明日までというので、
あわてて見た展覧会をふたつ。
ひとつめ、
松屋銀座「上田宗箇 武将茶人の世界展」。
「へうげもの」で織部にしぶしぶ従ってる感じの人。
利休の「わび」と織部の「へうげ」を融合!
それで「ウツクシキ」って。
書簡が多くて、
しかもコピーっぽいので、
ちょっと残念だなあ、
でも茶の展覧会は込んでる。
織部の書簡は、仲良さそうでよい。
あと、最後のほうに、
宗箇作の赤楽茶碗、銘「さても」。
これがすごくいい!
スパッとした切り口に、
赤銅色、あるいは茶褐色の艶がなんとも。
これは「ウツクシキ」だと思った。
会場を出ると、
宗箇が身を寄せた広島にちなんでか、
広島県物産展をやってた。
どうしても抗しがたく、
牡蠣弁当を買うて、
銀座の裏通りでこっそり食べた。
ついで奥野ビル(1932年竣工)を見学。
隣地がすっきりした
明治屋(1933年竣工、曾禰中条建築事務所設計)を見上げて
日本橋まで歩く。
高島屋「隠元禅師と黄檗文化の魅力」。
萬福寺開創350周年記念として、
九州国立博物館で開催された展覧会を、
たぶん、ちょっと簡略化したバージョン、
だと思う。
でも、お寺のなかの主要なモノが、
ごっそり持ち出されているのでは?
という展示だった。
さすがにご本尊はいらっしゃらなかったが、
交流のあった若冲も3点出てた。
じつは、門前で普茶料理をいただいたことはあるが、
萬福寺には詣ったことがない。
木魚の原型であるという、
大きな魚もはじめて本物をみた。
江戸時代に入ってから将来された新しい「禅」。
中国的な建築や文化が色濃く残ってる。
こんど帰ったら行こう。
いずれも終わってます。
以上、報告まで。