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ー「メモ帳」
「縄文土器ガイドブック」の「縄文土器」32枚の写真を解読してきました。すべてが、地域(産地)で製作された土器といえます。持ち込みもありましたが、持ち込みの土器の産地まで探ることができました。再度、解読しましたが新しい発見もありました。
ここで、いったん思いついたことを「メモ帳」として記載しておきます。毎度、書き直す予定です。
「縄文土器」について
・縄文土器は、現実(場)を「見ている人」でないと製作できない(「伝わる」「伝える」ことは不可能)
・土器は「煮炊き」「保存」と「地形」「願い」「送り」等の器具であるのか。
・土器の模様は「生活の環境」を施している。それに「願いの対象物」「送り」「生き方」等も模している。
・縄文土器は、自然(大地)から衣食住に関わるモノを得ているので、お礼に感謝して自然(大地)に返さなければならない。土器に感謝の思いや願いを込めて製作し「送る」ことを行う器具である。
※(北黄金貝塚の「底の無い円筒土器」も祭祀用で送る道具になる)
1、土器の種類
・「日常的な土器」 煮る、保存 ※小片がバラバラで成形の数が少ない(大地にこなごなにして土として返す)
・「祭祀用」 感謝、願い、送り、再生 ※特別な土器なのでバラバラにしないので成形が残りやすい。この土器ばかりが存在する。
2、土器の器形と模様
・「器形」 住居、周りの自然地形(大地)崇高する自然地形、住んで居る世界など
・「模様」①地形や環境(山、川、海、住居、墓 貝塚 温泉 などの環境)
②生きる糧(送る、住む、再生、産む、狩猟、採集、漁労、栽培 など)
・「祭祀」 天空 天道 地上界 地下界 景観 環状列石(土塁)太陽など
3、土器製作
・下地を繊維や茎・木の皮・毛 などの細い糸状、棒状のモノで つくっていたと想像する。
・下地に粘土をしみ込ませて、粘土化して野焼きしたと思っているが経験が少なく、空論に近いか。
・粘土だけの製作では、細かな部分などは、作るのが無理だと思う。
※ 上の土器は直径1センチメートルの麻縄を鉢に巻いて粘土を含ませたものです。七輪焼。
4、思う事
・「土器器形は地形」「土器模様は生活環境」を念頭において土器の解読に取り組んだ。
・32個の土器の解読を曲がりなりにも完結したことに意義がある。
・土器には無駄がなく細部にも「意味」が込められている。
・「鉢型」は住居の地下の形(竪穴)でないか。大地を借りている「印」
・土器の解読に取り組んで縄文ヒトの心を語ろう。
「おらの世界を土器に表す」➡「おらの大地を土器に表す」ともとれる。
縄文楽 浄山(北黄金貝塚ガイド 小倉)