縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「早期土器03」(東北地方)

2019年08月17日 | 土器

縄文時代 早期の土器で「貝殻文沈線文系土器」とある。 東北縄文早期と説明がある。具体的な出土地は書かれていない。

この土器の模様に疑問をもった。「貝殻文沈線文系土器」は北黄金貝塚にも陳列しているのでよく見る。

貝殻文のように貝の背などでこするのでなく下地の繊維が浮きだって見えるように思える。

結論から言うと「繊維土器」といえる。

産地が「東北」だけの記載で詳しく調べたが見つけられなかった。「土器体型は地形」としているが不明になる。

しかし、土器の体型から、きっと、谷間で生活する人と想像する。

この土器だが、繊維を使用して土器状の形をつくり、粘土をしみ込ませるか塗るか貼るかして作成していると想像する。

上の画像は竹カゴのように少し幅のある平らなモノをグルグル巻きにした作りが見える。それを、細い糸でかがるようにしている様子もうかがえる。 

網目が分かるように見える。

正直に「繊維土器」ということは、疑っていたが、土器を見ているうちに当たり前に思えるようになってきた。

何人かの方が「繊維土器」に関しての文を書かれていてる。

今までの草創期から早期までの土器は「繊維土器」といえる。

土器の制作過程がよくわかる気がする。

付加 後日、産地が分かった。新潟県阿賀町「室谷洞窟」であった。

縄文楽 浄山

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