Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

宮古ニュートンスクール

2009-07-13 | 山口川調査
 今年で4年目を迎えた宮古ニュートンスクール。第2回目「山口川でカニや魚を捕まえよう」が開催された。これは,地元の小学生による魚類生態調査である。
 
 今年は,地元の小学5,6年生30名が参加し,外部から東京大学大学院の院生,東京海洋大学の学生も加わった。
地元小学校の生徒といえど,滅多に遊ぶことができない山口川で初めての魚類調査。30人中,山口川に入ったことがあるのは2人だけであった。
 
 はじめてはいる女子生徒は不安げな顔をしていた。「本当に魚なんかいるの?」という様子が見受けられた。ところが,生きたモクズガニを発見すると,「あっ,何かはいっている」と眼の輝きがみるみる変化していく。

 寄生木公園近くの第1グループは,上流へ向かって調査するがなかなかつかめることができない。数日前の増水で,魚が下流の方へ流されたようである。半分あきらめかけた時,「さあ,みんな並んでタモ網を構えて。」と,ボランティアの元校長先生が声をかける。6人の生徒が下流側でタモ網で川を塞ぐ。上流側の石をごろごろと動かす。すると,一瞬で川が砂で茶色に濁った。子どもたちは半信半疑。「さあ,一気に網を挙げてみよう。」
 
 すると「わあ,はいったー。」「何かの魚が入っているー。」と,カンキョウカジカとカジカを一緒に捕まえることに成功。生徒たちは,今年も新たな発見をしたのだった。

 宮古ニュートンスクールは,2年間の文科省の補助事業の後,宮古市が単独で事業を継続。当日は,教育長,学校長,元校長,学校教育課長など多くの教育関係者がボランティアとして運営にあたる。地元の保護者からも高く評価を受けており,毎年山口川調査の前には地元の山口川を守る市民ネットワークの会会員や宮古市民の皆さんにより,延長3kmの草刈りをやっていただいている。
 大人たちが一丸となって子どもたちを育成しようとするå取り組みに敬意を表したい。

今年,発見したカニや魚類一覧
モクズガニ,モクズガニの稚ガニ,カンキョウカジカ,ウツセミカジカ,ドジョウ,ヤマメ,アブラハヤ
※写真は,寄生木公園付近で採集されたカンキョウカジカ(上)とカジカ(下)

閉伊川水系山口川調査

2008-06-09 | 山口川調査
本日,8月開催予定の宮古ニュートンスクールのための現地視察。昨年一昨年と小学生たちが新発見をしている。一昨年はモクズガニの稚ガニを多数捕獲。昨年はサワガニ,淡水型のカジカを次々と発見し成果をあげた。今年も同様に実施したいと考えているが,導入としてのソートスワップ(thought swap)や調査終了後のワークショプを導入し,山口川新聞(仮称)を作成。山口川を中心にすえた町づくりの提言をしたいと考えている。 

モクズ君,山口川に出没

2006-08-28 | 山口川調査
 地元の河川「山口川」を何とか市民の憩いの場所にしよう!という目的とモクズガニの生態調査をかねて,地元小学生による大規模な野外調査が行われた。主催は,地元教育委員会。そして,地元の閉伊川をきれいにする市民ネットワークの会会員の皆様,地元小学校の校長先生,そして本学の教員,学生が一体となって実施された。今回の調査は,これまで,実施してきた調査で明らかになっていたモクズガニ,イワナの他に,ドジョウ,アブラハヤも確認された。これだけの生物がいるだけでもかなりの成果である。しかも,今回は初めてモクズガニの稚ガニも10尾ほど採集された。エスチュアリーで生まれた幼生がここまで遡上してきているのである。通し回遊の生き物がこうして山口川を遡上して生活を行っている。こうして遡上した稚ガニはどのようにして大人になっていくのだろう?
 参加した大半の小学生からは山口川はきれい,モクズガニはかわいい,もう一度か川に入って調査したいと応えてくれた。このような機会を与えてくださった関係核の皆様に感謝申し上げたい。

第5回環境甲子園

2005-10-14 | 山口川調査
このほど、本校のバイオバックンの取り組みが第5回環境甲子園にて最高賞である、優秀賞に輝いた。この取り組みは、今年で3年目。河川をよみがえらせようとする取り組みである。もちろん、手っ取り早いのは政策として行われている下水道整備。しかしながら、これには多額の予算と大量の化石、原子力エネルギーを必要としている。何とか、自然の力で再生できないかというのがこの研究の原点である。詳しい研究については環境会議所東北のHPに紹介される予定である。
http://mytown.asahi.com/iwate/news01.asp?kiji=8701にも一週間掲載される。

2005/02/26

2005-02-26 | 山口川調査
今日の山口川のようすです。
携帯からも投稿できることを知りAH-K3001V(京ポンといわれるウィルコムのPHS)にて撮影した画像を送信してみました。リアルタイムに記事が更新できます(しかも使い放題なので送信料はかかりません!)。春から忙しくなる調査活動に活用していきたいと思います。