縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「真脇遺跡」(イルカ漁・02)

2020年07月07日 | 縄文楽

石川県の真脇遺跡の土器です。祭祀用の土器で「イルカ」を送るためのものと仮定しています。

土器の異質な面や模様に注目します。「ふくらむ」のあることに意味があるとしました。土器に「貝塚」を現す時に「削る」ことを行っているのです。理由は「魂の無いモノを送る」(死者を送る)という事で削ったり壊したりする行為があるように思います。

今回は「死者を送る」というのでなく「イルカ(生)を送る」というのは、生きたモノの命を預かるという行為になり「死者」の扱いと反対の行為になり土器面を高く盛っているとしました。縄文ヒトはどのような意識で高く盛ったのでしょう。

・「天界」は以前「天空」としました。あの世の世界という意味です。

・「天道」は「天空」に行く道です。模様のない無地の所ですが、二段になっているのが問題です。「空中」と「水中」の二段が無地でしょうか。意味が有るはずです。

・「地界」(水中)は地面であり海であるとします。地界には「漁網」を張ってイルカを捕るのです。天界にも重円がありますが「地界」と同じ「漁網」です。地界の虚像が天界に描かれていると考えます。

 

生き物の命を奪う行為は「全てが生きる」という「縄文の心」に反します。

アイヌの「熊送り」のように、何らかの行為で償いをしなくてはなりません。

それが儀式ということです。

儀式に使う重要な土器だと思います。

縄文楽   浄山

 

 

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