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自動車趣味…その果てしなき天国と地獄についてのブログです。オーストラリアでのロータスエクシージによる海外レースなど。

XLRと富士山 法事で実家へ

2007年02月06日 14時41分52秒 | Weblog
父の3周忌、祖父の1周忌のため西春改め北名古屋市の実家へ。
母から中日新聞の切り抜きを見せられた。小学校教諭が花泥棒で捕まったとの記事。その先生というのが、11月のブログで書いたこのときの先生「N」だった。↓

”世の中にいじめられた経験がない奴なんてほとんどいない。オレも小学校の時に先生ぐるみでやられた。算数の授業の始まるや否やみんな算数の教科書を急いでしまい理科の教科書を出し始めた。理科の授業に算数の教科書を出していたオレは先生に怒られ、廊下に立たされた。授業の科目が変わったのをオレ以外はみんな知っていて、しかも先生もそれに加担していたのだ。たまたま教頭が廊下に立っているオレを見て担任に中へ入れるように言ってくれたが、オレは決して廊下を動かなかった。悔しくてその場を動けなかったから。そんなことの繰り返しで悔しくてよく泣いた。すると父兄宛の学級新聞で男のくせによく泣くと担任に書かれた。誰にも相談した事なんてない、親にすら黙っていた。世間というものが全く分かっておらず正義感が強くて一匹狼、学級会で「先生は○○くんをヒイキしています」とか平気で言っちゃう子だったから今思えば無理もないが。”


母は「いい先生だったのにねえ」と。
なぜかざまぁみろという言葉は浮かばなかった。修学旅行の積立金1000万着服!とか暴力行為で生徒大怪我!とかならともかく、花が欲しくてたびたび窃盗に入ったと言うんだから情けないというより哀れで、複雑な心境。オレが小学校の時まだ新米若手教師、女生徒や父兄には人気者だった彼ももう少しで円満退職という歳だ。55歳でまだ平教諭。彼には卒業式の日に「おまえは期待はずれだったな」といわれたが、その言葉をそのまま彼に返してやりたい。

花と言えば、実家へ帰ると必ず遊びに行く岐阜のM自動車。もうかれこれつきあいは20年以上。そこに私より3つ上の坂井君(年上なのになぜか昔から君付け)と言う友達が働いていた。いや正確には友達と言うよりあこがれの人。オレがまだ学生でシェル(ガソリンスタンド)のバイトをしているときいつも新車のS130ターボかFZR750で乗りつけてきて、ガソリンを入れ洗車をして雑誌を読んで帰る。バリ伝の巨摩郡そっくりで長身でスリムでかっこよく運転もうまかった。雑誌を読んでいるときもずっとエンジンはかけっぱなし。時々ジュースをおごってくれたっけ。オレにとってはアイドルだった。シャコタンブギでならジュンちゃん兼アキラ。

オレが会社を辞め自営になりそれなりに収入も増え始めてからお互いの話もだんだんと通じなくなり、彼とオレの間には自然とミゾが出来はじめた。20年の間にオレの話し相手は坂井君から自然に社長のTさんになった。その彼も結婚し子供ができ、車も1BOXになりよきパパへ、しかしやがて離婚。仕事を辞めて花の栽培業を行っている実家へ戻ったのが昨年。しかし20年以上続けた雇われの整備工から自営業になるのは容易な事じゃない。収入もなくなりまたM自動車へ戻ってきたいらしいと社長から聞いた。

年月の流れは時に残酷だ。
ビリージョエルの歌に「イタリアンレストランで」という曲がある。その中でThe King and the Queen went back to the green.というくだりがある。学生時代全校の憧れの「King and Queen」と呼ばれたカップルが結婚するが生活に追われやがて破局してしまう。浜田省吾にも似たような「想い出のファイヤーストーム」という曲があった(たぶんビリージョエルの曲を参考にしたと思われる)。ちょっと感傷的になりながら実家をあとにした。

そういえばその帰り道、久しぶりに捕まった。罪状は「車間距離不保持」
詳しくはまた明日。