なぜ同じ土器に
上段の土器は縄文前期の尖り底です。ハマグリを採取した温暖な時期の土器。
中段 下段は、北黄金貝塚の縄文中期の土器で、少し寒冷化してカキ、ウニの堆積した大きな貝塚をつくっています。
期間は約800年間も続き円筒形土器が使われていたのです。
この間ほとんど変化の少ない同じ器形と模様の土器に誇示しています。
何の目的で土器が作られたのかです。今までは「煮炊き」をするために作られたものと定着していたのです。
この考えから脱皮しなくてはなりません。
自然との共存共生ということで自然界に感謝し、いただいた命に償いをしなくてはならない。
その際に自分たちの生活環境を土器に形作り環境を模様に模して「理想郷」として作成し感謝して送る儀式をした。
そのための対象物としたのが縄文土器と考える。
同じ地形や環境で生活しているので土器の器形や模様もそのままということになる。
同じ土器を使っているという理由がここにある。
今まで縄文ヒトの生き方考え方に焦点を合わせて土器を観察していただろうかだ。
専門家は単なる 土器の形や模様の 系列を 並べただけと感じる 。
また、 北黄金貝塚公園の「 底のない土器」の意味が理解できなくては縄文文化は語れない。
縄文楽 浄山
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます