気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

東山トレイルⅠ・伏見さん~東山頂上

2016-11-10 13:48:36 | 散策
月曜日のお稽古の後、炉の始末時、屈んだ時に腰痛が。
週末に茶事があるのにどうしましょう。
今日はほとんど痛みはなくなりましたが、
大人しくしていなさいということなのでしょう。
先週のことで失礼します。
相方が”大将と一緒に京都東山トレイルへいくのだけど”と、
突然の話、仕方がないのでお付き合いを。
大将は70歳で数年前まで居酒屋をされており、富士山登山や
茶事の材料をお願いしたこと等もある方なのです。
朝7時前に京阪伏見稲荷駅で待ち合わせ、伏見稲荷大社
こんな時間だというのに、前には若い女性の四人組、
裏参道の両脇ではもうすでに屋台を出し始めておられます。
伏見さん前には、パワースポットとしても有名だからでしょうか
若い日本の方はもとより、外国からの方の姿も目立ちます。
流石、訪れたい日本の観光地No.1だけのことがあります。
HPより
手水を使い、参拝をさせて頂きました。
一番有名な千本鳥居、左右どちらに
同じところにでますので、今回は右側を選びました。
 
三ツ辻を過ぎ、淀の方の視界が開けます。
鳥が一羽、メジロ?がお出迎えにアリガトウ
 
四ツ辻に到着し、東山トレイルの標識の説明を受けました。
伏見稲荷からケーブル比叡駅まで24.6Kmに74の標識があり、
標識3-2では左側の「御幸辺の道」へと示しております。
 
折角ここまで上ったのに、残念ですがお山は次の機会に。
下りはじめると、途中から舗装路になり一台の車に出会うも
一般車禁止でちゃんとゲートが設置されておりました。
人家が見え始めますと標識4、左方側は東福寺(紅葉は?)

でも右側へ降り、住宅地を少し進み、宮内庁管轄地を抜けると
御寺泉涌寺」皇室とゆかりのお寺ですね。

ボケ封じの今熊野観音寺の脇を進み、剣神社、
 
下ると谷川に橋、一ノ橋川でその上には枝垂桜が、
春はいいでしょうね。
 コースガイドより
さあ、今度は本当の登りで、下は新幹線のトンネルだそうです。
樹林内を下るとイノシシの食事跡がたくさん見られ、
ヤブミョウガがたくさんみられました。
 
豊国廟への道を左に見ながら国道一号線に、クサイ
国道下をトンネルで抜け、また登りです。

「歌の中山清閑寺」から登り、
清水寺山242.3m付近を過ぎると清水寺への分かれ道に
下りそして登り、だらだらと樹林の中を進むと
ナナカマドとのプレートが、紅葉はまだですね。

少し疲れてきましたが、右側に突然石碑が目に、
『山水光増、天懸海外三千界月満人間幾百州』井上世外

調べると、東山山頂公園の井上世外詩碑になります。
山水、光を増す
天は海外三千界に懸かり、月は人間幾百州に満つ
             侯爵井上世外(馨)
やっと向こうに、最終目的地の比叡山が

東山頂上で、ヘリコプター着陸場もある駐車場に到着
京都市内が一望できる無料展望台で一時休憩を。
 
続きは次回にさせてください。

素朴なお菓子「松風」亀屋陸奥を

2016-11-09 14:27:05 | 主菓子とお干菓子
先日、龍谷ミュージアム「浄土真宗と本願寺の名宝Ⅰ」展
伺った帰り京都駅までと思い歩きはじめると直ぐ近くに
亀屋陸奥という和菓子屋さんが目にとまり、

店内に入られる方につられて私も勢いで入りました。
縁起物のお菓子などが所狭しと並べられおりましたが、
お一人で10個や5個と買われるお菓子「松風」、
本願寺ゆかりの銘菓に目がとまりました。
 
ケシの実がまぶされたやや薄いカステラ様の菓子で、
10日程度持つとのことで、お稽古にでもと思い一つだけ手に。
そして先日の「炉開き」の折、お出しすることが出来ました。
表面は甘辛い白みその風味が漂うパン?の不思議な食感で、
昔食べたことのあるような懐かしい素朴なお菓子でした。
 
銘の由来等は、HPによりますと
小麦粉、砂糖、麦芽飴そして白味噌を混ぜ合せて
自然発酵させて出来上がった生地を焼いてあるそうで、
1570年に始まり11年間続いた織田信長と石山本願寺 の合戦で、
当家三代目大塚治右衛門春近が創製した品が、兵糧の代わりと
なったことより、顕如上人が詠まれたお歌 
『わすれては波のおとかとおもうなり
        まくらにちかき庭の松風
から「松風」という銘を賜られたとされ、信者さんにとり、
石山籠城ゆかりの菓子で、本山へ詣られた証かもしれません。
それで、お土産に沢山お買いになっていたのですね。

玄関は神無月に続き「升色紙」で竜田川の錦を

2016-11-08 12:01:10 | しつらえ
今朝、気が付くともう雨が降りはじめております。
昨日の奈良の最低気温はシーズン最低の4.7℃、
でも木曜日の朝は1℃との予報が、
もう少し長く秋が続いてほしいものです。
 
京都哲学の道11/5      ご近所の紅葉
このもよりかのも色こき紅葉哉
           与謝蕪村
玄関のしつらえは、先月の神無月も龍田川の紅葉でしたが、

この寒さで、これから本番になるでしょう。
期待して霜月も昨年同様、三井記念美術館の色紙に、
升色紙』平安時代、十一世紀
 みないのやますぎて たつたがはをわたるに
 もみぢのながるゝをみて かみなるのやまをすぎゆく
 あきなればたつたがはに ぞぬさはかづける
     (清原深養父集、ふかやぶしゅう)より
  
自宅稽古はお昼から、お一人
5か月のお子様を預けられて、ゆっくりお稽古の予定が、
急な用事で叶わず、お子様連れでおいでとのこと、
まあ、相方に頑張ってもらいましょう。
床は昨日の「炉開き」のままで、香を置いたままに、
11/6⇒11/7
お花も、輝葉が一枚落ちておりますが、そのままに
雰囲気が出ておりますでしょうか?
一枚の紅葉かつ散る静かさよ
            高浜虚子
11/6⇒11/7
茶人の正月「開炉おめでとうございます」の一言をいただき、
お善哉も猪子餅も出させていただきました。

お稽古も残り少しのところで、襖があきました。
『名月をとってくれろと泣く子かな』一茶、
ならぬ
「炉開きに抱いてくれろと泣く子かな」 愚句
お母様を見た途端、より一層激しく鳴きだしました。
相方は、子育てには詰めが甘かったものですから、
仕方がありません。でもありがとうございました。

「霜月照清池」で炉開きを

2016-11-07 00:34:18 | お稽古
今日七日、月曜日は立冬、
一昨日から関西も肌寒くなり、相方は床暖を試運転?
暖房器具もこれから活躍いたしますが、もうすでに
自宅の炉はすでに来週の茶事のお稽古で火が。
10/22⇒11/6
でも自宅稽古においでの方々には、
「炉開き」をして「開炉おめでとうございます。」
の一言をいただかなければ・・・
茶人の正月ですものね。
お善哉も猪子餅も準備できています
今朝は庭の掃除から始まり、
お掃除に時間をとられてしまい、お花が・・・
一番は椿なのですが庭の椿、一度咲いてくれた西王母も、
昨年は10月から咲いてくれた初嵐も、蕾のまま、
最悪初嵐の蕾と照葉でいいのでは
庭には思うような照葉がなく
散歩がてら探しにいきました。

今日のお稽古は四人同じ時間になりましたので、
お楽しみいただきたく、且座擬きの趣向にしました。
次客が花、三客が炭、正客が香、
その後、善哉を振る舞い
濃茶とお薄で楽しい炉開きをさせて頂きましょう。
さあ、花はどのように活けてくださるのでしょうか?

軸は『寒雲抱幽石、霜月照清池』槐安国語 からで
「かんうんゆうせきをいだき、そうげつせいちをてらす

寒々とした空に浮かぶ雲が大きな岩の辺りを取り巻き、
霜降る夜の冷たい月の光が、
澄んだ池の水面を照らしている。
冷気に満たされて張り詰めた冬の夜の光景に託して、
高潔な修行僧の清らかな境地、
純粋な悟りの心境が示されている。
 (茶掛けの禅語辞典・有馬頼底(淡交社)による)
秋から冬にかけての季節の風景を思い起こしていただければ。
 
皆様お揃いになり、札を引き順番を決めます。
花、炭、香と終わり、炉開きに相応しい御善哉を。
  
お濃茶に続き本来は「にらみ菓子」から続き薄なのですが、
今日は特別な日なので
「松風」と「亥の子餅」を出させていただきました。
松風 亥の子餅
少し時間がかかりましたが、楽しい趣向でまた違った
「炉開き」になったのではと・・・
来年も且座で炉開きができたらな。
そしてもっとスムーズにそれぞれの役割を
全うできたらいいな。
そして私も途中ややこしくならないように反省です。
皆様をお送りし、ふと空を見上げますと、
南の空には三日月と一番星が輝いております。
お軸に感謝、少しは清らかな気持ちになれたのでしょうか。

もうこんな時間、明日もまたお稽古にこられます。
どのようなおもてなしにさせて頂きましょうかね。

京都で2016バンベルグ日本最終公演に

2016-11-06 00:21:31 | 音楽
昨日も京都、二日続けてになりますが今日は北山
さあ先を急ぎ、京都コンサートホールへ。
 
今日は、諏訪内さんのバイオリンとブロムシュテット指揮
バンベルグ交響楽団の取り合わせになり、

バンベルグ交響楽団・名誉指揮者89才のマエストロ・ブロムシュテット

さんの2016日本最終公演になりました。
梶本twitter
感想を先に記しておきます。
こんなにも京都コンサートホールが良く鳴るとは、
素晴らしく、興奮して眠れないかもしれません。
アンコール曲はベートーベン劇音楽「エグモント」op.84序曲より
梶本twitter
先のベートーベン交響曲第5番「運命」の最後に引き続き
圧巻のフィナーレでの余韻が・・・耳にも目にも
楽団員が去られても、律儀にも拍手の応じてお目見えに
お年を感じさせない指揮ぶりとサービス精神に感動しました。
是非90歳になられても関西地方へおいで下さい。

ブロムシュテットさんはバンベルグ響の手綱をいとも簡単に
操っておられ、楽団員たちも笑顔を時折見せながら、
負けじと演奏をされておられました。
これがあの独逸のボヘミア気質なんでしょうか?
洗練された響きが心地よく感じられました。

忘れるところでした。諏訪内晶子さんのバイオリンも
負けず劣らず、三者一体となって音楽性を高められており、
弾きはじめ、ストラディバリウス「ドルフィン」の
ややがさついた低音が気になりましたが、これも味となり
ppからffまで、すばらしい響きが体中駆け抜けました。
カデンツァでは、特に弦に弓を置かれる仕草、
弓の先まで神経が研ぎ澄まされており、
体の動きと一体化されたボーイングと相まっておりました。
アンコールは一転して、
バッハ無伴奏バイオリンソナタ2番アンダンテ、
美しいメロディを弾きながら八分音符の伴奏も弾くのですが
A線は弾きっぱなしでD線へ行きますから、弓は当然波打ちます。
この素晴らしいテクニックをしっかりと見ることが出来ました。
(前から3列目ですので)

最後に北山も秋らしい装いに変わっておりました。

陶板名画館も人影が見えます。
 
京都市植物園内やプロムナードにも店屋が、フリマ?
  
明日もフリマはあるそうですので、是非 

「浄土真宗と本願寺の名宝Ⅰ」展へ

2016-11-05 11:55:01 | 美術館・博物館
昨日は、「茶の湯の書」の講座に京都へ。
奉書の使い方・書き方と懐紙の作法をお教えいただき、
茶カフキ之書や香付花月之書の記録の仕方など
試に筆を執って書いてみており、
さらに懐紙の作法では、時代により懐紙の寸法も変わり、
和歌(やまとうた)三十一文字から繋がる、みくだり半のお話や
仮名での文字数(9.10.9)真名(3)等
本当に勉強になりました。
秋の京都、大文字山も見えておりました。
大文字山 
帰りに龍谷ミュージアムへ足を延ばしました。
「浄土真宗と本願寺の名宝Ⅰ」受け継がれる美とこころ
 
四章からなり
Ⅰ、本願寺歴代宗主-親鸞聖人から顕如宗主まで-
親鸞聖人影像、准如裏書 1622、岐阜・專精寺
本願寺聖人親鸞伝説絵 巻上 詞:存覚(1290-1373)
南北朝時代14世紀、大阪・天満定專坊、重要文化財
重要文化財 
山科八幅御影
歎異抄 蓮如筆 15世紀 本願寺 重要文化財
天文日記 証如筆 1539 本願寺 重要文化財
豊臣秀吉朱印状 1591、1.5、本願寺


Ⅱ、受け継がれる伝灯奉告法要
木製蓮華形柄香炉 20世紀 本願寺
銀製蓮華形柄香炉 20世紀 本願寺
「壽」字群仙図 狩野梅雲(1657-1715)本願寺

Ⅲ、本願寺と浄土真宗の法宝物-法灯の継承-
阿弥陀如来像 1511 志賀・普門寺
御文章 顕如証判 16世紀 龍谷大学図書館 等

Ⅳ、本願寺と浄土真宗の名宝-三十六人家集と都を彩る美-
伊勢物語図」(小菊之間障壁画) 江戸時代  西本願寺蔵

最後に国宝が
類聚古集 巻第三・十二帖 龍谷大学図書館
三十六人家集」37帖のうち『忠見集』平安時代後期 西本願寺蔵
国宝
かなの流麗さに、これを見るだけでも価値があります。

今日の懐紙での作法で、かなを書いておりましたが・・・
勉強することが、次から次へ、精進あるのみですね。

なお11月18日(金)から11月25日(金)まで期間限定で
国宝「親鸞聖人影像(しんらんしょうにんえいぞう)」
(鏡御影(かがみのごえい))専阿弥陀仏画・賛覚如 
鎌倉時代13世紀 西本願寺蔵を特別公開されるそうです。

大和文華館の秋は?

2016-11-04 17:12:31 | 散策
先日、大和文華館の秋は、
どの程度なのか楽しみにして訪れました。
駐車場には、コスモスの花が風に揺れておりますが、
紅葉はまだ早そう?。

門を過ぎ、坂道を上がります。
アオキの赤い実が迎えてくれました。

もう少し上ると、タニウツギが残り少ない花を咲かせ
 タニウツギ
奥の方には山茶花がひっそりと
 
なまこ壁の展示館がみえてまいります。

芙蓉がまだ咲いております。

その下には、コスモスが、そしてその奥には
狂い咲きのツツジの花と鬼百合の種房が
 
展示館前の広場の「三春の瀧桜」の輝葉紅葉、ほとんど散ってしまっております。
  
青かった南京櫨(ナンキンハゼ)の実が、
白くなっており、葉も赤く色づきはじめていております。
 
でも一番の紅葉は、アメリカハナミズキでしょう
 
片隅に咲く、ツワブキが見送ってくれました。

招待券が残っておりますから、来週の週末になれば、
紅葉が進んでいるでしょうね。

炉開きに伺いました

2016-11-03 15:28:15 | お稽古
今日は先生の『炉開き』、10時前だというのに奈良市内は、
車が駐車場を求めて、狭い路地まで入り込んできておりました。
先日の日曜稽古の帰りに渋滞に巻き込まれてしまったこともあり、
送ってもらい、帰りは電車でと思っていたのですが、
有難いことに、乗せていただけ、お昼前でもありましたので、
渋滞は軽度で帰り着けました。

少しだけ紹介させていただきます。
待合いは、紅葉図で宗哲と淡々斎の合作
床のお軸は、消息(山中に・・・)又玄斎一燈
ゆっくり拝見できればよかったのですが、残念。

花は、本席に輝葉と白玉椿で、お薄席は寒菊と椿?に
左千夫はこんな歌を詠んでおります。
炉開の室の花には錦木にやつれ野菊そへ挿せるよし
                    
主菓子は奈良、萬々堂通則 砧餅
干菓子は、二種類で
伊賀上野「紅梅屋」の『うす紅葉
初秋の黄色は、高知産の柚子表皮を細かいおろし金でおろした
柚子砂糖を使用されており、錦秋の橙色は桂皮味で作られる。

奈良「千代の舎 竹村」の『古瓦
南都七大寺の軒丸瓦の意匠を取り入れたお干菓子で、
和三盆糖、山の芋、吉野葛などが使われています。

唐招提寺では、写経に訪れた拝観者らに出されており、
一枚だけ頂いてますので、再現写真を一枚。
 
私も六日の日曜日に炉開きをさせていただく予定ですので
非常に勉強になりました。
今日はもう何も用事がないのをいいことにして、
のんびりとはしてはおれません。というのも
庭は昨日にやっと来て頂け、木々はさっぱりしましたが、
よく見ると細かい葉っぱ等が残っており、掃除もしなくては、
そして大事な今月のしつらえも準備しなくては・・・。

特別展「呉越国」-大和文華館へ

2016-11-02 11:10:00 | 大和文華館
大和文華館で開催されている特別展「呉越国」の招待券が、
手に入り、秋を感じに来させていただきました。
 
ところが、開門前だというのに多くの方々が、

今日は近鉄沿線無料招待デーなのです。

館内は、人で込み合い、
あっという間に、隙間のない状態になりました。
ところで、「呉越国」あまり聞きなじみがありません。
呉越国は907-978年に現在の中国浙江省杭州市(江南)を
中心とし、資源に恵まれた豊かな土地だそうで、新石器時代には
玉文化を誇る良渚文化、漢時代以降は青磁の越州窯があり、
唐時代になると、海上交通の要衝となります。
釈迦・舎利信仰の中心地であり、唐の天宝三年(744)に鑑真が
日本への渡航中に立ち寄り、阿育王塔を目にされております。
さらに天台仏教の聖地である天台山があり、仏教の盛んな地域でもあり、
東アジアの文化交流に果たした役割は大きいと。
本展は中国浙江省博物館及び臨安市文物館と日本に呉越国関連作品
の92点が展示されておりました。展示室に入ると、恒例の3点、
左に「饒益神宝」銅銭、右には白玉製雲龍形飾
真中に 銀製阿育王塔、雷峰塔天宮出土 北宋 浙江省博物館
銀色に光リ輝いておりました。

四部構成になっております。
第一章 呉越国と西湖
西湖図 如寄筆 室町 京都・天寧寺

金製龍 五代~北宋 浙江省博物館
薄い一枚の金板から立体的に


第二章 呉越国の工芸 - 金銀製品、陶磁器、玉製品 -
白磁の水注や青磁の素晴らしい合子や壺が見飽きず、
灰色or紅色の掛った青緑色の肌艶がなんともいえません
青磁瓜形蓋付小壺 越州窯 五代 臨安市文物館

青磁方盤 越州窯 五代 呉越国 臨安市文物館

銀製鍍金香炉 唐 臨安市文物館


第三章 呉越国の仏教事績
入り口の銀製阿育王塔や「饒益神宝」銅銭 のほか
如来・菩薩・観音さんなど、15躯も
銅製菩薩立像 五代 浙江省博物館

手を合わさせていただきました。

第四章 呉越国の余波 - 東アジアの中で -
国宝一点、重要文化財5点もありました。
特に青磁の色にオリーブグリーンという表示がされており、
本当!なんです。大切にされてきたからなのでしょうか?
青磁水注 越窯 京都国立博物館蔵 重要文化財
宇治茶畑から出土し黄色味掛った茶緑色がなんとも。
重要文化財
銅製阿育王塔 五代呉越国955年 東京・永蒼文庫

版画 弥勒菩薩図 木造釈迦如来立像納入物 京都・清凉寺
国宝
宝篋印陀羅尼経・附宝篋印経記 鎌倉 大阪・天野山金剛寺
重要文化財
もう一度行かなくては、
あと10日ほどですが、招待券が残っておりますものね。

十日後の大和文華館の秋の訪れはどうなのでしょうか。

柳生で摩利支天碑と出会い、炉開きは

2016-11-01 00:23:33 | 散策
今日から霜月(しもつき)で、炉開きになり、
亥の月(旧暦の10月で新暦では概ね11月上旬)の初亥の日に、
行われ、今年は11月1日(火)今日に当たりますね。
この「亥」は陰陽五行説では水性に当たり、五行の相関関係
「火に勝つのは水」=火災を逃れるという信仰と、
亥の日に亥子餅を食すと、
万病が避けられる「玄猪」という中国の風習が
江戸時代になり、結びついたようです。

この「猪」は摩利支天の使い神になります。
摩利支天様は陽炎を神格化した女神さまで、
捉えられず、焼けず、濡らせず、傷付かないことから、
武士の守護神として信仰を集めておりました。
楠木正成、山本勘助や前田利家といった武将も
摩利支天を信仰していたと伝えられており、さらに
禅宗や日蓮宗でも護法善神として崇められております。
              (ウキペディアより)
先日伺った武道の柳生にも「摩利支天」様がおられました。
陣屋跡の直ぐ下に京都から勧請された八坂神社があります。

この神社の前に右は摩利支天へという標識があり、
歩くこと50mほどの北側に、小高い丘「摩利支天山」が、
あり、そこは柳生中学校の構内になります。
摩利支天碑
謂れは、柳生十兵衛三厳の弟・宗冬が、武道の守り神
摩利支天を祀ったと伝えられ、
以前は、祠があったそうですが、今は
平成19年に建てられた石碑の摩利支天様がおられました。

江戸時代以後、戦乱がなくなってからは、
防火の方に信仰が偏り、武家では亥の月の第一亥の日、
炉を開き、亥の子餅を食べて防火を祈るようになったそうで、
この風習が今の茶道の炉開きの時期に関連し、その折に
亥の子餅を頂くことにつながるのでしょうか。