引き続きK-1の白点問題を検証しています。
K-70ユーザの方から、K-70も同じ症状が出るとの情報を
頂き、???と思ってしつこく検証してみました。
そもそもRAWでは出なくてJPEGだけで発生する・・・ということが
不自然です。そこを確かめるべく、同時記録したIC5067ペリカン星雲
をσ(1.3)まで超強調処理をして確認しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/50/64b78e47496571c7bd7a29024032dcee.jpg)
ちなみに、アストロアーツ社のステライメージ7という天体写真用
ソフトウェアでは、RAW画像をモノクロベイヤー配列で開いて処理を
行います。ここはPDCU5とは異なるところです。
ダーク減算やフラット補正と言った基本処理はRAW画像に適用しなければ
意味がありません。上記RAW画像にはホットピクセルが沢山ありますが、
これは当然の結果です。天体撮影用カメラでは、このホットピクセル
などのノイズを無くしたいため、冷却を行ったりします。
K-1は冷却を行っていませんから、暑い夏には大量のホットピクセル
が熱ノイズとして現れて来ます。
|
+->しかし、これはステライメージ7などのホット・クール
ピクセル除去フィルターでアッサリ、ほぼ全て消せます。
RAW、JPEGともにホット・クールピクセル除去を掛けてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/bf/d3d27d00ec9a0f404f135af12d252a54.jpg)
RAW画像はすっかりホットピクセルが消えていますが、
JPEG画像は大して変化がありません。JPEG画像の特性を考えれば
当然の結果ですね。
昨日の記事に追記した通り、JPEG画像の”白点”もPhotoshop_CCの
ダスト&スクラッチ処理で問題ないレベルに修正は出来ます。
さて、
ここで思ったのですが、JPEG画像は当然にRAW画像を元に作られて
います。上記RAW画像とJPEG画像は同じもののはずです。
では何故、JPEG画像にだけ白点が現れるのでしょうか?
ん? 白点
アレ?
私たち星撮りはRAW画像のホットピクセルは当然にあるものとして
処理をします。そして、上記のようにホット・クールピクセル除去
で綺麗に消せる場合が多いですし、アンプノイズなどの熱カブリ
もダーク減算をすればキャンセルできます。
もし、
このホットピクセルを除去しないままJPEG画像を生成したらどうなるか?
もしかして、もしかして、
ホットピクセル除去を行っていないのではないか?
それがJPEG画像生成プロセスの中で”白点”として残っているのではないか?
JPEGとなってしまったら、既にホットピクセルではありません。
ホット・クールピクセル除去では消せないです。
K-70でも同じ・・・
これを聞いて アレ? って思った次第です。
K-1やK-70は今までとJPEG生成時の処理が異なるのでは?
この辺りは慎重に検証を重ねて行く必要がありそうですね。
K-70ユーザの方から、K-70も同じ症状が出るとの情報を
頂き、???と思ってしつこく検証してみました。
そもそもRAWでは出なくてJPEGだけで発生する・・・ということが
不自然です。そこを確かめるべく、同時記録したIC5067ペリカン星雲
をσ(1.3)まで超強調処理をして確認しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/50/64b78e47496571c7bd7a29024032dcee.jpg)
ちなみに、アストロアーツ社のステライメージ7という天体写真用
ソフトウェアでは、RAW画像をモノクロベイヤー配列で開いて処理を
行います。ここはPDCU5とは異なるところです。
ダーク減算やフラット補正と言った基本処理はRAW画像に適用しなければ
意味がありません。上記RAW画像にはホットピクセルが沢山ありますが、
これは当然の結果です。天体撮影用カメラでは、このホットピクセル
などのノイズを無くしたいため、冷却を行ったりします。
K-1は冷却を行っていませんから、暑い夏には大量のホットピクセル
が熱ノイズとして現れて来ます。
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+->しかし、これはステライメージ7などのホット・クール
ピクセル除去フィルターでアッサリ、ほぼ全て消せます。
RAW、JPEGともにホット・クールピクセル除去を掛けてみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/bf/d3d27d00ec9a0f404f135af12d252a54.jpg)
RAW画像はすっかりホットピクセルが消えていますが、
JPEG画像は大して変化がありません。JPEG画像の特性を考えれば
当然の結果ですね。
昨日の記事に追記した通り、JPEG画像の”白点”もPhotoshop_CCの
ダスト&スクラッチ処理で問題ないレベルに修正は出来ます。
さて、
ここで思ったのですが、JPEG画像は当然にRAW画像を元に作られて
います。上記RAW画像とJPEG画像は同じもののはずです。
では何故、JPEG画像にだけ白点が現れるのでしょうか?
ん? 白点
アレ?
私たち星撮りはRAW画像のホットピクセルは当然にあるものとして
処理をします。そして、上記のようにホット・クールピクセル除去
で綺麗に消せる場合が多いですし、アンプノイズなどの熱カブリ
もダーク減算をすればキャンセルできます。
もし、
このホットピクセルを除去しないままJPEG画像を生成したらどうなるか?
もしかして、もしかして、
ホットピクセル除去を行っていないのではないか?
それがJPEG画像生成プロセスの中で”白点”として残っているのではないか?
JPEGとなってしまったら、既にホットピクセルではありません。
ホット・クールピクセル除去では消せないです。
K-70でも同じ・・・
これを聞いて アレ? って思った次第です。
K-1やK-70は今までとJPEG生成時の処理が異なるのでは?
この辺りは慎重に検証を重ねて行く必要がありそうですね。
いつも楽しく拝見させていただいております。
私はごく初心者です。
処理等はほとんどせずに星景(もどき)を撮ってきました。
歴代のペンタックス機を使ってきましたが、おや??? と思ったのは
このK-1が初めてです。
(K-70は持っていませんので)
最初に違和感を持ったのは、正に海辺で岩と天の川を撮っていたときです。
背面液晶で再生画像を確認すると、
妙に岩などの暗部に砂の粒のようなザラザラが・・・
それで、今まで撮っていなかった、ダーク画像を撮っておいたほうがいいと判断し、
ペンタックスにも画像を提出しています。
その返答では、
こちらの記事のようにRAW画像では発生しないなどのヒントもなかったので、
(ペンタックス側にまだそこまでの気づきもなかったのかもしれません)
今回の記事は非常に参考になりました。 ありがとうございます。
「長秒時NRをオンに」と言われても、
インターバルや連射はどうするのだ??? と思っていたものですから。
自分が同時記録したRAW(DNG)を見てみると、確かにjpgとDNGは違いますね。
DNGをPDCU5で3段増感した上で現像し比較してみたのですが、
DNG→jpgは三色の輝点が多く、白点は見られないです。
jpgはほぼ白点。(厳密に言えば赤や緑も混じっているのかもしれませんが)
また白点の位置も同じところにあるように思えます。
K-5では20分以上露光しても違和感を感じなかったので、
何か問題というか、ご推測のような処理の違いを感じています。
もし問題があるなら、処置できるならしていただけるに越したことはないです^^
可能かどうかわかりませんが、
別撮りしたダーク画像と、普通の画像をカメラ内で減算して処理できるようになってくれたらいいのにな~・・・・ と思います^^
いつも素晴らしいお写真、ありがとうございます♪
これからも楽しみに拝見いたします。
私のブログの記事内で、こちらの記事をリンクさせていただいてよろしいでしょうか?
ご検討よろしくお願いします^^
はじめまして・・・ではありませんでしたね(^^♪
あちらでは早速のコメントを有難うございました。
発売日にK-1を手に入れてからというもの、怒涛の撮影検証?を楽しんでいます。
リンクは大歓迎ですのでご自由にどうぞ!
shanさんもK-1を入手されるにあたり、失うものが多かったご様子。
また、待ち望まれたフルフレーム機とフレキシブル・チルト式液晶パネル。
そして定量的で的確な記事や表現。ただ物でない感タップリかと。
JPEGでの白点問題は既に原因がハッキリしていると思っています。
近い将来にアッサリ今まで通りの処理方法に戻るのではないでしょうか。
現状でもRAWをモノクロベイヤー処理する天体撮影マニアには無問題だし、
JPEG一発撮りでもPhotoshopのダスト&スクラッチを当てれば、ほぼ消えてしまいます。
shanさんのブログを拝見していて気付いたのですが、
タイトル一覧を見ると楽曲のアルバムのようですね。
何かストーリーを感じさせるものがあり、読んでみようという気になります。
私の記事は固い内容が多いので、何とかならんもんか?と真剣に悩んでいたりします。
修業が足らんなあ~と思う今日この頃。
どうぞ、またおいで下さい。
「カメラJPEG生成の際にホットピクセルを消している」はないでしょう。
他のペンタカメラをお持ちでしたら,確認してみてください。
そうですか、K-S2でも同じなのですね。
星景でJPEG一発撮りなら、長秒時NR_ONでもそれほど手間と感じませんね。
本来、それが一番の解決策であるのは確かでしょう。
タイムラプス作成や比較明合成で星の軌跡を出す場合に目立つ訳でもないし、
ノイズ処理で星まで消された! と言われるよりは良いとの判断が入った
可能性は否定できませんね。また、ISO12800の30秒程度では殆ど出ておらず、
ISO3200の180秒では確実に出ていますから、やはり露光時間に影響される
と言うことが言えそうです。でもまあ、30秒で問題が出ないなら普通は影響なし
ということになりますかね。
天体撮影は特殊用途と言えますから、あまり大騒ぎする必要は無いですね。
私は冷静に検証を続けることにします。
リンクのご承諾、ありがとうございました。
>ダスト&スクラッチ
久々にCSを開いてみますかσ(^_^;)アセアセ...
>楽曲のアルバムのようですね
そうですか^^ 特段気にしていなかったのですが、
読んでくださる気になっていただけるのは本当にありがたいことです^^
関西人なので、ときおりしょーもないことを書いてますけど(笑)
またお邪魔させていただきます~♪
夏の銀河沿いの対象が多かったので微光星が多数写っていると思ったらノイズ星だったのですか。ということは、jpegのダーク画像にノイズが多数出ているということでしょうか。
そうです、JPEG画像には白点星が多数出ています。
直焦点撮影では星が大きいのでフィルタリングすれば白点は
消せます。しかし、シャープなカメラレンズなどでは、
微恒星と白点の切り分けが難しいと思います。
思いますが、私も今まで問題視していませんでした。
センサーノイズは必ずあるため、下手になましてツルツル
画像にするより、ザラザラでも確からしい画像の方が良さ
そうです。ペンタックスの絵作りはそのような方向性
なのだと思います。