコメントは、一般の方の安心にもつながります。 報道は、国立感染症研究所の協力で行われていた大阪の新型インフルエンザについての疫学調査の結果から、症例に多かった「生徒」との濃厚接触者と推定される母親等への感染(2次感染)は少ない、 . . . 本文を読む

県と市の距離

2009-05-28 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
「厚生労働省と国立感染症研究所」よりも身近な話題として「県と市」があります。 感染症については、それぞれに対応部署があります。政令指定都市など自治の権限の大きな市を考えて見ましょう。 たとえば、神奈川県と横浜市、宮城県と仙台市、福岡県と福岡市、兵庫県と神戸市です。 それぞれが独自の方針を出し、上乗せ的に厚い対策、迅速な対応が可能な場合もあります。 お互いが生産的に有機的な連携をすれば学ぶことも . . . 本文を読む

新型インフル対策関連の緊急セミナー(詳細は主催者HPで)

2009-05-28 | 公開講義情報
中山書店の編集部より『Q&A 新型インフルエンザ対策マニュアル』の出版記念・緊急セミナーの案内が届きました。 ※本ブログでは通常、青木医師と直接関係のない(内容に責任を負えない)セミナー、参加料が比較的高額な有料セミナー、販売促進目的の情報紹介や、営業活動目的のホームページ・ブログへのリンクはしていません。 今回のセミナーについてはいくつかの職能団体が後援をつけていること、このような直近のセミナ . . . 本文を読む