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特別展「呉越国」-大和文華館へ

2016-11-02 11:10:00 | 大和文華館
大和文華館で開催されている特別展「呉越国」の招待券が、
手に入り、秋を感じに来させていただきました。
 
ところが、開門前だというのに多くの方々が、

今日は近鉄沿線無料招待デーなのです。

館内は、人で込み合い、
あっという間に、隙間のない状態になりました。
ところで、「呉越国」あまり聞きなじみがありません。
呉越国は907-978年に現在の中国浙江省杭州市(江南)を
中心とし、資源に恵まれた豊かな土地だそうで、新石器時代には
玉文化を誇る良渚文化、漢時代以降は青磁の越州窯があり、
唐時代になると、海上交通の要衝となります。
釈迦・舎利信仰の中心地であり、唐の天宝三年(744)に鑑真が
日本への渡航中に立ち寄り、阿育王塔を目にされております。
さらに天台仏教の聖地である天台山があり、仏教の盛んな地域でもあり、
東アジアの文化交流に果たした役割は大きいと。
本展は中国浙江省博物館及び臨安市文物館と日本に呉越国関連作品
の92点が展示されておりました。展示室に入ると、恒例の3点、
左に「饒益神宝」銅銭、右には白玉製雲龍形飾
真中に 銀製阿育王塔、雷峰塔天宮出土 北宋 浙江省博物館
銀色に光リ輝いておりました。

四部構成になっております。
第一章 呉越国と西湖
西湖図 如寄筆 室町 京都・天寧寺

金製龍 五代~北宋 浙江省博物館
薄い一枚の金板から立体的に


第二章 呉越国の工芸 - 金銀製品、陶磁器、玉製品 -
白磁の水注や青磁の素晴らしい合子や壺が見飽きず、
灰色or紅色の掛った青緑色の肌艶がなんともいえません
青磁瓜形蓋付小壺 越州窯 五代 臨安市文物館

青磁方盤 越州窯 五代 呉越国 臨安市文物館

銀製鍍金香炉 唐 臨安市文物館


第三章 呉越国の仏教事績
入り口の銀製阿育王塔や「饒益神宝」銅銭 のほか
如来・菩薩・観音さんなど、15躯も
銅製菩薩立像 五代 浙江省博物館

手を合わさせていただきました。

第四章 呉越国の余波 - 東アジアの中で -
国宝一点、重要文化財5点もありました。
特に青磁の色にオリーブグリーンという表示がされており、
本当!なんです。大切にされてきたからなのでしょうか?
青磁水注 越窯 京都国立博物館蔵 重要文化財
宇治茶畑から出土し黄色味掛った茶緑色がなんとも。
重要文化財
銅製阿育王塔 五代呉越国955年 東京・永蒼文庫

版画 弥勒菩薩図 木造釈迦如来立像納入物 京都・清凉寺
国宝
宝篋印陀羅尼経・附宝篋印経記 鎌倉 大阪・天野山金剛寺
重要文化財
もう一度行かなくては、
あと10日ほどですが、招待券が残っておりますものね。

十日後の大和文華館の秋の訪れはどうなのでしょうか。

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