Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

2014海洋教育の国際会議を東京,岩手県宮古市で開催します

2012-07-05 | 水圏環境教育

College of ExpolarationのPeter Tuddenhamが中心となり,国際海洋教育者の集いが開催されました。オーシャンリテラシーを作成した中心的人物の一人であり,研究者と教育者を結びつける重要な役割を果たしています。

この会議には,アメリカサモア,アメリカハワイ州,カルフォルニア州,ニュージーランド,オーストラリア,カナダ,チリ,日本が参加した。

この会議で話し合われたことは,国際的な海洋教育者のネットワークがどのように社会に貢献するべきかである。

海洋教育者として大切なことは教育を通して海の価値を高めること。海の価値を高めることはすなわち持続的な海洋の利用につながっていく。

教育はeducate:可能性を引き出すことが目的であり,海を題材として子供たちの可能性を開花していくことで,海の価値を高めることにつながる。

国際的な連携を深め,啓発し合うことは災害時の犠牲を最小限にとどめることが可能でり,災害発生後にもお互いにサポート体制を築くことができる。災害を環太平洋というスケールで捉えることで,局所的な災害は,実は共通性があったりする。

実際に,チリ,サモア,ニュージーランド,日本と大きな津波がそれぞれの国で発生しており,どこの国で発生するかが海洋教育者の懸案ごとであった。日本で津波が発生する直前,インドネシアのバリ島でも大きな地震が発生して,インドネシアの海洋教育者たちは大地震の発生を予期したという。

探究的な海洋教育の重要性を社会教育の場にもっと広く進めていくことがこれからの国際社会でも大きなテーマになっている。10月には水族館国際会議がケープタウンで開催され水族館における「教育の重要性」をテーマに開催される。この会議には日本から6名,中国から30名世界で合計400名が出席予定とのこと。

また,10月にはベルギーでヨーロッパで初めてオーシャンリテラシー会議が開催される。

11月にはチリで環太平洋海洋教育者ネットワーク(IPMEN)会議が開催されることが報告された。

さらに,2014年には,日本でIPMEN会議が開催されることとなった。
日本では,国際的な海洋教育の災害ネットワークの構築,魚食文化と海洋教育,持続可能な漁業と海洋教育等が議論される。場所は,東京海洋大学と今回の被災地である岩手県宮古市が会場として候補に挙がった。参加者からは,日本での開催を楽しみにしている。ぜひ,被災地において震災後日本がどのように立ち直っているのか,また子供たちの様子をぜひ見たいと語っていた。

事務局は,東京海洋大学,岩手大学,閉伊川大学校,日本水圏環境教育研究会他が担当し,民間企業,関連団体,関係自治体に協力をお願いする予定である。

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