製塩土器
松島湾出土の土器です。製塩土器と命名されています。高さがおよそ30cmもある土器です。この土器には模様もなくうすくてシンプルに感じます。効能率的に熱が伝わるような土器を製作しているようです。
特に掟もなく自由な発想で製作しているように感じます。製作するために、「大地」に大きな被害も与えていないし使い終えた後は粉々にして土にそっと返して終えることでよかったのでしょうか。祭祀用は「送り」という儀式が必要なのです。
今まで土器の解読をしてきて煮炊き用の土器がないと察していました。すべての土器が祭祀用の特別な土器なのです。模様のついた土器を日常的に使用することはしなかったと思います。現代ヒトも使わないと思うでしょう。
ここで「製塩土器」が見つかったのです。これが、日常、煮炊きに使用する土器だと思いました。
中里貝塚のヒトはこの土器に食材を入れて煮たりして食べたと思います。土器の上部に穴がありますが使っていて割れたが割れが大きくならないようにしばったと想像します。少し位の水もれは当たり前であったと思います。
使い終えた土器は粉々にして土に返したことでしょう。
製作にも短時間で数多くできます。
器形や模様のある土器は祭祀用の土器で煮炊きをする土器は別にあるということになります。
それが、これらの製塩土器です。
終りに
土器の器形と模様の解読をして縄文文化を語ろう。
「おらの世界を土器に表す」はこの製塩土器には必要なかった。
縄文楽 浄山(北黄金貝塚ガイド 小倉)