Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

ニュージーランドには何故原子力発電所がないのか?

2011-05-17 | 地震情報
今回の、震災復興教育支援のために同行したニュージーランドカメラマンと原子力発電について話をする機会があった。「何故、日本は世界で一番地震が多い国なのに、危険である原子力発電があるのか不思議でならない」と聞かれた。「ニュージーランドに原子力発電はない理由の一つは、地震が多い国だから。」

3月11日以前であれば、誰もが日本の世界に誇る科学技術のおかげであると,胸をはっている人々のことと紹介したかもしれない。しかし、そんなことはまやかしであったことに,多くの人々が気づいた。世界中の人々の心配をよそに政策を打ち出し、国民はそのことを知らず,ただ政府を疑いを持たず信用してきた.

そして,日本は地熱があるではないかと、当然の考えを説明されたあとに、「日本政府は常に何か裏がある。核開発の為に行ってきた(原子力開発)のではないか」と疑念を持っていた。

確かに、N元首相のインタビュー記事によると、1950年代は原子力開発とともに、科学技術の発展に大きなねらいがあったようである。原子力開発と科学技術の発展に関わりがあるというのは、当時この分野での日本人科学者によるノーベル賞受賞など脚光を浴びた分野であることと関連があるであろう。

今まで莫大な国家予算が注ぎ込まれ、これから起こるであろう、環境汚染の代償は計り知れない。国民が負担することになるのである。最終的に責任を負うのは、政府でもなく、東電でもなく、国民なのである。

東京都港区港区放射線量2010/5/13

2011-05-15 | 地震情報
東京都港区港南の放射線量2011年5月13日午後5時0.1mSv(2011/03/28からの積算)。約2ヶ月で0.1ということは、このままで推移したとして年間0.6mSvと推測できる。一般人の年間放射線量1mSvの限度内である。しかし、3月28日までの数値は公表されていないので、神奈川県のデータ等から推定することも必要であろう。

平成三陸大津波2011年5月9日ハワイの海岸は5,6年後に瓦礫漂着

2011-05-09 | 地震情報
太平洋ゴミベルト地帯については以前このブログでも紹介した。太平洋の河川や海洋投棄によるゴミが何十年にもわたって太平洋上のある一部分で渦を巻いて留まるという現象である。

今回の津波の瓦礫は,5年度にはアメリカ西海岸に到達しその後,太平洋ゴミベルト地帯に移動,最終的にハワイの海岸に打ち上がるという予測が立てられている。

http://iprc.soest.hawaii.edu/users/nikolai/2011/Pacific_Islands/Marine_Debris_Maximenko.pdf

東京海洋大学東日本大震災災害復旧プロジェクト研究がスタート

2011-05-06 | 地震情報
東京海洋大学では,5月2日日本大震災災害復旧プロジェクト研究をスタートさせた。対策チームは地震,津波,食品,流通,海洋環境,水産業等の分野に分かれプロジェクト研究に取り組むことになった。研究機関は向こう2年または3年とし,現状調査,復興を妨げる

早速,私の所属する水産業復旧について〇〇町議会議員に聞き取りを行う。

◯◯町の漁業は,復旧以前の問題があり,その問題を正す必要がある。
その問題とは漁協や漁業者の体質である。
大学に取り組んで欲しいことは,学生にも入ってもらうなどして,漁業関係者を集めアンケート調査やインタビュー調査を実施してこれからの漁業の在り方についてどのように考えているのか意見を集約してほしい。
また,漁協主導では経営が成り立たない状況であり,また行政による指導という形では改善の余地はない。
教育システムとして国や大学が入り込むシステムを作り,内発的発展ができるよう漁業者や漁協役員の意識の変革から行う必要があるのではないかという意見をいただいた。

思い切った提言を期待したいとのことであった。