物と事については、以前から気になっているテーマだ。
ものを知っているが、事になっていない場合がある。それを伝えず、しまっている状態だ。これはこれで大事な事だが、ものを知らない人たちには、事にしないと伝わらない。知らないうちに事の世界に、ものの世界が圧倒されて、本当に私たち大事にているものの価値が当事者でさえ、よくわからなくなってしまう。惑わされてしまう。過疎高齢化が進み、本物がない事の世界の大都会に吸い込まれてしまう。
事は、知っているが、ものをよく知らないという場合もある。人の脳は、言葉によって思考するため、事と事が結びつくと、創造性が発揮され、フロー状態になる。次々と、理論や発明品が生まれ、物にあふれ心が生活が豊かになる。幸福感を味わう。しかし、そこで味わえる豊かさは、事によって生まれた物であり、本当のものではない、すなわち偽物だ。
アメリカの友人に、発明した物は、役に立たない物ばかり、と言っていた。ニセモノだ。本物と偽物と違いは何か、それは、10000年経っても存続し続け、人類や世界が幸せな状態を保つことのできるものだ。