Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

クジラは食べるべきか

2009-08-07 | 話題
 千葉県南房総市和田町は,日本で捕鯨が認められている4地域,太地(和歌山県)、網走(北海道)、鮎川(宮城県)、和田(千葉県)のうちの一つだ。館山市坂田ステーションから車で30分,海洋政策文化学科フレッシュマンセミナー一行は,クジラのの前でバスを降りた。残念ながら,この日は,このところの悪天候で,出漁することができずクジラにはお目にかかれなかった(フレッシュマンセミナーの最終日にツチクジラを見る事ができた)。
 
 漁師が紀州を離れて房州に移住したころ,江戸幕府が成立,都市が出現が出現し大量に魚介類が必要となった。房州の漁業は,江戸前の魚食文化に貢献した。勝浦で捕鯨がはじまったのもこの時代である。
 
 世界で最初のクジラ漁は,バスク地方でありセミクジラを捕っていた。時速3kmであり,簡単にしとめることができる。油を取るにために捕獲された。1860年に石油が発見された以降は,その重要性が下がっていく。
 
 和田町には捕鯨の文化が根付いている。クジラを食べることは畜産作物以上のものがある。そうしたことを見直そう。食べることが,生活の主役であるべきである。食の安全は細菌がいないことはもちろん大切であるが,それは同等ではない。身近な家で魚を干す風景を復活したいものだ。学生たちに伝えたいことは,地域の食物をいかに大切にするか,ということを重要視して欲しい。精神衛生上いいことである。

 クジラを食べることはその一環である。食べることは,いいことなのである。天然のものを捕ること,そして継続していくことが,原始的であるが高度なことである。捕鯨も全く同じだ。津津浦々それぞれの食文化を大事にして残していくことである。(外房捕鯨社長庄司氏の講演より)

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